鍛冶屋日記

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今年も吾北のグリーンパークにて『もみじまつり』に出店。

あったかくておだやかな日曜日。それから、きちんと晴れた週末はひと月振り。それをずっと待ってましたよ、って感じのすごい人出。見た感じも帰り道の混雑具合もたぶん過去最高。

そんなたくさんのお客さんが来たイベントに鋏や包丁を並べて来ましたが、売れません…。

バニーアイズの試合とバッティングして試合を休んで行ったのに…。
1試合目が終わった時間にしげるっちから

「おまえがおらんきしゃーなしで一番打ったら3打数3安打2打点。」
って、言外に
「次の試合はおまえ何番打つが?」
みたいな意味を含んだメールが来たのに。

「このイベントへの出店も考え直さないかんにゃあ…。」って考えながらお隣青年部の風船作りを手伝ってたら、ナイフを見てくれてるお客様に声を掛けられました。

「何年か前にここで買ったナイフがもう本当に切れる!何十頭(たぶん、いのしし)さばいたかわからん。研いで研いでだいぶ細くなってきたきひとつ欲しくて来ました。」

ってうれしいコメントとともにひとつ買ってくれました。

この日の売り上げはほんとにこの1丁だけでしたが、このお客様が帰り際に

「また来年も来てよー。」

って言ってくれたので、来年も出ます。

単純。

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なにやらいろいろいい感じ。
流れがよい。

同級生に誉められたり年下の男前に持ち上げられたりおばちゃんと仲良くなれたり。

ちょっと調子に乗り過ぎだとは思いますが、もともと調子乗りなのでそこは素直に乗ってみてます。

そんな感じですので、この半年くらいの間に「天狗になっちゃあせんかや!調子乗り過ぎ!」って叱られたことも2度3度、いや5度6度。

正直に言います。

「調子にくらい乗らせてもらわんとやってられません。」

でも、きっとしっぺ返しがやってくる。必ず。

それを覚悟で乗り続けてみるのもありかにゃあ。
ぶちこけることなんか考えず行けるところまで。

『バカになりきれ、おとこなら』です。

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前回、失恋に例えて書いたショックな話をある人に相談したら
「そんなことは恋をしてればよくあること。」
ってあっさり言われ

家に帰って奥さんに話したら
「がっつりハマる前でよかったやんか。」
って言われたのでずいぶん楽になりました。
全然たいしたことないじゃん。

「コンパスも地図も無しで道に迷うオプティミスト」です。

今日はいつも刈込鋏の砥ぎ直し(他社製)を持って来てくれるおばあちゃんがまた刈込鋏を3丁持って来てくれました。
もう僕が仕事始めた頃(たぶんそれ以前)からのお客様で、その刈込鋏たちは何度も何度も繰り返し砥ぎ直しに持って来てもらっていたのですが、前回お渡しする時に直らない症状が現れていたので

「もう寿命かもしれません。これで切れんなった時は買い替え時だと思います。」
ってお伝えしてたら

「前来た時にこう言われたけどどう?やっぱりいかんかったら新しいの買いたいけんど。」

見るとやっぱりもう不治の病に蝕まれていたのでそうお伝えすると、あっさりとうちの鋏を買っていただけました。

砥ぎ直しからの新規顧客開拓です。
砥いで直しているうちに信頼を得ることが出来たにちがいない、と思えてとてもうれしい瞬間でした。

『砥ぎ直し』とても大切。

つまり、明日初めて砥ぎ直しを持ち込んでくれたお客様が15年経ってうちの品を買ってくれる可能性がある、ってことが証明されました。素晴らしい。

何度も包丁を砥ぎ直しに持って来てくれるお客様がまた来られて、お預かりした後見てみると、初めて見るステンレスの包丁だったりすることもあるのだけれど…。

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金曜日に会って手応えを感じ、「よし!」と思って土曜日にラブレターをポストに投げ込んだら日曜日の朝にふられる。ラブレターはまだ届いてないはず。

例えて言うとそんな感じの出来事がありました。

そんな文章を書いてる間にまた全然安心してた別の人からも電話でふられる。

ままならないものですなぁ。神様はきびしい。

つらいので、こっからは別のお話。

『まちかど市』の調理を担当してもらっているスタッフさんに聞かれました。

「笹岡さんはNちゃん知っちゅう?」

小学校時代の同級生の名前だったので
「知ってますよー。同級生です。」

「同級生かね。あたしはお家がお向かいさん。」

「へぇー。僕は同級生どころか初恋の人です。」

「そうか、そうか。Nちゃん美人さんやもんねぇ。今でもきれいよー。きれいなだけじゃなくて性格もかわいらしいしねぇ。」

それから少しの間、Nちゃんの近況やご主人のこと、さらにたくさんの彼女への誉め言葉を聞かせてもらいました。

なんだか自分の株まで上がった気になるくらいに。気分よし。

「そうかね。あんなに素敵な子が初恋の人かね。あんたもなかなか見る目があるねぇ。」って言われゆう感じ。

「僕はNちゃんのお母さんとも仲良しやきよろしく伝えちょいてください。」

「わかった。言うちょく。」

さぁ、僕のことはどんな風に伝えてくれるがやろうね。

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あー、ひま。

あんまり忙しい忙しいって言ってるとこのブログを読んでくれてる心優しいお客様は遠慮して、注文するのを延期したり砥ぎ直しを持って来るのを躊躇するにちがいない、って思ったのでハッタリを呟いてみました。頼まれたらきちんと仕上がり日をお伝えしますのでどうかご遠慮なく。
少し先に延ばしてもきっと状況は変わりません。

以下、11月のイベント出店予定です。

6日(日)
おかみさん市
(帯屋町)

13日(日)
もみじまつり
(グリーンパークほどの)

26日(土)
温泉まつり
(吾北むささび温泉)
※11月26日は「いいふろの日」

上2件について詳しくはいの町観光協会さんのホームページをご参照ください。

29日(火)
いの・まちかど市本店にて店頭販売
(これは毎月最終火曜日にやり続ける予定)

いずれも砥石持って行きますので砥ぎ直しなどあればお持ちください。

もちろん鋏、包丁買いに来てくれてもよいです。

お待ちしております。

あー、ひま。

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もしもまだ願いがひとつ叶うとしたら、そんな空想。

1日24時間が28時間とかになったらみんな疲れるだけのような気がするので一週間が8日になればいい。

木曜と金曜の間がベスト。星曜日か風曜日か。もし本当に作ってくれたらネーミングライツを買い取ってもかまん。

「はさみ屋曜日」

とまで思いながら日曜日に雨の中ソフトボールの試合をしたりすると、日曜日が遠のくのはやっぱりいやだなぁ、などと思う。

月、火はなんとも思わず過ごすけれど、木、金になるとやっぱり同じことを思います。いっつも1日足りん気がする。

まぁ、一日足りん一週間足りん言いよったら一ヶ月も一年もおんなじことなのでカレンダーに従うことに決めました。

ハロウィン終了。
次はもうクリスマス。

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僕ならどこの球団でも行きますよ、って愛想振り撒いて9球団競合を目指します。八方美人で野茂越え。

刃物まつり以来溜まりに溜まっていた砥ぎ直しの仕事が明日終わる予定です。やっと片付く…はず。

もちろんこの2週間、鋏を作ったり、期限の迫った砥ぎ直しを仕上げたり、サボったりしながら過ごして来たのですけど。

サボった分残業もしました。仕事着のままある会に出て再びちょっと工場に戻って働くなんてこともしていました。

そんな夜10時頃にたまたまメールが来た友達がわざわざリポDとコーヒーとビールとタバコを差し入れてくれたりもしました。(持って来てくれた時にはすでに仕事を終えてお風呂に入ってたので会えてません。ありがとう、たいちゃん。)

そんな言い訳で、砥ぎ直しを2週間も待たせてしまっている植木屋さんにごめんなさいの気持ちを表してみました。忘れてはいません。明日には出来上がります。

きっと。

たぶん…。

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「一人温泉」て贅沢だなぁ。日帰りでもなんとなくゴージャス。
チャレンジしてみよう。

同窓会を計画しています。高校時代の。

いろいろとややこしい事情があったりして学年全体の同窓会ってのが一度もなかったのだけれど「もうみんな40歳やし一回やってみようぜ。」ってことで今年の1月から月一回の会を重ねて一年間かけて準備してきました。

最初は3人でスタート。
会を続けるうちに一緒に動いて協力してくれる人たちもだんだん増えていろんなことが前向きに進みだしました。

年明け1月2日の開催も決まり、先日とうとう案内状の発送にまで至りほっとしています。

卒業して20年経ってますので宛先不明ですでに30通くらい返ってきてますが…。探さねばなりません。
あとはどれだけ返信くれるか。

今回は同窓会がゴールではなく、その先を見据えての同窓会開催なのでまだまだスタート地点に立てそうだ、ってところです。先の道のりは長いのですが始まってしまえばなんとかなるような気がしてます。ここまでがそうだったので。

とりあえずは、たくさんの懐かしい顔に会えますように…。

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昨日はのんびりまちかど市にて砥ぎ直しイベント。
包丁持って来てくれる人は少ない。負けずにしばらく月一で続けることを心に誓う。

そしてまちかど市スタッフの指示を受け、これまで体験したことのない、きっとこれからもないであろう過酷な(精神的に)作業をさせられる。内容は非公開。公にはできません。告白できるとしたらギリで家族。
そんな苦境も楽しんだ1日。

家に帰ると涼太くんがお母さんに怒られてました。中間テストの結果について。

「気にせんでかまんで。」って意味を込めて、お母さんの背後からジェスチャーでアシスト。そこで笑ったら俺も怒られるじゃんかって思ったらなんとかこらえた涼太くん。

だって怒られたからって勉強始めるやつ見たことないもんね。

なぜ勉強せんといかんのか。なぜテストで点を取らんといかんのか。なぜ平均70点が必要なのか。
そんなことを一緒に考えんといかんし、やり方をアドバイスしちゃらんといかん、と思う。

一生懸命練習せんとJリーガーになれん。
やるかやらんかは本人次第。
でも闇雲にやってもダメ。きちんとした指導も必要。これとおんなじ。

でも、やれって言われたことをやらんかったら、設定された点数に足りんかったら大切なケータイは取り上げさせていただきます。約束ですから。年末までケータイのない生活をどう感じるがやろうね、中2の男子は。

ここで忘れてはいけないのは怒るお母さんの存在。

「そんなんじゃ高校行けんで。サッカーしたいところで出来んで!」

必要だと思います、こういう言葉。

損な役回りやねぇ、お母さんて。俺には言えません。

お父さんで良かったなぁ、などと単純なことを思いながらもそう思わせてくれる存在に感謝しております。本当に。

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三冠馬のお父さんがステイゴールドだそうです。時の流れを感じずにはいられません。

「俺、おまえのことよく知らんけど、おまえの父ちゃん好きやったで。全然儲けさせてもらってないけどね。」

今日は1日、まちかど市の店頭にて包丁砥ぎます。
朝の9時から日没まで。

お家の包丁持って遊びに来てください。
(鋏、その他の刃物はお預かりして後日お渡しになります。)

よろしくお願いします。

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