
普段あっちへ行ったりこっちへ行ったりしているよく知る町を高い高い所から見下ろすのは不思議な感覚でした。次回は双眼鏡を持って行くべし。
月別: 2012年7月
昨日は『七色反省会』でした。
新しく巻き込めたメンバーも1人2人来てくれてました。新しい顔が入ってくれるのはめちゃくちゃうれしい。これからも一緒に作り上げていけたらいいなぁ、と思います。
良かった点、改善すべき点、商店街の店主さん達の声、自分達の感想、次回への作戦、お疲れ会の日程などいろいろ話し合いました。
そんな中、雨で倒れた木に道をふさがれて途中断念した早朝企画『七色ハイキング』にリトライすることになりました。
来年のため、とか言いながら行けなかったことが残念でならない人ばっかり。
来週日曜、朝5時集合。
みんな好きやにゃあ…。
先週の日曜も月曜の海の日も休まず働いたことらぁすっかり忘れちゅうにちがいない。
楽しく働けゆうってことか。
『七色ロード』は続きます。
あ、反省会に来てなかった観光協会のあの人にも伝えちょかんといかん。
29日(日)朝5時・商工会集合です。
よろしく。
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『によどがわ七色ロード』無事終了いたしました。
前々回『恋色の巻』(4月)はお客さんが少なく、前回『蒼色の巻』(6月)は大雨でさびしい思いが続いてましたが今回は成功だったと思います。
午前4時の七色ハイキングは倒木に阻まれて目的地まで行けずUターンして夜明け前後の時間を持て余したり、七色塾から夜市へ移行するのに今度は時間がタイト過ぎてバタバタしたり、次回や来年に向けて改善すべき点もいろいろありましたが、続けてきたことの手応えもしっかり感じることが出来ました。
『七色のミッション』にチャレンジしてくれたちびっ子が9人。半泣きになる子が2人。企画として成立しつつあるんじゃないかなぁ。
そして夜の部が賑わいました。
自分たちで作ったステージで、ウクレレや三味線やフラダンスが披露され、商工会の女子のみなさんは要請通り『ゆかたーず』。
そんなことを気にする暇もない程にスタッフ的立ち位置で大忙し。
昼間は職人ストリートでしっかり働いた仲間たちで射的やらおみくじ恋のぼりやらのゲームコーナーを担当しました。飲みながら。
夏の夜市のワクワクガヤガヤ感が出てたと思います。
8時に閉幕してテントや照明を片付け終わったのが10時。それからちょっとまったりビール飲んで11時解散。
翌朝も7時に集合して片付けとゴミ拾い。
やっぱり今までより規模を大きくして前日から準備して長い時間働いた分大きな充実感です。
その七色ロードの様子が昨日(19日)の高知新聞28面に掲載されてます。
ようやく新聞に出ることが出来ました。顔は写ってないけど。そういやTVの時もカットされちょったにゃあ…。
顔が写ってないのにはさみ屋に気づいてくれた友達からメールが数件。うれしい。
まぁ、顔までしっかり写してもらえるような職人になるべくがんばりたいと思います。
遊びに来てくれたみなさんありがとうございました。
一緒に作り上げたみなさん本当におつかれさまでした。
疲れたけれど楽しかったので、またやりましょう。
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高知新聞にも取り上げられて(13日(金)の朝刊28面)安心してしまって、すっかり告知が遅くなりましたが、明日は『によどがわ七色ロード~七色の巻』。
7月16日で「七色の日」です。
12月からやってきて5回目になる『七色ロード』。今回は集大成としていろんな企画が出来上がりました。
・七色ハイキング
朝4時集合で山に登って日の出を見て草刈り(しっかり鎌も砥ぎました)して七色餅をお供えして山からおりて七色モーニングを食べます。参加費716円。
募集は15人の予定でしたが20人で行くことになりました。大人気。
・七色塾
商店街の店主さんや出店者さんがそれぞれ講義をします。全部で29講座。
手作りワークショップや生活に役立つワンポイントアドバイス。全然役に立たない専門的な話まで。
普段体験出来ないことやなかなか聞けない話など盛り沢山の内容です。
こちらは午後3時から。
予約が必要なものもありますが直接来てくれたら大丈夫なものもありますので是非。
・七色夜市
午後6時からはビアガーデンとミニライブ。
三味線やウクレレで素敵なライブになりそうです。
ビールも飲めます。射的もあります。くろしおくんも来ます。
実行委員会として今日は『七色餅』作りと会場設営で日焼けしてきました。
『七色餅』は今後いの町名物になります。明日は50セット限定であちこちで売ってますので食べに来てください。
今日1日もしっかり働いて準備出来たのであとは晴れるのを祈るのみ。
自作のてるてる坊主はなぜか連敗中で、商工会にも飾られてたし、他にも発注かけたので今回は我慢します。
なにはともあれ3時起床なので眠りたいと思います。早寝早起き。
朝の部はすでに締め切られてますが午後3時から夜8時までいの町商店街でお楽しみいただけると思いますのでよろしくお願いいたします。
今年初めてセミの声を聞きました。夏。
涼太くんが入院しています。
たいしたことではありません。
まぶたの上のとこに何かが潜んでいて赤ちゃんの時からあって「悪いものではないので様子を見ましょう。」ってことだったのだけれど、最近急に大きくなってきて一度診てもらおうって病院行ったらすぐ切りましょう、ってことで水曜日に摘出。
梅干し大の何かが涼太の中から取り出されました。
明日退院です。ご心配なく。
この涼太が入院している病院の向かいにケーキ屋さんがあって息子に会いに行く度にケーキやプリンを買って一緒に食べてます。
ケーキ屋さんはよい。
眺めてるだけで楽しい。
うちのショーケースとは対局な感じの幸せな賑やかさ。
生まれ変わったらパティシエになりたいと思います。
いのの商店街にケーキ屋さんを誘致したいとも思います。
なんでないがやろ。
誕生日ケーキを町のケーキ屋さんで買えたらいいなぁ。美味しくないといかんがやろうけどね。
町の人に選んでもらえる美味しさと良い感じの雰囲気があれば充分成り立つと思うがやけどにゃあ…。
それがむずかしいのか。
どっかに心意気があってお店がないケーキ職人おらんろうか。出来ればパティシエール。贅沢言いました。
職人ストリートが全力で支えるのに。
…頼りにならんか。
そういう人にチャレンジしたいと思ってもらえる町に変わっていけたらすごいのになぁ、と思います。
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黒目に鉄粉が刺さりました。
「なんか目が痛いにゃあ…。」って感じで仕事しましたが、夜になるとどんどん痛くなって眠れませんでした。
翌朝、病院に行きました。
「刺さっちゅうねぇ…。よし、異物除去!」
って言われて、カリカリって取ってくれました。
「本体は取れたけどまだ細かいサビが残っちゅう。まばたきするたびに取れていくと思うけど、また来てね。目薬出します。」
だいぶ楽になりました。
帰って親父さんに報告すると
「この仕事しよったらよくあること。」
(僕の場合はコンタクトしてるからかこの痛みは初体験。)
親父さんの話は続きます。
「自分の弟子時代は兄弟子のを取ったり兄弟子に取ってもろうたりしよった。シュロの箒の先っちょをガジガジって噛んぢょいてピンってはじいて。」
「……。」
「取るのがものすごい上手な兄弟子がおったわ。」
時代…。
きちんと防塵ゴーグルつけて仕事しましょう。
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次の日。
お昼にとっしゃん家でアヒアンのイスラエル料理をごちそうになってから再び工場へ。
どんなナイフを作りたいかを聞いてオヤジさんにアヒアンを預けました。オヤジさんあっさり引き受けてくれます。こういうとこやっぱりでかいね。
教える職人と教わる旅人。
鋼材を焼いてハンマーで叩いて延ばしてざっくり形を作ってからグラインダーで成形。さらに細かいバフで磨くとこまでアヒアン自力。
焼き入れはオヤジさんがやりました。
その後また習いながらアヒアンが自分で機械で砥いだところで
僕の出番。砥石で刃を付けて出来上がり。
「出来たよ。」って渡してあげるとうれしそうな笑顔。
「スゴイ…。イチニチデ…。」
自分のヒゲに刃を当てながら
「オー…、シャープ…。」
本当にうれしそう。
なぜだかアヒアンナイフは7丁も出来ていたので最後の2つは仕上げ砥ぎも自分で。
「むずかしい?」
「ムズカシイ。デモ、ムズカシイハイツモオモシロイ。」
苦労しながら刃付けも終わり、最後に椿油で拭き上げてアヒアンナイフ7丁完成。
ケースを付けて「どうぞ。」って言ったら「ゼンブ?」って。
「イスラエルに持って帰って友達にあげればいい。これから旅の途中でお世話になった人にプレゼントすればいい。『ボクガツクリマシタ。』ってね。」
「オー…。アリガトウ。」
仕事を終えて再びとっしゃん家で晩ごはん。
さっそく2晩泊めてくれたとっしゃんにナイフをひとつプレゼント。めちゃ誉めてくれて喜んでくれたね。
その日は8時から用事があったのでお別れです。
「アヒアン、I have to go….」
握手しました。ハグしてくれました。
「アー、ササオカサン、ホントニスベテノexperienceガオモシロイデシタ。アリガトウ。」
「いえいえ、どういたしまして。じゃあね、バイバイ。」
クールにお別れしました。
うれしそうなはにかんだ笑顔がめちゃくちゃかわいいやつでした。いい子でした。
その晩、もう二度と会えんがやぁ…って思ったらさびしくなりました。
翌朝も仕事しながらずっとさびしいさびしいって思ってました。
お別れの時に
「俺も楽しかった。またおいで。」
ってきちんと伝えればよかったなぁ…。
元気でね、アヒアン、またおいで。
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来ました。
「名前は?」
「アヒアン。」
ユダヤ人・189㎝・デカい・23歳。
月曜日のお昼にやって来て半日仕事をじっと見てました。
「Try?」
テントを担いでヒッチハイクで日本縦断している(西表島から沖縄・九州・山口・広島を経て愛媛から高知に入って、この後北上するらしい)アヒアンに聞きました。日本語は充分通じます。
「今日はどこで寝る?」
「ンー、キマッテマセン。」
一人の友達の顔が浮かびました。神戸出身、いのへ農業しに来て古民家に一人暮らししている「とっしゃん」です。この前アルゼンチンからの旅人を受け入れていた素敵な友達。
「イスラエル人泊めちゃってくれん?」
「まじっすか!?いいっすよ。」
あっさりOK。宿確保。
晩はちょうど飲み会の予定があったので一緒に行って晩ごはんとビールとワイン。
宗教上の理由で食べられないものがいっぱい。エビ・タコ・イカはダメ。
「ウミノモノハサカナダケ。」
「オニクヲタベテ3ジカンハミルクカラノモノ(乳製品・バターを使ったお菓子も)ハタベナイ。」
日本人なら言うはずです。
「エビおいしいのに…。」
それからとっしゃん家へ預けに行って3人でしばし語らいました。
イスラエルには兵役が3年間あること。女の子も2年間あること。それを終えたらだいたいみんな長い旅に出ること。イスラエルで忍術を習ったこと。日本に来て3ヶ月半。高知に来たのは日曜市を見るため。
「オオキイマーケットハモノモヒトモイツモオモシロイ。」
高知の後は香川で讃岐うどんを食べてから神戸の教会を目指し、さらに北海道までヒッチハイクで行って飛行機で戻って富士山に登ること。9月にイスラエルに帰って10月から大学に行くこと。
異文化聞くのとても楽しい。
こんな旅を経験してダメな大人になるはずがない。
2人でとっしゃん家まで歩く途中でアヒアンが静かに言いました。
「アシタハ、ナイフツクリタイ。」
あ、明日も来るがや。
「オーケー。お昼に迎えに行く。」
続きます。
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今日は帯屋町でおかみさん市。
売れませんでしたが11丁砥いでお預かりが5丁。
繁盛しました。
いろんな人が立ち止まって話してくれたりリーフレットを持ってってくれたり。
そんな中一人の外人さんに話かけられました。
「コノknifeハドコデデキテマスカ?」
「ボクガオヤジトフタリデツクッテマス。」
「オー、カジヤ?」
「ウン、カジヤ。」
『鍛冶屋』って単語を知ってるめちゃかっこいい金髪の背の高い若者。イスラエル人。
半年かけて日本を縦断しているそうです。
日本語しゃべれてました。
以前、イスラエルで少し鍛冶の仕事をしていたそうで日本で鍛冶屋さんを探してたらしい。
やっと出会えた鍛冶屋さんが僕でした。
道具としての刃物そのものより鍛冶仕事の方に興味があるようで
「ツクッテルトコニイッテイイデスカ?」
「イイデスヨ。」
「アドレスハ?」
リーフレットを渡して
「コレデス。」
「アー、カンジヨメナイ。」
「オー、イノチョウイケノウチハチジュウゴノナナ。」
ローマ字でメモってました。
インターネットで調べて明日来るそうです。
「ジャア、マタアシタ。」
来るかなぁ。
楽しみ。
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