鍛冶屋日記

月別: 2011年11月

そろそろ告知しちょかないかんにゃあ、ってことでお知らせ。

12月4日(日)
いの町商店街が
『によどがわ七色ロード』になります。

なんのこっちゃわかりませんがとにかくいの町商店街全体にてイベント開催です。商店街が仁淀川になって魚が泳ぎます。
ここひと月ほどいろんな人達が毎晩毎晩、街を泳がせる魚を作ってます。僕はさぼり気味ですが。みんな仕事が終わった後夜な夜な集まって一生懸命作ってます。頭が下がります。

そんなイベントの一画にこんな企画を提案したら通ってしまいました。

『職人ストリート』
  ―心意気あります―
  
(内容)

「職人」っていっても大工さんや鍛冶屋さんだけじゃありません。お菓子屋さんや農家さんだって、きちんとこだわりを持って職人気質(かたぎ)で仕事してる人はたくさんいるはず。もちろんWebデザイナーやサラリーマンにも。

つまり、「自分の仕事、本気でやってます。」って人たち。

そんな広い意味での職人さんたちを集めて、商品はもちろん、技術や心意気まで発信出来る場所を作りたい。

こんな感じ。

どれくらい『職人さん』が集まるかこの段階でもまだ見えてませんがやることは決まってます。チラシにも載せてもらってます。

だから今、「心意気」ある人募集中です。

いの町内、町外、関係ありませんので「そんなもんあるに決まっちゅうやん!」って方、お気軽にご連絡ください。
お気軽に巻き込みたいと思っています。

そんなことに巻き込まれたくない方は、是非お客様として12月4日(日)いの町商店街に遊びに来てください。

『によどがわ七色ロード』です。

よろしくお願いいたします。

.

エクレアでビール。
全然あり。

今年の8月に卒業以来振りに会って「刃物作りゆうがや。友達にプレゼントしたいき名前入れれる?」って包丁を買ってくれた高校時代のバスケ部の先輩が今月のおかみさん市にてまた注文をくれました。

「12月に東京行くき友達にお土産にしたいけど出来る?」

小さめナイフを5丁。イニシャル入り。

ありがたいことです。

昨日出来上がったので「明日発送します。ありがとうございました。」ってお電話しました。

そしたらこんな話を教えてくれました。

「前回包丁をプレゼントした人が6年目にしてある試験に合格したと。」

「あら、開運包丁になりましたか。」

「うん。悪いものを断ち切ったね。」

こういう風に受け取ってくれるとうれしいっす。

開運包丁として売り出そうか。

でも残念ながら僕は無神論者でございます。決して仕上げる過程でそんな力を宿させてはいません。
開運祈願のご祈祷を受けた刃物です、なんてのは心からうさんくさいと思います。

合格は間違いなくその方の努力の結果であって包丁の力ではございません。

それでもやっぱりこういうエピソードはうれしいので、うちの鋏買ったら仕事が増えたとか、うちの包丁使ったら赤ちゃんができたとか、マイルチャンピオンシップ穫ったとか、100円拾ったとか、日本シリーズに勝ったとか、もしあればお教えください。
(ドアラに送りつけちょったら良かったにゃあ…。)

「関係ないっすよ。」って言いながら喜びますので。
ホームページにアップしたりしませんので。

みんなが幸せになりますように…。

.

「誕生日何食べに行く?」

「涼太と凜の手料理が食べたい。」

「えー、母さん何が好き?」

「うどん。」

おっと安上がり。

そんなこんなで手打ちうどんを作ることになりました。

レシピと薄力粉とエビと竹輪とビールとケーキを買って帰りました。

適当な兄ときちんとしたい弟の共同作業。7時スタート。

こねるりんくん。

踏むお兄ちゃん。

切るりんくん。

(ねかす間にお風呂に入ったので服が変わってます。)

ゆがくお母さん。
天ぷらを揚げるお母さん。あれ?

で、出来上がり。

もう9時半。

なんだかコシあり過ぎ。

「次はきっともっとうまくやれるにゃあ。」

「え、またやる気?」

最初はあんなに楽しそうにやりよったくせに…。

お誕生日おめでとう。

一昨日、教え子ありさに「お兄ちゃんに『はっぴーばーすでー』って言うちょいて」ってメールしたら「わかったー」って一言とともにこんな顔文字が返ってきました。

(=´∀`)人(´∀`=)

かわいい。

しゃべって来ました。

ラジオでしゃべれって言われても緊張とかしなくなりました。場馴れ。

そんなことを思いながら本番に臨んだら余裕かまし過ぎて、リポーターさんの質問に
「わかりません。」を連発。
ここは潔くきっぱりと。

出番が終わって商工会に寄ると最初にいただいた感想が
「『わかりません』が多かったですね。」

知ったかぶりが出来ない質で。すみません。

『まちかど市』の宣伝になったかなぁ。

ちょっと反省。

なのでお詫びに素敵な感じになってるまちかど市の店頭ショーウインドーをご紹介。

「いの」っぽいでね。

すぐにクリスマス仕様に変わるそうですのでお早めにのぞいてみてください。

.

明日はラジオでしゃべります。RKC。
『まちかど市』がサテライトスタジオになって一日中いの町の情報発信。僕の出番は朝9時40分頃。『まちかど市』のPRです。
またコンコン咳が止まらんけど大丈夫やろか。

これをお知らせするために書き始めましたがお知らせが終わってしまったので書き抜かっていた最近うれしかったことを書いちょきます。嫌だったことは書かない方がいい。

あるところに売り出しに行った時に、一度別のイベントで会ってお話ししたことのある県外の鍛冶屋さんがうちの品物が並んでる姿を見に来てくれて

「いいですね。雰囲気ありますよ。」

って言ってくれたこと。

仕事の仕方がかっこいいなぁ、って思っていた鍛冶屋さんだったのでとってもうれしかったです。

もう一つ、別の場面でうれしかった言葉。
「いいにおいしますね。」

車にふりかけたリセッシュのおかげか日々のアジエンスのおかげかそんなことを言ってもらえました。いいにおいって最強の誉め言葉じゃないろうか。殺し文句に近い。

香水はつけたことありません。「香水ふりかけるくらいなら洗えばいいじゃんか。」って思って生きてきました。

いつの間にやらそんな強気なことばかりも言ってられない年頃になってますけど。

では、明日ラジオ聞けたら聞いてみてください。情報提供が遅すぎた感はありますが僕の出番を聞き逃しても夕方までずっといの町の情報を発信してるはずなので是非お聞きください。

ラジオの力を信じてみます。

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今年も吾北のグリーンパークにて『もみじまつり』に出店。

あったかくておだやかな日曜日。それから、きちんと晴れた週末はひと月振り。それをずっと待ってましたよ、って感じのすごい人出。見た感じも帰り道の混雑具合もたぶん過去最高。

そんなたくさんのお客さんが来たイベントに鋏や包丁を並べて来ましたが、売れません…。

バニーアイズの試合とバッティングして試合を休んで行ったのに…。
1試合目が終わった時間にしげるっちから

「おまえがおらんきしゃーなしで一番打ったら3打数3安打2打点。」
って、言外に
「次の試合はおまえ何番打つが?」
みたいな意味を含んだメールが来たのに。

「このイベントへの出店も考え直さないかんにゃあ…。」って考えながらお隣青年部の風船作りを手伝ってたら、ナイフを見てくれてるお客様に声を掛けられました。

「何年か前にここで買ったナイフがもう本当に切れる!何十頭(たぶん、いのしし)さばいたかわからん。研いで研いでだいぶ細くなってきたきひとつ欲しくて来ました。」

ってうれしいコメントとともにひとつ買ってくれました。

この日の売り上げはほんとにこの1丁だけでしたが、このお客様が帰り際に

「また来年も来てよー。」

って言ってくれたので、来年も出ます。

単純。

.

なにやらいろいろいい感じ。
流れがよい。

同級生に誉められたり年下の男前に持ち上げられたりおばちゃんと仲良くなれたり。

ちょっと調子に乗り過ぎだとは思いますが、もともと調子乗りなのでそこは素直に乗ってみてます。

そんな感じですので、この半年くらいの間に「天狗になっちゃあせんかや!調子乗り過ぎ!」って叱られたことも2度3度、いや5度6度。

正直に言います。

「調子にくらい乗らせてもらわんとやってられません。」

でも、きっとしっぺ返しがやってくる。必ず。

それを覚悟で乗り続けてみるのもありかにゃあ。
ぶちこけることなんか考えず行けるところまで。

『バカになりきれ、おとこなら』です。

.

前回、失恋に例えて書いたショックな話をある人に相談したら
「そんなことは恋をしてればよくあること。」
ってあっさり言われ

家に帰って奥さんに話したら
「がっつりハマる前でよかったやんか。」
って言われたのでずいぶん楽になりました。
全然たいしたことないじゃん。

「コンパスも地図も無しで道に迷うオプティミスト」です。

今日はいつも刈込鋏の砥ぎ直し(他社製)を持って来てくれるおばあちゃんがまた刈込鋏を3丁持って来てくれました。
もう僕が仕事始めた頃(たぶんそれ以前)からのお客様で、その刈込鋏たちは何度も何度も繰り返し砥ぎ直しに持って来てもらっていたのですが、前回お渡しする時に直らない症状が現れていたので

「もう寿命かもしれません。これで切れんなった時は買い替え時だと思います。」
ってお伝えしてたら

「前来た時にこう言われたけどどう?やっぱりいかんかったら新しいの買いたいけんど。」

見るとやっぱりもう不治の病に蝕まれていたのでそうお伝えすると、あっさりとうちの鋏を買っていただけました。

砥ぎ直しからの新規顧客開拓です。
砥いで直しているうちに信頼を得ることが出来たにちがいない、と思えてとてもうれしい瞬間でした。

『砥ぎ直し』とても大切。

つまり、明日初めて砥ぎ直しを持ち込んでくれたお客様が15年経ってうちの品を買ってくれる可能性がある、ってことが証明されました。素晴らしい。

何度も包丁を砥ぎ直しに持って来てくれるお客様がまた来られて、お預かりした後見てみると、初めて見るステンレスの包丁だったりすることもあるのだけれど…。

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金曜日に会って手応えを感じ、「よし!」と思って土曜日にラブレターをポストに投げ込んだら日曜日の朝にふられる。ラブレターはまだ届いてないはず。

例えて言うとそんな感じの出来事がありました。

そんな文章を書いてる間にまた全然安心してた別の人からも電話でふられる。

ままならないものですなぁ。神様はきびしい。

つらいので、こっからは別のお話。

『まちかど市』の調理を担当してもらっているスタッフさんに聞かれました。

「笹岡さんはNちゃん知っちゅう?」

小学校時代の同級生の名前だったので
「知ってますよー。同級生です。」

「同級生かね。あたしはお家がお向かいさん。」

「へぇー。僕は同級生どころか初恋の人です。」

「そうか、そうか。Nちゃん美人さんやもんねぇ。今でもきれいよー。きれいなだけじゃなくて性格もかわいらしいしねぇ。」

それから少しの間、Nちゃんの近況やご主人のこと、さらにたくさんの彼女への誉め言葉を聞かせてもらいました。

なんだか自分の株まで上がった気になるくらいに。気分よし。

「そうかね。あんなに素敵な子が初恋の人かね。あんたもなかなか見る目があるねぇ。」って言われゆう感じ。

「僕はNちゃんのお母さんとも仲良しやきよろしく伝えちょいてください。」

「わかった。言うちょく。」

さぁ、僕のことはどんな風に伝えてくれるがやろうね。

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あー、ひま。

あんまり忙しい忙しいって言ってるとこのブログを読んでくれてる心優しいお客様は遠慮して、注文するのを延期したり砥ぎ直しを持って来るのを躊躇するにちがいない、って思ったのでハッタリを呟いてみました。頼まれたらきちんと仕上がり日をお伝えしますのでどうかご遠慮なく。
少し先に延ばしてもきっと状況は変わりません。

以下、11月のイベント出店予定です。

6日(日)
おかみさん市
(帯屋町)

13日(日)
もみじまつり
(グリーンパークほどの)

26日(土)
温泉まつり
(吾北むささび温泉)
※11月26日は「いいふろの日」

上2件について詳しくはいの町観光協会さんのホームページをご参照ください。

29日(火)
いの・まちかど市本店にて店頭販売
(これは毎月最終火曜日にやり続ける予定)

いずれも砥石持って行きますので砥ぎ直しなどあればお持ちください。

もちろん鋏、包丁買いに来てくれてもよいです。

お待ちしております。

あー、ひま。

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