鍛冶屋日記

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宝塚記念の3連単(またまた万馬券!)を当てて絶好調のはさみ屋です。

馬券の話ばかりですみません。
コロナ禍における競馬のレジャーとしての強さを思い知らされております。

 

 

昨日、ふるさと納税に出品している事業者向けのセミナーをオンラインで受けました。

どうやれば数あるふるさと納税返礼品の中から注文を獲得出来るか。これテーマ。

 

ニーズを知る・相場を知る・ランキング上位になるには・検索のアルゴリズム対策、などなど。

 

ごもっともなお話でした。

が!

感想。

「ニーズや相場、ランキングやアルゴリズムが大事なのは理解出来ます。でも僕らのような小さな事業者がそこばかりに注力すると疲弊してしまうだろうなぁ。あらためて、そういう戦いの外側で勝負しなくちゃ、と思いました。」

 

まじでアンケートにこれ書いちゃった。先生からしたら「なら参加すんなよ。」ですよね。

内容が15年前に聞いた「ネット通販で成功するコツ」と全く同じでした。古い。

 

 

昨日一緒にセミナーに参加したみなさん。
価格競争やSEO対策やアルゴリズム攻略の世界から抜け出しましょう。

 

絶対に体力勝負じゃ勝ち目はないのです。

大きな資本に負けない場所で、あっちが入って来られない場所で戦うことを考えよう。

 

 

ファン作りのための打ち手ってセミナーで教えてもらった「手書き風のお礼状」じゃないよ。大資本に店主の手書き作戦は出来んがやき。僕らはそれをやるべきです。
おまけつけてファンになってもらえるなら簡単です。

 

 

もうそんな時代は過ぎ去ったことをしっかり認識して、みんなでがんばっていきましょう!

そして、もし、うまくいったことがあったら教えてくださーい。

 

 

あ、ふるさと納税というシステムを全否定している訳じゃありません。
ふるさと納税のご注文を獲得したら当然うちの売上になるし、少しは町の役に立てるようなので、ご注文お待ちしてます。

ご興味あれば是非!

包丁出品してます。

https://www.furusato-tax.jp/product/detail/39386/464334

鋏も出そうかなぁ。

 

 

 

先週の金曜日、高校の同級生に向けたメーリングリストにこんなこと書いて発信しました。

そしたら翌日土曜に馬券的中。おまけに日曜日は万馬券を的中。(100円しか買ってないけどね。)

同級生のみんなが心で祈ってくれたに違いない。今週末もがんばります。

 

ブログ書くの4ヶ月振りになりました。

生きてます。働いてました。

 

うれしいことがあったので久しぶりに書くことにします。

 

今月初めに鎌倉からお電話をいただく。

「鎌倉へ売りに来られていた時に笹岡さんとこの包丁買ったものですけど。」

鎌倉行きました。3年前。2018年6月のことです。朝から湘南ビール飲みながら販売してました。楽しかったなぁ。

お電話に戻ります。

「娘の友達がイギリスにいるんですけど、その方が『日本の包丁が欲しい』とのことで、笹岡さんを思い出してお電話しました。注文出来ますか?」

 

うれしい。

『日本の包丁』ってキーワードで3年前に出会った笹岡鋏製作所を思い出してもらえました。

 

鎌倉へお送りしました。もうイギリスへ旅立ったかなぁ。

 

という訳で、2018年の鎌倉遠征の売上が3年経って一万円上積みされました。

使っていただいてる方が周りに紹介してくれる、誰かにプレゼントしてくれる、めちゃくちゃありがたいしうれしいし。

 

あ、明日は「父の日のプレゼントです。20日到着でお願いします。」って植木鋏を発送します。

 

 

はさみ屋のブログってこんな感じで良かったっけ。

 

また県外遠征行きたいなぁ。

 

 

 

コロナさんの影響で仕事終わりの会(〇〇実行委員会とか△△活性化協議会とか××の理事会とか)がすっかりなくなってしまって22時まで働かされていたはさみ屋です。

会があれば18時半には終わることが出来た懐かしい日々。早く取り戻せますように。

 

そんな残業の日々の理由は全国放送『イッピン』さんのおかげでした。

ようやく怒涛のご注文への対応が落ち着いたのでちょっと総括してみます。

 

前にも書いたけど1月12日に放送されて翌朝に15件のご注文、翌週19日にも再び放送されてさらに伸びます。

どこまでがテレビの影響かはっきりわからないけれど1月末を一区切りとしてみると、41件のお客さまから51丁の注文。

金額にして約50万円なり。

ほんの3週間弱でこの結果。

 

テレビの影響じゃないご注文も混じってるかもしれませんので、一応昨年のネット通販の月平均は件数で16.5件、金額で30万円。

 

それにしてもこの爆発力。

NHKさんで流れた信頼感とかもあるがやろね。

 

テレビきっかけでいの町の吾北出身の千葉県の方からご注文いただいたり、「近所の研ぎ屋さんで研げませんと言われました。」って鋏の研ぎ直しをご依頼されて無事お直し出来てお送りしたり。

たくさんの新しい出会いをいただきました。

ディレクターさん、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。

 

これはそんな中のお一人から「47回目の結婚記念日が来るので『47th』と文字入れられますか?妻が庭仕事が好きなので。」ってご注文にお応えした鋏。

47回目ってなかなかの数字でね。

素敵です。

あ、昨日天王ニュータウン(車で2分の団地)の方がお店に来て

「イッピン見ました。前を通るたびにずっと気になっていたのだけれどテレビ見て来てみました。」

って出刃庖丁を買ってくれました。

お隣にも届く全国放送。

すごいね。

 

 

熊本のある施設から委託販売のご提案をいただきました。ひと月半の期間限定。4月〜5月。

「是非!」って返事したので、熊本近辺、九州全域にお住まいの方、はさみ屋の鋏を手に持っていただける機会が出来そうなので、ご期待ください。

また近づいたら詳細お知らせします。

春が来て旅が許される状況になってたら期間中に見に行きたいなぁ。馬刺し。

 

今回は「お客さまの声」を上げてみます。

うれしかったので。

 

①だいぶタイミングを逃してましたが、前回書いた熨斗かけプレゼント包丁を受け取られた方からわざわざメールをいただきました。

うれしい。

はさみ屋包丁をプレゼントに選んでいただいた贈り主さんのおかげです。だからこその出会いです。

 

②7年と少し前にはさみ屋を雑誌に載っけてくれた方からお久しぶりのご連絡で、包丁のご注文をいただく。

包丁買おうと思った時にはさみ屋を思い出してくれた模様。

お送りした後のご感想。

本当にうれしい。まさにやり甲斐。

 

③10日ほど前に植木鋏のご注文をいただいたのだけれど、在庫切れで「1ヶ月くらいでお送り出来ると思います。」って返信したあとのお返事。

やさしい。ほっこり。

がんばって作ってますので少しお待ちください。

 

 

お客さまとのやり取り。本当にやり甲斐になってます。

直接ご意見ご感想をもらえるありがたさ。

 

 

こういううれしい反応が未来の仕事の品質や丁寧さに繋がると思いますので、反応したい時はご遠慮なく。

もちろん厳しいご意見もご遠慮なく。

うまくいかない時もあるのだけれど、またこういううれしいお声をいただけるように、しっかり働きます。

 

 

明日の中山競馬場(千葉県船橋市)が雪の影響のため開催が危ぶまれ、馬券の前日発売がなく、前の日からオッズを眺めてわくわくするという楽しみを奪われてます。普段は土曜の朝7時から楽しめるのだけれど。取らぬ狸の時間が短すぎ。

明日の本命はステイフーリッシュ。

 

今日は『熨斗(のし)』を作りました。

「ご結婚祝い」

 

高知家のロゴを使った熨斗を使ってます。

高知のPRのためなら誰でも使っていいよーって公開されてるデザインがあってそこから取ってきて使ってます。

ふるさと納税の返礼品を送る時にこの熨斗に「御礼/いの町長」の文字を入れてお送りします。

何年か前に作ったのだけれどこの時はいったんデザイン熨斗を印刷した後に「だいたいこんな位置関係かな」って別でWordで作った文字を重ねて印刷してました。原始的に2度刷り、重ね刷り。うまく出来たものをひたすらコピーコピー。伝わるかな。

 

それから今日までの間に「PDFをWordに変換して文字を入れられる」ってことを知ったのでチャレンジ。

 

出来ました。成長。

これで、ご結婚のお祝いだろうが新築祝いだろうが、もう熨斗対応は完璧です。

ギフト対応楽勝です。

 

お友達、ご親戚、何よりお母さんに贈りまくってください。

みんなが一生に一度お母さんに包丁贈るのが文化になれば鍛治屋さんが潤うよね。

 

ただ、ひとつ問題があります。

「来週お母さんの誕生日なので包丁ください。」って言われてもモノがない場合が多々あります(在庫積むことが出来ない鍛治屋です)ので、ご注文はお早めに。

母の日が近いからって作り置きする余裕は今のところありません。ごめんなさい。

 

そこさえクリアしていただければ「熨斗付けてー」ってご依頼大歓迎でお待ちしてます!

 

 

 

 

 

前回までは息を潜めていたけれど、今は息も絶え絶えなはさみ屋です。

 

お知らせしていたNHKさんの『イッピン』が放送されました。

とても素敵に紹介していただいて、注文が爆発。

一晩でメールが15件(内訳・ご注文が12件とお問い合わせが3件)、翌日お電話でのご注文が3件。

放送から24時間で20丁のご注文をいただきました。

東京・神奈川・静岡・愛知などなど。

北は宮城県から南は大分県まで。

 

急に大忙しです。

誤解のないように言うと、先週までも忙しくしてました。それに急に降ってきた全国放送の威力。決して嫌がってるわけじゃありません。ほんとにありがたいなぁと思ってます。ほんとうに。

 

自社のホームページで通販していてよかったなぁと。めちゃくちゃ実感しております。

 

TVで紹介される鍛治屋をたまたま見る。

鋏欲しいと思っていた、またはTV効果で欲しくなる。

「高知・鍛治屋・鋏」で検索してみる。

または「笹岡鋏製作所」で検索。

販売サイトがある。

ご購入。

 

 

「いいかも。」って思ってもホームページがなかったり、販売サイトがなかったりしたらそこで止まるよね。

 

それからご注文を受けてメールの返信をして、ありがとうのお手紙を書いて、梱包して、送り状作って、発送。

このサイクルとノウハウは積み上げてきたし。

 

『イッピン』で取り上げられる信頼感とか影響力をしっかり活かせたと自負しております。

 

伝統工芸にたずさわる若い職人さんへ。

「出ませんか?取材させてくれませんか?」を断らないこと。

それより今すぐホームページは作っておくこと。

直接お客さまと繋がる場面を作っておくこと。国内くらいは発送出来るようにしておくこと。

大事よー。

 

伝統工芸なんて先細りの最先端。

だからこそ見つけてもらえる確率は上がってます。メディアに取り上げられるチャンスは一昔前とは全然違ってます。

そのチャンスを活かすためにも、今やっといたらいいのにな、って思います。

そもそもホームページがないと番組を作る側の人に見つけてもらえる確率も全然違うよね。

かっこよくTVで紹介してもらえた上に、自分の商品が売れる。最高やんか。

実感しちゅうがやけどなぁ。伝わりますように。

 

 

まだまだご注文の全てが仕上がった訳ではないので大忙しは続きますが、がんばります。

 

ご自分で求めて探して辿り着いた訳じゃなく、たまたまTVで見つけてもらえたお客さまにお届けして、どれだけ満足してもらえるか、そのうちどれくらいリピートしてもらえるか、この結果も楽しみに待ちたいと思います。

(ふるさと納税はほとんどその後に繋がらんかったがよねー。何百件送ったけれど。)

 

 

あと、おそろしいことに今回の『イッピン』さん、来週19日にも再び放送されるそうです。こわーい。

嫌がってる訳じゃありません。

もう、在庫が底をついてますので、少しお待たせするかもしれません。

お待たせしますが、がんばって丁寧にしっかり作りますので、お見逃しの方は是非ご覧ください。

 

NHK BSプレミアム

『イッピン』

19日(火)正午より

 

 

あ、新年。

あけましておめでとうございます。

 

前回の記事を書いてから2ヶ月半、息をひそめて仕事してました。

息をひそめた理由がふたつあります。

 

その一

はさみ屋の技術が通用しないお客さまに出会う。

ご注文をいただいて鋏をお送りしたのだけれど、

「切れ味がイマイチです。手直ししてもらえますか?」

もちろんです!

戻ってきた鋏を研ぎ直してみたものの、送った状態との違いがわからない。不安だったので同じ形の同じサイズのものを新たに仕上げ直し、お取り替えの形でお送りしました。

「駄目です。数人の職人にも試してもらいました。枝は弾くし、かといって柔らかい葉の切口はギザギザや引きちぎったようになり、仕上がりが汚いので、とてもじゃ無いですが使えません。お値段もお安いので、決して高いレベルを求めているわけではありません。試し切り等されておりますか?もはや庭で使う植木鋏の体をなしていません。」

もう打つ手がないのでご返金です。

出来ることを全部やって力及ばず。

まだまだ道のりは遠いんだなぁと思いました。

 

そのニ

9月にオーダーメイドのご注文。

特殊な形のさらに左利き用の鋏。

「作るのに1ヶ月〜2ヶ月かかります。」とお返事。仕事のサイクル的にどんなご注文もだいたいこれくらいの期間でお返事してます。

焼き入れをして仕上げ研ぎの段階で失敗発覚。片方の鋼が割れてました。

やり直し。片方作り直し。

2度目の焼き入れ直前に「まだですか?」ってご連絡をいただく。この時ご注文から1ヶ月半。

「もうすぐです!」

「ありがとうございます!」

 

仕上げの研ぎが済んで、カシメ(組み合わせ)て、噛み合わせの調整(本当に最後の工程)で刃先が折れる。ご注文から2ヶ月。

今度はこちらからご連絡。

「すみません。もう1ヶ月かかります。」

「え!もう注文から2ヶ月経ちますよ!」

「ごめんなさい。」

今度は失敗することを考えて3本作る。

片方は出来てるので、相方を3本作る。(そのうち1本また割れる。)

年末にようやく出来上がってお送り出来ました。ご注文から3ヶ月が経ってました。

 

次からは「2ヶ月から3ヶ月かかります。」って言うことにしようと思います。

通販始めたころは「2、3週間で作ります」ってメールしてたなぁ。

 

そんなことがあってブログ書いてる場合じゃなかったり、研修生がいなくなってそれまで任せていた分の仕事量がふりかかってきたり、何よりたくさんのご注文をいただいて書く暇がない程働いたりしてました。

 

とは言っても、休みの日は休んだし、麻雀する日は19時に帰り着いていたし、go to トラベルもきちんと利用したので全然大丈夫です。

 

年が明けたので、またしっかり発信していきたいと思います。

 

毎年毎年「仕事は増やせているけれどバカみたいに働かんといかんくらい忙しいのをなんとかせんと」って考え続けておりますが、全く解決策が見つからないので2021年も突っ走っていきたいと思います。

 

「余裕のある人はカッコいい

でも余裕のない人生は燃えーるー」

ってあいみょんが歌いよったし。

『黄昏にバカ話をしたあの日を思い出す時を』より

 

1月2日に国士無双をあがりました。

今年もまた良い年にします。

 

 

お知らせ

NHKの「イッピン」に取材していただきました。

来週12日(火)19:30〜

NHK BSプレミアムにて

 

 

ご興味あれば是非ご覧ください。

 

 

 

 

 

黒目に小さな小さな鉄粉が突き刺さって眼科に行ってカリッカリっと取ってもらいました。
鍛治屋さんにはよくある話。

 

昨日、兵庫県小野市から若い鍛治屋さん(まだたまごかな、ひよこかも)3人がうちの工場を見学に来てくれました。

兵庫県小野市も刃物の産地です。
そこにある後継者育成施設「シーラカンス食堂」で研修しているみなさん。

 

 

楽しかったー。

鍛治屋さんになったらこんなに明るい未来があるよ。こんなやり方でうまくいってます。大丈夫、絶対行ける。

こんなことをいっぱい話しました。
おそらくたぶんあっち側はもっと技術的なことを聞きたかったりしたのだろうけど、完全にお客さまとの関係性や売り方見せ方ややり甲斐のお話。

(技術や作り方は親父さんが伝えてました。目を輝かせて話を聞く若者たちに囲まれてうれしそうに教えてました。)

いつも思うのだけれど、技術は毎日やってたら誰でも絶対に身につく。それ以上に技術だけでは生きていけない時代に入っていること。20〜30歳くらいは年下の彼らにはより一層そういう部分が求められるはず。

 

過去の多くの鍛治職人が感じることが出来なかった素敵な世界があるのです。

やり甲斐と楽しさは伝えられたかなぁ。

 

 

工場のゴミ箱に捨てられた製作途中でキズが出たり先が折れてしまった鋏たちを見て

「これもらっていいですか?」

2時間話した帰り際にひとり

「ひとつお花鋏買って帰りたいです。」

 

すごいなぁ。この意欲。貪欲さ。
がんばれ。

 

 

また今後、日々の仕事や研修の中で技術や売り方やメンタルに悩んだ時はいつでも会いに来てください。facebookで繋がったのでいつでもメッセージください。

 

僕も機会を見つけて仕事の仕方や技術を教えてもらいに会いに行きたいと思います。

 

 

なんか希望しかなかった。

こういう役割、活きるよね、俺。

 

 

 

10月1日のタバコ値上がりに向けてしっかり買い込みました。タバコ歴30年、何度も値上がりを経験してきたけど買いだめしたのは初めてです。
10月1日スタート時点で84箱。いつなくなるか楽しみです。

後継者育成失敗問題(漢字ばっかり!)について「これが原因かも」って浮かんだので次書きますねって言いながら、やっぱりやめようとか考えたりしてました。

浮かんだのは
「任せられない問題」と「コミニュケーション不足」のふたつ。

解説しようと思っていたけれど、やっぱりやめます。どうにもこうにも文章にまとまりません。

ごめんなさい。

 

 

書くことにに困ったのでちょっと切り替えて、モチベーションについて書きます。

「モチベーションでは仕事してないよ。」って思ってました。
モチベーション下がったので辞めます、モチベーション上がらないので適当に働きます、なんてあり得ないと思ってました。

けれどモチベーションが高く持てる要因は
「矢面に立つ」
「裁量権を持つ」
その上で
「フィードバックを一番最初に受ける人」だそうです。

 

自営業そのものです。
自営業最高。
矢面、裁量権、フィードバック(プラスもマイナスも)、全てにおいて全身で感じてます。

 

次世代に繋げるにはやっぱりこういう部分をあっさり速やかに渡して行く必要があるがやろうね。

 

 

すでに後継候補を抱える社長さん、明るい未来のために早く渡してあげましょう。
後継者候補のみなさん、やりがいを奪い取りにいきましょう。

 

 

切り替え切り替え。

 

 

 

『宣言』って大袈裟なタイトルで「後継者を作ります」ってブログを書いた3日後に弟子に「笹岡鋏製作所を辞めます。」って言われてから3週間、なんとも言えない日々を過ごしていたはさみ屋です。

 

 

高知県の「伝統工芸後継者育成事業」という補助金を使って受け入れた鍛治屋志望者は二人。
二人とも鍛治屋として育てることが出来ませんでした。土佐打刃物の後継者育成に失敗した笹岡鋏製作所。二回とも。
(この先10年経ったら二人とも鍛治屋さんやってたりしてくれる可能性はあるけれど。)

 

東京から来た当時21歳の若者。
福岡から来た当時45歳の女性。

年齢も性別も全く違う二人。
高知まで移住してまで鍛治屋になりたいのだからどちらももちろんやる気まんまんでした。

そのやる気が2年で別の仕事を選んだり、3年半ではさみ屋を離れたくなったり。

 

 

笹岡鋏製作所に何か問題があるがやろうね。

 

出来ることはやったし、そう思うちゅうなら言ってくれれば良かったのに、とか思ったりもしたけれど、この問題を解き明かさないと「後継者を作ります」なんて言えません。
なかなか教えてもらえないのだけれど。

 

 

10年20年かけて成し遂げたい目標を掲げたのに早くも前途多難です。

人を育てるのが滅茶苦茶下手くそな訳で。
告白されたはずが気づけばフラれてしまってる訳で。
挑戦をやめなければ失敗なんてないことはわかってるので、チャレンジは続けていきたいのだけれど、この結果は78歳にはちょっと負担が大き過ぎる訳で。

 

 

最初に研修生が一緒に働き始めたのが2015年10月1日でした。
ちょうどまるまる5年経って久しぶりに親父さんと2人きりで仕事をしています。
(5年前のお茶の時間はお母さんと3人やったなぁ。)

 

次があるのかほんとにわからなくなったけれど仕事は続いていくので今日も明日も鋏を作ります。包丁を研ぎ直します。

 

 

 

って書いてるうちに「あー、これが原因かも」って思うことが浮かんできたのでまた次回それについて書きますねー。

 

 

 

 

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