鍛冶屋日記

日: 2012年8月2日

「気概がある。」って誉められたり「ぶれちゅう。」って批判されたり。

「こんなことに協力してください。」って頼られたり「これからはもっと大きな視点で見てほしい。」って期待されたり、それを横で聞いていた人に「あなたには無理!」って言い切られたり。

評価はいろいろあっておもしろい。それで気分がよくなることはあってもへこんだりはしない。幸せ、且つしよい性格。結果出てからへこめばよい話やもんね。

ちょっと特注品のオーダーが続いたのでご紹介します。
まずは、うちの植木鋏(大久保)の形で刃が15センチの長いやつが欲しいってオーダー。葉刈り用ですね。群馬県へ。

次はうちの京型の植木鋏の刃をベースにした切箸(きりばし)のご注文。

持ち手が輪っかになってない切箸を使う植木屋さんも全国的に見ると意外に多い。時々ホームページからご注文をいただきます。これは北海道へ。

次は牛の爪切り。
砥ぎ直しに持って来られて
「これと同じ形で出来ますか?」
「出来ますよ。」

左が見本、右がはさみ屋製。

畜産農家さんかと思いきや、農業大学の方でした。

あとは京都のお取引先から左利き用の花鋏の注文もらったり
「力任せに使われてどうしても持ち手のとこが曲がってしまうんやけどなんとか改良出来ん?本当は鋸で引いてほしいくらいの太さのものまで鋏で切りはんねん…。」という花屋鋏。

親父さんに相談して、足(持ち手)の部分にも焼きが入る鋼を鍛接して硬くしてみました。見本を送ると合格で、あらためて数丁ご注文。

メーカー(鍛冶屋)だけでなく卸も小売りも個々の小さい需要に応える感じになって来ました。

よい傾向だと思います。
大量生産、価格競争では勝てません。
強みを活かすべし、です。

最近は「七色、七色」ってイベントについてのことばかりのブログになってましたが、こんな感じできちんと仕事もしてますので、ご安心ください。

イベントだって自分の仕事に繋げるためにやりゆうがやしね。

暑いけれど、眠いけれどしっかり作りますので、ご注文お待ちしております。

.

2012年8月
« 7月   9月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
最近の記事 最新コメント