鍛冶屋日記

日: 2009年11月12日

つづきです。

翌日、機械の設置がおわり
「ありがとうございました。」って黒いスーツが帰ろうとするので

「契約書とか書かんでえいが?」って聞きました。

「あ、また来ます。」
「はい。」

それから10日程連絡なし。ほったらかし。ちょっといかんにゃあ、って思ってるところに配送の兄ちゃんが自販機にジュースの補充に来ました。

そこで親父がキレました。
「アサヒさんはどうなっちゅうがな!機械置いたっきりなんの連絡もないが!」

助けに入ります。

その兄ちゃんに言うてもいかん。ジュースを詰める係の人やき。関係ないのに怒鳴られてむごい。ほったらかしにしちゅうがは黒いスーツの人。そのツナギ着た人はわるくない。
親父をなだめてツナギの兄ちゃんに
「ごめんよー。」って言ったら
「すみません。どうなっちゅうか連絡してみます。」電話してくれて
「来週来るって言ってます。」
「わかったー。」

その来週はもうすでに今週です。案の定、音沙汰はありません。今週も残り少なくなりました。「来る。」言うたがやき来れんなら来れんで電話入れんといかんと思います。そのあたりの感覚が不思議に思えます。

もし今週中に連絡が無ければちょっと懲らしめてやろうと思います。

親父のように上手に怒鳴れないので、冷静に言います。

「もうかまんき機械持って帰って。」

ドキドキしてきた。

うちの工場の前にはジュースの自動販売機が並んでます。Dydo、KIRIN、SUNTORY。

10月の初めにアサヒさんが営業に来ました。
「自販機置かせて下さい。」
二十代半ばの今風のちょっと男前な黒いスーツの兄ちゃんでした。条件がまあまあ良くて絶対損せんシステムだったので置いてみることにしました。
「かまんよー。置いてみいや。」
「ありがとうございます!」

それから三週間近く何の連絡も無し。どうなっちゅうがやろうって思いよったら突然電話がありました。

「明日10時に設置に行きます。」
「はい、どうぞ。」

五分後にまた電話。

「今、上司からお電話がありまして11時に変更になります。」
「…はい。」

『上司からお電話』はおかしいと思いました。

つづく。

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