鍛冶屋日記

月別: 2011年7月

お店にお客様が来ました。

「ブログ書いてるはさみ屋さんですか?」

「はい。」

「ブログ面白いのでよく読んでます。ここにあったんですね、お店。」

「ありがとうございます。」

「包丁ください。」

「ありがとうございます。」

愛媛の西条の方で須崎や土佐市に住んでいたこともあり今でもよく高知へ来られるそうです。そんな中偶然目に入ったはさみ屋に寄ってくれました。そしてあっさり包丁を買っていただきました。

刃物を探してた訳ではなくご自分の趣味からなんとなくこのブログにたどり着いて読んでくれてたそうです。

だから初めてのお客様なのにうちの息子がサッカーしてること、さらに骨折したことまで知ってくれてます。

(涼太が眠ってる間に足の裏に広告出してみました。)

ブログを書くことがこんなに直接お客様獲得に繋がることもなかなかない。
でも、なくはない、あり得ることだという証明です。

うれしい。

「ブログ読んでます。おもしろい。」ってのは「この前買ったあの包丁めっちゃ切れる。」に負けないくらいうれしいお言葉だと思いました。

そんなお言葉大好きなのでまた誉めてもらえるように頑張りたいと思います。

書くも作るも。

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昨日はうちのお店前に以前にも紹介したポン菓子屋さんが。

だいたい月一でのはさみ屋前出店ですが「暑いと車から降りてくれん。」ってことで真夏はお休み、って聞いてたので次来るのは9月入ってからかなぁ、と思ってたら「今年は雨が多くて休んでばっかりやし今日は暑さがちょっとましやき出て来た。」って。

ちょこちょこ車も止まって順調そうやって思ってたら2時過ぎに雨がきました。包丁砥ぎながら「あー、降ってきたー。」って見てたらあっという間にどしゃ降りに。そしてあっという間にポン菓子屋さん閉店です。

早退です。

早退した分こっちで売れますように、って意味を込めてポン菓子屋さんの通販サイトをリンクしときます。
いつどこにおるかわからん神出鬼没な兄ちゃんですけどここならいつでも買えます。宣伝。
おいしいよー。

おかじまポン菓子

道をはさんだ向かいの畑で雨の中台風に備えて作業する兄ちゃんを見ても思いましたが、お天気に影響されるお仕事はたいへんや。

「あー疲れた。休みたい。」って思うことあるけど、仕事したいのに出来んがぁもしんどいろうにゃあ・・・。
暑い中火ぃ焚いたり寒い時に水つかわないかん仕事ですけど屋根があるだけましだなぁ、とつくづく思いました。

あちこち行ってるみたいなので見かけたら寄っちゃってください。

『おかじまポン菓子』

よろしくです。

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この度展示会をやることになりました。

2年前にもやりました。
当時の様子はこんな感じ。
準備
始まり
終わり

この時1ヶ月の展示会が終わった時にギャラリーを貸してくれた『ペーパーラボ』さんとの話の中で

「なかなかお客さんに好評やったで。またやる?すぐにやってもあれやし、再来年の夏くらいにどう?」

「そうやね。じゃあ再来年の8月取っちょいて。」

早めの予約。

早過ぎる予約です。

もうすっかり忘れてましたが先日ペーパーラボさんに

「8月どうする?空けちゅうで。」

この急にめちゃくちゃ忙しくなったタイミング(まちかど市とか会長とか9月1日オープンとか店長とか)でこんな話が湧いてきてしばし考えましたが

「やろっか。」

って返事してました。

軽い男でございます。

それから一週間とちょっと。
心の中で展示会のテーマは決まりました。イメージもなんとなく固まりつつあります。

後はとにかく並べる品々を作らねばなりません。

毎日毎日作りゆうがやけどにゃあ…。

8月9日~30日
場所はいの町の『ペーパーラボ』さん2階ギャラリー

2年間の成長を見てもらえるような展示会になればいいなと思ってます。

最初にリンクした2年前の記事読むと準備のドタバタっぷりが今の自分とおんなじで成長の跡は窺えませんが…。

ご期待ください。

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「俺が見よったら勝つがよねー。」

ってしげるっちに言って心底呆れた顔で

「あほか…。」

って言われたのが先週の日曜日。

本当やのに。

俺が3時やら4時やらに起きることができたからこその優勝やのに。
ちょっと言い過ぎました。

まぁ、それをわかってくれようがくれまいがそんなことはどうでもえいがやけど、本当にすごいことになりました。

かっこよすぎです。

『撫子』

奇跡は起こるもんじゃなくて起こすものだと教わったので、手当たり次第ボタンがあれば連打しようと思います。

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今日助っ人で行った試合でランニングホームラン打ちました。何年振りやろ。まだ一周全力疾走できました。
気持ち良かったー。

先週木曜日に「いの・まちかど市」の総会がありました。

予定通り会長になりました。

朝から鋏を作りながらしゃべる内容を考えて練習してましたが、会員さんや来賓のみなさん40人を前にした就任スピーチはちょっと緊張しました。

総会後の講演会の先生が大学の後輩でした。竹内哲也さん。
「地方の中小企業が全国を相手に成功した事例」という内容。役立てたい。

懇親会ではみんなの席をまわってたくさんの人とお話しできました。

みんな応援してくれてます。「がんばりよー。」って声かけてくれます。

力足りないところはたくさんあると思いますが、会員のみなさんにしっかり頼りながら『まちかど市』をより素敵な場所にするためにみんなでがんばっていきたいと思います。

「いの・まちかど市」のブログができました。こちら

こっちも書いていかなければならなくなったのでよろしくお願いします。

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昨日は集金のため外回り。

普段の集金日よりいろんな人と話ができて充実の1日。

まずはいの町商工会で「まちかど市」オープンへむけての作戦を指導員さんに伝える。名簿の整備とかキャラクター(いの志士くんとようほにちゃん)使用の可否とかブログの立ち上げとかをお願いして来ました。

それから南国にてお昼ごはん食べながら毎月会う通販会社社長さんからアイデアをいただく。「クーポン付きのオープン告知のチラシ」とか「駐車場がなくてもこんなことしてるとこあるよ。」とか。時間に追われてゆっくり出来なくて申し訳なく思いながら切り上げる。聞きたいことだけしっかり聞いた感じ。

次は香北の包丁鍛冶さんの工場にお邪魔しました。向こうの用事で呼ばれたはずが包丁の作り方について根ほり葉ほり聞く。めちゃ参考になる。親父世代の親方と自分と同世代の後継者さん。きちんときちんと仕事してる職人さんとのお話しは楽しい。簡単に言えば価格競争から抜け出してる職人さん。値段じゃないとこで勝負してる強さを感じます。帰る時に後継者さんに「うちの工場にも遊びに来てよー。」って言ってきました。「平日はなかなか出にくいんすよねぇ…。けどいつか行きます。」って。

理由なく休めない気持ちはとってもよくわかるけど(僕も10年前はそうでした。今は出て行き過ぎの声も聞こえてきますが。)思い切って一日さぼってあちこち回るといろんないいこと落ちちゅうで、って言ってあげたい。来月もお伺いする用事をもらったのでその時親方の方をそれとなく口説いてみよう。この親方なら「行って勉強して来い!」って言ってくれそうな気がします。

最後に「てんこす」さんに寄って社長さんをつかまえることに成功。「まちかど市」もコンセプトやターゲットや規模はずいぶん違うけれどいの町版アンテナショップです。

「アンテナショップやる上で何が大事?何が大変?」

「何が売れますか?」

「飲食の方はどうですか?」

質問責め。

ていねいに答えてくれました。本当にいろいろ教えてくれました。いい人。

「一番売れるのはお菓子です。それからパン。ジャムやドレッシングも売れますけど一回買ってもらってから無くなるのに時間がかかります。お菓子やパンはその日に食べてなくなりますから。」

納得。
その観点でいくと刃物の買い替えサイクルはどうなるがやろ…。

そんな話の中一番印象に残ったこと。

「スタッフはどういう基準で選びますか?」の質問に

「一番大切なのはその子が『高知』が好きかどうか、です。」

シンプルですけどいいこと聞いた。

いわゆる出来る人が必要だと、そういう人を選ばんといかんと、そんなことしか思ってなかったけど、いいこと聞いた。

面接で聞いてみよう。

「『いの』好き?」

だんだん外回りが一日では足りなくなって来た気がします。詰め込み過ぎ。
買い物予定が2件達成出来ず。

最後に、銀行の窓口が3時で終わらないことを切に願います。

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一昨日、りんくんの髪を切るために一緒にお風呂に入りました。久しぶり。

なにきっかけかは忘れましたが「やったー!」ってちょっと大袈裟に喜んだ時にりんがしみじみ言いました。

「父さんのそういうとこ、完全に遺伝しちゅうよね、俺に…。」

うん、母さんはこんな風にはしゃがんもんね。あ、お兄ちゃんもどっちかと言えばクール。
けどよ、りん、それはチャームポイントぜよ。

昨日、女子高生ありさと勉強してる時のこと。

「あのよー、自分のこと若いと思うちゅうろ。」

「思うちゅうよー。おまえの学校の野球部の先生はたぶん同い年で。俺の方が若いろ。」

「ふーん。若いと言うより子供っぽい。クラスにおりそうな感じ…。」

ほー、同世代に比べて子供っぽいという自覚がないわけではないけれど、16歳の女の子に「子供っぽい」って言われるとかなり感慨深いものがある。

そんな七夕でした。

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先週は涼太くんの期末テストに全力投球しました。
青年部の会を休み、山田のナイターを断り、連立方程式と「be going to~」を勉強しました。

英語は90点オーバー!
数学は内緒…。

そんな勉強中、国語のプリントを見て気づいたことがありました。初めは涼太の字やけど途中から別人の文字。

「何これ?おまえの字じゃないやん。どうしてこんなことになっちゅうが?」

「あー、授業の途中で『ちょっと寝るき書いちょって』って隣の人に頼んだ。」

確実に女の子の字です。

やる!

「寝るき俺のも書いちょって。」

かっこえいにゃあ…。

そして書いてくれちゅうきすごい。

涼太の人望。

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コーヒー飲むと眠れなくなって困ります。昨日も夜遅かったし疲れもあるはずやのに。飲んだの8時やのに。カフェイン効き過ぎる体質。困る。

今日は月に一度のおかみさん市。

帯屋町で1日過ごしていつも思うこと。
こんだけ人歩きゆうのに知り合いなかなか通らんにゃあ。

今朝も同じこと思いながら街の風景を眺めてましたが、お昼前から知り合いラッシュ。

まずは先日初めてうちのお店に来てくれて鋏を買っていただいたお客様と再会。
「ここにも売りに来てるんか?」
(お手入れ用の椿油を買っていただきました。)

それから後ろのデパートで働く高校の同級生が

「同僚の誕生日にプレゼントするき包丁ちょうだい。」って。

その後も商工会青年部のクリーニング屋さんが「これからバーベキューしに行きます。」って通りかかったり(どこで?)、商工会の職員さんの女の子が目の前でよさこい踊ったり、よさこい踊りに来た帯筋ジュニアの少年と仲良くなったり(これは関係ないね)、先日包丁を砥ぎ直しに預けてくれた隣の隣の奥様が「こんにちはー。この前はありがとう。」って声かけてくれたり。

たくさん知った顔に出会うことができました。

1000円高速終了効果に違いない。

売り上げもまずまずで「よかったよかった。」って思いながら商品片付けて車を取りに行ってアーケードに戻って来ると前述の同級生(同僚へのプレゼントの子)が

「持って帰って見せたらもう一人の同僚も同じのが欲しいって言うき買いに来た。」

残念ながら同じサイズが売り切れだったので一週間うちに届ける約束をして今月は終了。

毎月行ってればこういう日もあるがやね。

2月から始めた砥ぎ直しも一人ですけど持って来てくれました。何の宣伝もしてないのに包丁砥ぎは4ヶ月連続で頼まれてます。
つまり「今日は第一日曜日やきあの兄ちゃんがおる。」って思ってもらえて、ハンドバッグに包丁をしのばせて街へ出て来てくれゆうってことです。

うれしいにゃあ。

ひとつひとつが次に繋がりますように。

継続することの大切さ。

まだまだ小さな小さな手応えですが実感した気になれた日曜日でした。

毎月第一日曜日。
お忘れなきよう。

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