鍛冶屋日記

月別: 2011年6月

最近あちこちから言われること2つ。

「それ引き受けるのはかまんけど仕事に支障をきたさんように。」

まぁ、なんでも流れにまかせて首突っ込んで知らない間に真ん中へ真ん中へ入っていくタイプですのでそういうご意見はごもっともであります。

でも、そういう仕事以外の場所での立場なり行動を仕事にも繋げてきた自負もあります。気長に見守りよってください。

もうひとつ、最近急に言われ始めたお小言。

「驕ってはいけません。」

驕ってるつもりは全然ないのだけれど、なんとなくその心配もわかります。

もともと根拠のない自信の持ち主で絵空事は得意技です。

中身は変われど言ってる事の大言壮語さは19歳の時も29歳の時も今もそんなに変わってないと思うがやけど。

なぜ急にこんなお小言をいただくようになったのか考えるに、大きなこと言っても絵空事にしか聞こえなかった大風呂敷がほんの少し現実味を帯びてきたのかなぁ、と。

実力アップによって。
力つけたにゃあ…。

こんな風に勝手にプラスにプラスに考えることが出来てしまえる39歳。

だから心配ながやろうね。

とにかくあっちからもこっちからも言われるってことは何かスキがあるに違いないので、アドバイスはきちんと聞いて、出来ること出来んことをしっかり仕分けして、謙虚さを忘れず、仕事に、またその他の立場で頑張ってまいりたい所存です。

注意してくれる、叱ってくれる人がいるってのは本当にありがたいことです。こういう意見こそ大切にしなければ、と思います。

けど、こういう類のこと絶対に言わない人が身近に2人います。

うちの親父さんとうちの奥さん。

これはこれですごいことです。

冷静に考えてみるに僕があちこち首突っ込んで一番ツケが回ってきたであろう2人ですから。
「こんなことやることになったき。」って言って「やめちょきや。」って言われたことがありません。

不思議。

そして、感謝。

あ、だから周りが心配するがや。

納得。

.

「なでしこ」に注目すべし。
すごいことになるかもよ。

こんな刈込鋏が砥ぎ直しにやってきました。

某100円ショップのオリジナル商品みたいです。100円ショップの1000円コーナーのやつやね。税込1050円。

はさみ屋における刈込鋏の砥ぎ代は1200円なり。

うん、新品買えるで。

「使い捨て」の文化を「もったいない」の精神が凌駕した感じ。

微妙なところもありますがこれはこれで意義がある気がします。

耐久性は変えられないけれど150円分切れ味が増してればいいなぁ。

.

先週だったか先々週だったか、工場の前でホタルを見ました。

昼間に…。

久しぶりに、委託で商品を並べさせてもらっているアンテナショップ「てんこす」のお話し。

昨年8月にガラスのショーケースを入れてから少しずつですが毎月売上が上がってたのが4月・5月は売上ゼロ。
5月に行った時にある事に気が付きました。

「ガラスが汚れちゅう…。」

ホコリが浮いてたり手垢で曇ってたり。

次来る時はタオル持って来よう、と思いながらタオルとガラスクリーナーを携えて行くことが出来たのが今月10日。

新商品を並べに行くついでにしっかりピカピカに磨いて来ました。

それから約2週間。昨日様子を見に行くと

売れてました。

包丁一つとナイフが一つ。

お掃除効果あり。

やっぱりこういうあたりまえのことが大切ながやね。実感。

基本、基本。

基本は大切。
基本が大切。

次からは毎月ガラス拭きに行くことにします。

.

天然の人は天然であることを認めたがりません。

不思議。
天然って間違いなく長所やのに。
こんなに強い武器はないのに。

高校2年生女子。

『thing』の場合

「これ、読んで。」

「……。」

「覚えてよー。『シング』。」

「シング?」

「うん。意味は?」

「……。」

「覚えてよー。『物』とか『事』って意味。」

「…………?」

「どした?」

「シングってよー、ベッドじゃないが?」

…それも正解。

でも今勉強してるのは英語です。

『寝具』

和みます。

天然最強。

.

あー、ダルビッシュ…。俺のせいや。理由は2回前の記事をご覧ください。
そんなこと言ってる間にマートンが来たねぇ。

今週の月曜日にホームページにご注文が。住所を見ると北海道から。
「うわーっ、北海道や!」ってうれしくなりました。ホームページ作ってネット通販始めてもう7年。初めての北海道への出荷でした。

通販始めてからずっとご注文いただけた都道府県を塗りつぶしてます。(こんな作業大好き。)

北海道が初めてなのはわかっていたのでこの機会に何県目やろ、って数えてみました。

結果これまで33都道府県にはさみ屋の品は旅立ってました。けれどまだ3分の2です。

全国制覇する日は来るのか…。がんばれ。

そんなこと考えてたら本日一件ご注文が。お電話で

「花屋さんの友達へのプレゼントなんですけど土曜日に間に合いますか?」

「大丈夫ですよ。」で本日出荷。

ってことで34県目。
石川県でした。

2打席連続ホームラン打った感じです。

次は大分県辺りからのご注文お待ちしておりますのでよろしくお願いいたします。

.

スコップの柄の付け替えをして1600円もらいました。そしたらお客さんが
「めんどいこと頼んですみませんでした。これ食べて下さい。」ってケーキくれました。

普通に仕事して普通に代金もらったのに。申し訳ないことです。おいしかったです。
普通にやってても大変そうに見える仕事ながやろか。

もし鍛冶屋が「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を読んだらどうなるかを実験中です。

マネジメントせんといかんことがあちこちで増えてきたのでベストセラーに頼ってみてます。

そんでこの記事を、もしバイク屋さんが読んだら、もし考古学者さんが読んだら、ややこしいことになるにゃあ、なんてことを考えてテンションが上がったりしてます。

ゆえにもうこの時点で「もしドラ」買って良かったってことです。

読んだ内容を実際に活かせるかどうかわからんし、そもそも読み終えてもないけれど。

.

誰がすごいってダルビッシュやろ。凄すぎ。これ書いたことで無失点が途切れませんように。関係ないか。

先日、こんな営業の電話がありました。

「TVショッピングに出しませんか?」

「ターゲットは30~60代の女性なので御社の包丁なんか良いと思います。」

「マージンは要りません。番組制作費として、通常は60万円ですが今でしたら30万円でお作りします。」

あ、無理。

「商品にもよりますけど、3000円~5000円の商品で500個くらい注文があることもあります。」

よし、断れる。

「500も注文来たら、作れませんので。」

作れるようになったらまたよろしくお願いします。

.

腕と腰の張りがアスリートじみてきました。
年や。こんなん寝たら消えよったのに。

5年前に今の家に住み始めた時にご近所さまへの引っ越しのご挨拶にお渡しした包丁が砥ぎ直しに帰ってきました。お隣のお隣から。

その包丁を見て思いました。
5年前の仕事や。

5年前に作った包丁と今作ってる包丁はあちこちちがってます。

もう見た目から違います。アゴの形とか刃のラインとか。自分で見ても野暮ったい。

おそらくたぶん切れ味も違うと思います。違ってないと困ります。だから包丁の仕上げ方を変えたのですから。

せっかく砥ぎ直しに帰ってきたので思いっきり直しました。

やっぱり垢抜けた気がします。自分しか気づかんことかもしれんけど。
切れ味についても、中身は同じなので砥ぎ直すことで今の力を表現出来たと思います。

ここ2、3年の間に買っていただいた包丁は精一杯思うように作ってますのでご安心ください。それ以前に買っていただいてる物については一度はさみ屋に預けてみることをお勧めします。というより、むしろこちらからお願いしたいくらいです。包丁が変わると思います。僕が変わってますので。

今の包丁を5年後に見た時どんな風に見えるのかなぁ。

「5年前のやけどなかなかきちんとした仕事しちゅうやん。」って思うのか、これから仕事していく中で「あ、ここはこうした方がえい!」って気づきがあってまた「あー、こんな風にしか仕上げれん時もあったがかー。」って思うのか。

楽しみです。

.

最近ケガしてないないなぁ、ブログに「しばらくカットバン使ってないです。」って書いちゃろうか、でもそんなこと書いたら書いた途端に血を流しそうやにゃあ、って2、3日前から考えてたら今日、右手の親指の付け根あたりを削ぎました。砥ぎかけの菜切り包丁で。痛かった。血が出たのでカットバン使いました。

昨日ホームページから包丁のご注文がありました。
包丁をホームページに載せて一年。初めてのご注文でした。
(別のとこではさみ屋を知ってくれてお問い合わせから特注の包丁のご注文をいただいたり、ブログを読んでくれた友達から「包丁送って。」って言われたことはありましたが、うちが並べた商品を買ってもらえるのは初めてです。)

うれしい。本当にうれしい。

数多ある刃物屋さんの通販サイトの中から『はさみ屋』の包丁を選んでいただいけたことがうれしい。
だって『はさみ屋.jp』ですから。

もちろん包丁もうちの主力商品のひとつであって、お店だったりイベント出店だったりでたくさんお買い求めいただいてますが、ホームページへの初めてのご注文はちょっと違う感慨がありました。

ひとつ扉が開いた感じ。

そんな特別な気持ちで兵庫県へと送り出しました。
明日到着するはずです。

「頑張ってこいよ!」

.

ちょっと停滞しています。

仕事は順調です。ご心配なく。

注文仕事に一区切りついて今日はお店に並べる包丁の仕上げに取りかかることができました。ちょっと売れてちょっと品揃えがさびしくなってましたが、明日には8丁くらいは売れる状態に出来ると思います。
仕事は順調。

仕事以外の案件が停滞しています。仕事にも関係あることですけど。
さぁ、今日からどんどん進んで行くんだろうなぁ、って意気込んで出席した会で話が進まず…。

今こそ熱くなるべき時だと思ってたのに、いまいち全体に熱がない。やれる人でやってください、みたいな雰囲気。そもそも出席率が低過ぎやし。みんなの力を合わせんといかんはずやのに、絶対みんなの力が必要な時やのに。
このままだと大きく失敗しそうです。
どうすればみんなを熱くできるか、考えてみます。

肩すかしくらって落胆した話だけではおもしろくないので、ちょっとカテキョの話。

先週、中間テストに向けて教え子ありさ(高2)と英語の勉強をしました。

『Animals like cows don’t …』

って文章が出てきたので

「はい、訳して。」

「んー、…動物……好き?」

「うん、好き!」

もう普通に答えてしまいました。

彼女は僕に質問してたんじゃなくて、彼女なりの一生懸命の和訳でした。不安げなその訳が質問に聞こえて、なんの迷いもなく反射的に答えてしまいました。

正解は『牛のような動物は…しない。』です。

「like~」は「~のような」ですね。この場合「好き」って訳してはいけません。

それ以来ずっと考えています。

反射的に答えたけれど、俺は本当に動物が好きながやろうか…。

あやしいもんです。

2011年6月
« 5月   7月 »
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
27282930  
最近の記事 最新コメント