鍛冶屋日記

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凱旋門賞。なかなかのがっくり加減でした。あそこで2着ってエルコンドルパサーとかオルフェーブルはどれだけすごかったかってあらためて認識させられるね。それでもまた応援します。

先日、フリーペーパーの『K+(ケープラス)』さんにはさみ屋を掲載していただきました。

webでも読めます。
http://www.tosasearch.com/kplus/toku/

ありがたいことにここ数年の間に次から次へといろんなメディアに取り上げてもらってきました。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などなど。

その度いろんな反応があったのだけれど、『K+』はちょっとすごい。
配布初日から反響続々。四万十市や宿毛市まで鋏を発送したり、「前を通って気になっちょったけどあれ見て寄ってみました。」ってご来店いただいて買ってくれたり。こんなに花鋏が売れた3日間はないね。花鋏需要を掘り起こしてくれてます。
他にも「場所教えて。今度行くわ。」ってお電話も4、5件あって。

今までも「新聞見たよー。」とか「プロフェッショナル出ちょったねぇ。」とか言われたことはあるけれど(プロフェッショナルには出てません。NHKに出してもらっただけです。)、こんなに即効性のあるのは初めて。
包丁よりライバルが少ない鋏に特化した紹介が良かったのか、ズラッと並んだ鋏の写真が見る人の心を掴んだのかわかりませんが、なかなかの手応えです。

「やっぱりプロの書く文章はすごいですね。内容は笹岡さんに聞いたことあることばっかりやけどすごく素敵な文章になってましたもんね。」

これある人からの感想ながやけど本当にそう思います。普通に過ごして来た45年や鍛冶屋になっての20年が素敵でカッコいい親子物語に昇華してます。

K+さん、見つけてくれて本当にありがとうございます。

鋏については本当に昔から作り続けてきたものであって、新しい取り組みでもなんでもないのだけれど、やっぱり発信の仕方や紹介のされ方でこれだけの反応を得られるがやなぁ、と思いました。
つまり、何の仕事でも可能性はいっぱいあります。
だから、見つけてもらえるように、それはメディアに限らず、まだ気づいてもらってないお客さまにも見つけてもらえるように、しっかりやろうぜ、と思いました。

ね、やろうぜー。

9月30日(土)は仁淀川の波川公園にて『神楽と鮎と酒に酔う』開催です。まぼろしの七色餅売ります。秋の夜、気持ちいい河原へ飲みに来てください。

はい、告知完了!

先週末、若者たちと飲みました。ただの若者たちではなくて土佐の刃物業界の若者たち。
鍛冶職人7人と鍛冶屋志望者1人と刃物を扱う問屋さん2人。土佐打刃物の未来を作る職人たち。

楽しかったー。

伝統の現在』この文章を書いた時に反応をくれた方々と「集まって飲もうぜー。」って集まったのが6月の終わり。この時は4人の飲み会でした。

「もっかいやろうぜー。周りの熱いやつらにも声かけようぜー。」で実現。10人に膨れ上がる。

こんな機会、真面目に仕事の話を同業の若い子たちとする機会なんてほとんどなかったので、しゃべり過ぎ、伝え過ぎ、求め過ぎ、だったと思います。
「こーしてきた。こーしたらいい。これやろうやー。」

それでもみんなきちんと聞いてくれてありがたい限りです。僕の話によってではなくても、こうやってみんなで集まって焼きとり屋さんで飲んだことが一歩踏み出すきっかけになればいいなぁ、と思います。踏み出すまでいかなくても考えるきっかけにはなるよね。

この場所にいること。これが一番大事なことだと思います。
コトが始まる時(ただの飲み会やけど)に誘ってもらえる存在であること。それを断らないこと。なにが起こるかわからんけど行ってみる。たいせつ。

20代や30代の若い子たちが時代遅れの(本当は一周回って最先端ながやけどね)鍛冶屋という仕事でどう生きていくか。それを一緒に考えられる場が出来た。大切にしたい場所です。

そこに最年長の45歳として参加出来たことはとってもうれしいです。最近はどこに顔を出しても最年長になってきました。それはだいたいいつも「この歳でここにいられる喜び」です。

「あの人は頭がカタイき仲間に入れんとこうぜー。」って言われないようにしっかり走っていきたいと思います。

地元いの町では異業種の若い職人さんたちと一緒に動いてます。刃物業界の若い職人さんも一緒やなぁ、と思いました。町のクリーニング屋さんや散髪屋さんが集まって飲んで話していろんなきっかけとかヒントを捕まえてどんどん進む姿、伸びる姿。そんな場所があるかないか、そこにいるかいないか。それだけです。

鍛冶屋業界にもようやく出来たそんな場所、みんなでしっかり育てて行きたいと思います。

付き合いもしがらみもある業界のど真ん中で生きる若い職人さんたちと、業界から少し離れた所で自由に勝手にやってきたはさみ屋が一緒に飲んで一緒に動くことへの期待感。

一年経ったらきっとみんなの中で(もちろん自分も含めて)何かが変わっちゅうと思います。そのためにもう一回走らんとね。(隠しちょったけどちょっと止まりかけておりました。)

最年長、頑張ります!
うん、いい写真。

長男涼太くん、就職内定もらったそうです。専門学校の2年間なんてあっという間やね。この前までサッカーしよったのに。おめでとう。

最近は夏のお休みを利用して県外からのお客様が来てくれます。
岡山から親子で数年振り2度目のご来店のご家族は鋏を2丁買ってくれました。大きく立派になられた息子さんに時の流れの早さを感じます。その後ご家族は四国カルストへ向かわれました。高知を楽しんでくれたことでしょう。

3日前は兵庫から生け花の先生が来てくれました。女性お二人でご来店。
「こちらの鋏をひとつ買って使わせてもらって気に入ってます。形や大きさを指定してのオーダーメイドは出来ますか?」

「ありがとうございます!出来る限りご要望に合わせて作りますよー。」

お弟子さんが使う用の鋏をうちで頼んでくれるというありがたいお話。サイズや仕様ごとのお値段をお伝えして後日ご注文いただけそうです。小さな小刀も見本的にひとつ作ることになりました。

だいたいお話も終わって帰り際、
「あ、このあたりで地元のお酒が買える蔵元さんか酒屋さんはありませんか?」

お酒が好きなのか、お酒好きな方へのお土産か。

「ありますよー!」

この地図を駆使して一生懸命紹介しました。

大国屋酒店』さん
いの町で一緒に頑張る仲間です。大国さまのお膝元にある町の酒屋さん。知識はあるしやる気も想いもある酒屋さん。県外からのこだわりありそうなお客様にも自信を持って紹介出来ます。
「行ってくれたらいいなぁ」と思っていたら数時間後、大国屋さんから連絡が。

「さきほど神戸からの女性2人組がご来店。高知の美味しい地酒を買ってくれました。紹介ありがとう。」

良かったー!
なんやろね、この達成感。
自分とこの品が売れるよりうれしいかもしれん。いや、絶対うれしい。

他の仲間の商品や仕事ももっともっと紹介したり繋げたり出来たらいいと思って日々生きてますが、なかなか今回みたいなチャンスは巡って来んがよね。お客様の方から求めてくれるようなビッグチャンス。
それでもそういう機会は探し続けよう、逃さないようにしよう、って思える出来事でした。

それから我が身を振り返って「誰かに自信を持って紹介してもらえるお店、商品、職人でおらんといかんなぁ。」とも思いました。

「あ、〇〇欲しいがや。あー、知り合いに作りゆう人おるけどあの人紹介出来んなー。」みたいなこともきっとある。

そうならないようにがんばります。

いつかのミーティングで若いクリーニング屋さんが言いました。

「みんながしっかり仕事してお客様にきちんと対応してれば、絶対町に人は来ますよ。」

商店街活性化なんてそんなもんかもね。
そのためにやれること。みんなやりゆう気がします。だから大丈夫。

是非いの町へ。
お待ちしてます!

暑い暑い。
でも、流れは変わりつつあると思います。

行って来ました。海遊館。
厳しい戦いを予想して覚悟して挑んだのだけれど、予想外。
めちゃくちゃ買ってもらえました。

土日の2日で97,000円なり。包丁14丁とナイフがひとつ。びっくりです。

若いカップルとか母娘のお二人様とか中国人であろうご家族連れとかフランス人彼氏とベルギー人彼女のカップルとか。あとは海遊館の職員さんも。
いろんな国のいろんな世代の方々に選んでもらえました。

やっぱり印象としてはインバウンド恐るべしです。海遊館に限らず街でもホテルでも外国人さんいっぱいでした。
観光施設は本当にインバウンドだらけで地元の人が行く場所じゃなくなったようです。県外とか国外からの観光客なのでお財布にも余裕があったのかなぁ。などと分析。
それより何より海遊館を訪れる人の数、はさみ屋の出店ブースが目に入る場所を通る人の数、これが圧倒的ながやろうね。

それでまた次回うまく行くとは限らんけど、次があればまた参加したいと思います。
他の仲間も一緒に行けたらいいなぁ。

それから売上以外のとこから考えると、大きかったのはやっぱり横の繋がり。

東部観光協議会の方、東洋町の地域おこし協力隊の方、四万十町のイベント屋さん。主にここに集う人達。煙によってもたらされる出会い。

他にも東洋町のポンカン屋さんや室戸のイルカ屋さん、幡多の宗田節屋さん、などなど。
なかなか出会えない人達と一晩飲んで二日働く。

あらためて、県内にはいっぱい良いとこ良い品あります。
いのの鍛冶屋も覚えてもらえたことでしょう。

やっぱり行って良かったです。
またこういうチャンスがもらえますように。
そして逃さずつかめますように。

売れた分作ります!

ちょっと思惑と違うことがいくつか続いて調子が良くないので、流れを変えに大阪へ行って来ます。

いの町観光協会さんから電話にてお誘い。
仁淀ブルー観光協議会さんから『大阪の海遊館へ売りに行きませんか?』ってお話があるんですけどいかがですかー?」

高知フェア的な観光PRイベントに物販もくっつけてくれるらしい。

ちょっと保留して考えました。
場所は海遊館のチケット売り場近く。人出はすごいだろうなぁ。けれど、お客さんの層はおそらく小さなお子様連れがメイン。あとは若い2人のデートの場所か。厳しい戦いが予想されます。

こういうイベント遠征を依頼された時の反射的な質問。
ペーパーラボさんは行かんが?」
岡山も東京も一緒に行くいの町の紙屋さん。乗り合わせて行けば交通費半分。さびしくもないし。
「ラボさんは行けんみたいです。利休さんが行く予定です。」
利休さんは今年『高知家のうまいもの大賞』を受賞した『けずり芋』を生み出した飲食店さん。

利休さん行くなら行こうかな。向こうで退屈することもないし。利休さんは現地で調理するための機材が多いろうき乗り合わせは無理やけど。

「行ってみる。」
いの町観光協会にそう伝えて数日後、本元の仁淀ブルー観光協議会さんから電話。
詳しい日程・スケジュール・条件その他の説明を受ける。

その中で残念なお知らせ。
「利休さんは行かないことになりました。仁淀川流域の市町村から行くのは笹岡さんだけです。」

飲食を生業とする利休さんにとって 大阪の保健所の縛りがややこし過ぎたようで。飲食店さんにとってはそんなところも県外遠征の妨げになるがやね。

想像してなかったけど一人ぼっちになりました。

行くって一回言ったものを取り下げるはずもなく。一人ぼっちの大阪遠征が決まりました。

7月8日(土)9日(日)の2日間。
大阪の海遊館にて仁淀ブルーとともに出店です。

いつもよりさびしく厳しい戦いが予想されますが、いの町観光協会さんが救いの手を差し出してくれたので、やれるだけやって来ます。ありがたい救いの手。

行ってみる、やってみる、は得意です。
行ってみんとわからんこといっぱいあるし。
どんな戦いでも戦ったその先にえいことがある気がします。

それでは大阪のみなさま、7月8日・9日よろしくお願いします!

あ、その前に今週日曜日7月2日(日)は帯屋町でおかみさん市。
20連勤確定。乗り切ります。

伝統工芸の危機的状況に思うこと。
あっちもこっちも。
ずっと思ってきたことだけれど、ここ1ヶ月くらいで次から次へといろんな側面から考えさせられることがあったのであらためて書くことにしました。

はさみ屋は今、研修生を受け入れています。4月に1人増えて2人の鍛冶屋志望者とともに働いてます。後継者育成。

伝統工芸としての産地を維持するために、また後継者を作っていくためにに何が必要か。単純なことです。稼げる仕事にする。これしかないと思います。

後継者育成のための補助金をもらってます。研修制度がある、そのための補助金がある。たしかに受け入れる側、飛び込む側にはありがたいこと。充分利用させてもらってます。でも、根本はそんなことじゃない。

それから売れなくなった伝統工芸品を今以上に売って行くために「技術の革新・研鑽」大事なこと。
けどね、技術はあるがよ。鍛冶屋さんも紙漉きさんも。持っている技術を目一杯発揮する機会をもらえてないだけです。何百年やってきたものの上に出来上がった伝統工芸。誰彼真似出来んし、3年や5年で全部身につく技じゃない。僕だって20年やってきたけど全然足りません。

そんな技術を身につけた職人さんがたくさんいて、なのに後が生まれて来ない。なぜか。稼げないから。もう少し丁寧に言うと技術と時間と労力の割に稼げてない。

つまり業界が一番に考えるべきことはその技術をどうやって高く売っていくか。
今の流通のシステムにおいてこれが出来てない。
問屋のみなさんお世話になっております。
それでもやっぱり見ていて思います。

この流通のシステムが産地を潰していきゆう気がします。産地を支えて来たシステムが今は潰してしまいそうになってます。
安い値段で朝から晩まで流れ作業のように作り続けた結果、後継者が生まれない今です。

40代の鍛冶屋さんが言いました。
「親父が付けた値段が安いがよー。」
その年齢なら親方と相談すべきです。
「その値段じゃやれん。もう少し上げよう。」
それでも聞き入れてもらえないなら親父さんに内緒で合う値段を付けて売ったらいいと僕は思います。その辺の采配はふるって良い年齢です。でも、出来てない。これは鍛冶屋個人の問題。でも、たぶんどこも似たり寄ったり。

買う側の問屋さんは言ってくれます。
「しっかり手間に合う値段付けてください。」
でも、値上げしたら安く作るライバルに注文を奪われた過去のトラウマ、自分は経験なくても聞こえてくる業界のよくある話。作り手が減って辞めた鍛冶屋さんの分の注文が残ってるところに集中して忙しくなっている売り手市場になっても(現状はそうらしい)、問屋さんの縛りから抜け出せない職人たち。抜け出そうやー。

刃だけ作って柄付けや箱入れは問屋さん任せの状態。素晴らしく切れる刃物が作れても柄が付いてなかったらお客さんに届けれんよね。問屋さん依存。卸の仕事を切る訳ではありません。並行してやればいい。柄を付けて箱に入れて、小さくてもかまんき販売ルートを自分で作らんと。
これ、「やりがい」が生まれるで。いいもん作ろうって絶対思うで。

お客さんに届ける形にまで出来て初めて品質の向上を目指したり、自社の自分のブランディングの必要性を感じたりするがやと思います。
まじで、農業の6次産業化、見習おうよ。
各伝統産業に従事する職人さん。
危機感ないかなぁ。現状に満足やろか。あきらめじゃないよね。
この部分が今のままで後継者生まれて来るかなぁ。
以上は職人さんへの提言。

これから業界団体とか問屋さんに考えて欲しいこと。
同じです。今の職人さんたちの技術をどうやって高く売っていくか。職人さんたちに技術はあるのです。

そのために職人にスポットライトを当てる。その人が作ったことをしっかり見せる。その分責任も持たせる。
職人に対して「もっと良いもの出来ん?。」「もっと丁寧に仕上げてや。」求めていい。厳しい目を持って厳しい要求をして。それに応える品は高く買い、高く売る。

安く仕入れる努力じゃなくて高く売るための努力。

手間をかけても手を抜いても同じ形なら同じ値段。あの人の品とこの人の品、同じ寸法なら技術関係なく同じ値段。良いもの生まれて来んよねぇ。
中身はどうあれ、大量に必要だった時代はそれでよかった。じゃないと間に合わんかったと思います。

時代は変わってますよー。

しっかり仕事をする、丁寧な仕事をする、そうすれば同世代の人たちに遜色ない収入を得られる。週休2日で、祝日も休んで、夏期休暇なんかもあったりして。なんなら職人の方が休みが多くなったりして。
それが実現出来たら後継者は自然に出来てくると思います。

つまりは単価アップです。

たくさんの仕事があってもたくさんの労働時間を費やさないとそこそこの収入が得られない、そんな状況はブラックです。自営業はだいたいブラックやけど。

業界がやるべきことは土佐の刃物全体のブランド化。ロゴ作ってステッカー貼り付けるより前のブランド化。単価を上げるための戦略。今治タオルとか見たらいいと思うけどなぁ。違う業界見たらお手本いっぱいあるでね。

職人は歳を取って引退したり廃業したりで終わり。やらんでよくなったから辞める。
でも作り手が減って消えていって困るのは問屋さんやと思うけどなぁ。動くべき時やと。

はさみ屋の場合は僕が入った20年くらい前から問屋さんからの注文がどんどん減って、仕方なく今のやり方に移行して来ました。今のやり方って言うのは上に書いたようなこと。
どうやって直販のルートを増やすか。(これだけで1つ売れた時の利益率は上がります。つまりは単価アップ。より手間もかけられるしね。)
どうやって自分をブランディングしていくか。直接売るには見つけてもらわんと、見つけてもらってその上で選んでもらわんといかんきね。

この10年ずっとそればっかりやり続けて来た結果、前途洋々。明るい方が未来です。そして今では後継者育成の事業に手を上げることが出来る状態を作れてます。2人受け入れ中。鍛冶屋さんを生み出せたらいいなぁ。

ちょっと古くさい考えにイライラしたり、どうして見えんがやろってがっかりしたりすることが続いたので思いっきり書いてみました。

これで何か変わる訳じゃないし、業界のシステムをぶっ壊せるとも思ってないけど、うちの研修生には業界のシステムの枠の外で生きて行く力も身につけて欲しいと思ってます。それはずっと伝え続けてます。
そういう職人を育てんと絶対終わる。

だから、どっか別の場所でもそういう職人さんとか問屋さんとか小売屋さんが生まれたらいいなぁ。

野茂さんの記録が26年振りとか言われると時の流れの早さを感じずにはいられません。

4月半ばくらいやったと思います。いの町観光協会さんからお電話をもらいました。

「5月27日にツアーバスが来て刃物の製造現場を見学したいという話があるんですけど、受け入れ可能ですか?」

幹事さんが鍛冶屋の仕事に興味があるらしい。
もちろんOKです。隠すものなど何もない。

5月の初めに大阪の旅行代理店さんからもお電話。
「だいたい20人くらいでお伺いします。滞在は20分くらいになります。作業工程の説明とかもしてもらえますか?」
全然OKです。

さらに昨日は受け入れ元の高知の旅館の担当者さんが来てくれて
「場所の確認に来ました。明日は午後2時半くらいになると思いますのでよろしくお願いします。」

こちらこそ。

親父さんと研修生にその時間の作業を割り振ります。
「あれとこれを見せちゃって」

そしてこの日に向けてしっかり作りました。
「観光バスで20人来たらどればぁ売れるがやろ。少なくても2、3人は買うよね。」捕らぬ狸。

いつもスカスカのショーケースもいっぱいにしちゃりました。産業観光の効果を検証です。
イベントに売りに出て「僕が作ってます」は最強の販促ツールであることは実感してます。
その先にある「工場に来て実際の機械や作業風景を見たら、もうそれは一番の保証書やろ」ってずっと思ってました。

それを検証するいいチャンス。
準備万端。待ち構えるのみ。

で、本日その日がやって来ました。

朝10時に担当者さんから電話。
「大阪で大渋滞にはまってるらしくって時間がなくなりそうなので今日の見学はキャンセルになりました。申し訳ありません。」
「了解しました。またよろしくお願いします!」

んー、残念。
ギリギリの行程で旅しゆうがやねぇ。

産業観光の効果検証出来ず。
研修生もお客さんに見られながらの作業は良い経験になると思ったがやけどね。

ま、仕方ない。そういうこともある。
今回「受け入れますよー。」って手を挙げたことで次のチャンスもいつか来るはず。

観光に携わるみなさま、はさみ屋はいつでも見学可能ですよー。
あ、もちろん個人で来られても全然大丈夫です。隠すものなど何もない、やきね。

今回のワクワクは実現しなかったけれど、大勢のお客様に備えて工場もお店も片付けてスッキリきれいになったし。

在庫はしっかり積めたし。
空は青いし。

いいことばっかり。
次のチャンスを待ち構えつつ、次の戦略に動きます。

全部が少しずつ間に合ってない感じ。
これが昨日までにあと一つ仕上がっちょったら、雨が降る前にあと3時間仕事出来ちょったら、そんな感じの毎日。
お久しぶりです。

書くことを忘れて過ごしていた時期を越えて書くことを探していた日々でしたが、ようやく見つかったので書いてます。

先週の金曜日、この時から全然変わってない次男りんくんからLINE。

営業してくれてます。うれしいね。
新学期頑張ってますように。

んで、昨日は長男涼太よりLINE。

で、ストライプの方をご注文いただきました。一人暮らしの友達が彼女だったらいいなぁ。

例によって売り切れ品切れ中なので頑張って作ってます。期限は5月らしいので大丈夫。

息子が友達(彼女だったらいいなぁ)へのプレゼントにはさみ屋の包丁を選んでくれる。うん、うれしい。

水玉とかシマシマとか作りよって良かったなぁ。だいたいいっつも在庫ないけど。

17歳と19歳も売上に貢献してくれるので頑張って作ります。こればっかり言いゆう気がするけど。作ります。

あ、12月。
気づけば『Kamiフェスティバル』が終わってはや2週間。イベントはすごく良い感じで終わりました。「ちょい呑み広場」も「しょうがみ様」も「職人ストリート」も。

感謝をお伝えしなければならなかったのに全く余裕なく動き続けておりました。ご来場のみなさま、出店者のみなさま、ありがとうございました。スタッフのみなさま、お疲れさまでした。また次に向かいましょう!

今日は病院。この秋に再発した咳喘息もふたたびみたび回復に向かっております。病院帰りにサボって書いてます。

『Kamiフェスティバル』から2日後に反省会をしてその翌朝からは飛行機で東京自由が丘へ。仁淀川流域の特産品と一緒に土佐打刃物を販売に。まあ良く売れたね。6丁売れただけやけど高いモノから売れていく感じで宿泊代と飛行機代は出ました。二晩の飲み代だけ足が出た感じ。
今年2度目の東京も楽しかったです。
自由が丘の飲み屋さん『黄色いカラス』オススメです。

青山の『8ablish(エイタブリッシュ)』でもためになるお話がたくさん聞けました。

東京から帰った翌日には「職人ストリート反省会兼職人部会忘年会」で午前2時帰宅。
その3日後は高知ソフトボールリーグの監督会議が紛糾した金曜日。
翌土曜日は5時半起きで山田の刃物研ぎイベントへ。終わっていのに飲みに行く。で、日曜も雨の中もう1日研ぎ直しイベント。
昨日は東京遠征の反省会を「くらうど」で。
あ、今晩は土佐打刃物連合協同組合の忘年会や。

iPhoneのカレンダーを確認しながらなんとかこなしてます。忘年会もあと2つ。飲まない会があと4つ。

そんな日々の中、新しい車がやってきました。
お気に入りのラパンに何の問題もなくて乗りつぶすつもりで5年間乗ったのだけれど、5年のローンが終わった途端に長男涼太くんが「免許あり車なし」であることに気づく。
「あー、これあげればいいじゃん。」てことでラパンに変わる新しい車を探し3ヶ月経ってようやく見つかる。19歳が免許取り立てでミッションに乗る意義はある、と古い考えの親父は思いました。僕の初めての車はしげるっちから10万円で買った(正確にはおばあちゃんに買ってもらった)ミッションの白いスターレットでした。

涼太くんも喜んでくれてるので譲った父もラパン自身も喜んでおります。

で、僕の車は白くなりデカくなりました。
今日生まれて初めて「ハイオクマンタン」って言いました。

貴重なツーショット。

残り少なくなってきた2016年。
新たな車と新たなローンもやってきたので新たな気分でいつものように、仕事します!

菊花賞獲りました。3連単。100円が69380円。初めての万馬券。サトノダイヤモンド。天皇賞が来る前にカバン買います。天皇賞はルージュバック。

刃物まつりの結果報告。
よく売れました。売上としては昨年には届かずですが、売りたいものが昨年よりたくさん売れた感じ。

売れただけではなくて、昨年買ってくれた方が研ぎ直しに持って来てくれたり、「去年も研いでもらったがよねー。」って研ぎ直し持って来てくれたり。
(格安研ぎイベントやってる中での「はさみ屋さんの研ぎがえい」って言う研ぎ直しのリピーターさん獲得です。)

他にも京都の植木屋さん。
「島根の刃物まつりで土佐の刃物屋さんが笹岡さんの鋏を持って来てて、それ買ってとても良かったです。」って言ってくれて包丁買ってくれました。自社ブランドがある強みやね。

試験前の感じは吹き飛びました。
大丈夫です。

周りの刃物屋さん(高知では大きな問屋さん)の社長さん2人に言われました。
「独自の品があってえいにゃあ。うちらぁは数は売れゆうけど安い品しか出ん。」

「ありがとうございます。」っていいながら思うこと。
「やればいいのに。」

値段じゃないところでの勝負。それを目指してやって来ました。

800円とか1000円で万能包丁売ってちゃダメでしょ。それ作り手がいくらもらえるがよ。絶対どっかで手ぇ抜くよねぇ。

ステンレスもセラミックも爪切りも他産地商品も売らんといかんやり方。

土佐の刃物まつりで名だたる刃物屋さんが14件出て来て「全部うちで作ってます。」ってお店はうちともう2件くらい。
(それが無理でも「全部土佐の品です!」ってことは可能でしょ。)

砥石持って行って実演してるとこはなし。
試し切りしてもらえるお店もうちだけ。
のちのち研ぎ直ししますアピールしてるお店も他にない。

大丈夫。
良い品が欲しい人。
切れ味試してみたい人。
アフターサービスが不安な人。
作り手と話してみてから買いたい人。

こっちから見たらそんなお客さんばっかりやのに。

もう本当に「やればいいのに」

あ、大きな会社からすると1日2日のイベントでの売上なんて関係ないがかも。

それが明日に繋がるがやけどね。

もう一回言います。
めっちゃ売れました。
またしっかり作ります。

次はこれです。
11月23日(水・祝)
『Kami祭(フェスティバル)』
いの町商店街にて

よろしくお願いします!

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