鍛冶屋日記

カテゴリー: イベント・売り出し

暑い暑い。
でも、流れは変わりつつあると思います。

行って来ました。海遊館。
厳しい戦いを予想して覚悟して挑んだのだけれど、予想外。
めちゃくちゃ買ってもらえました。

土日の2日で97,000円なり。包丁14丁とナイフがひとつ。びっくりです。

若いカップルとか母娘のお二人様とか中国人であろうご家族連れとかフランス人彼氏とベルギー人彼女のカップルとか。あとは海遊館の職員さんも。
いろんな国のいろんな世代の方々に選んでもらえました。

やっぱり印象としてはインバウンド恐るべしです。海遊館に限らず街でもホテルでも外国人さんいっぱいでした。
観光施設は本当にインバウンドだらけで地元の人が行く場所じゃなくなったようです。県外とか国外からの観光客なのでお財布にも余裕があったのかなぁ。などと分析。
それより何より海遊館を訪れる人の数、はさみ屋の出店ブースが目に入る場所を通る人の数、これが圧倒的ながやろうね。

それでまた次回うまく行くとは限らんけど、次があればまた参加したいと思います。
他の仲間も一緒に行けたらいいなぁ。

それから売上以外のとこから考えると、大きかったのはやっぱり横の繋がり。

東部観光協議会の方、東洋町の地域おこし協力隊の方、四万十町のイベント屋さん。主にここに集う人達。煙によってもたらされる出会い。

他にも東洋町のポンカン屋さんや室戸のイルカ屋さん、幡多の宗田節屋さん、などなど。
なかなか出会えない人達と一晩飲んで二日働く。

あらためて、県内にはいっぱい良いとこ良い品あります。
いのの鍛冶屋も覚えてもらえたことでしょう。

やっぱり行って良かったです。
またこういうチャンスがもらえますように。
そして逃さずつかめますように。

売れた分作ります!

ちょっと思惑と違うことがいくつか続いて調子が良くないので、流れを変えに大阪へ行って来ます。

いの町観光協会さんから電話にてお誘い。
仁淀ブルー観光協議会さんから『大阪の海遊館へ売りに行きませんか?』ってお話があるんですけどいかがですかー?」

高知フェア的な観光PRイベントに物販もくっつけてくれるらしい。

ちょっと保留して考えました。
場所は海遊館のチケット売り場近く。人出はすごいだろうなぁ。けれど、お客さんの層はおそらく小さなお子様連れがメイン。あとは若い2人のデートの場所か。厳しい戦いが予想されます。

こういうイベント遠征を依頼された時の反射的な質問。
ペーパーラボさんは行かんが?」
岡山も東京も一緒に行くいの町の紙屋さん。乗り合わせて行けば交通費半分。さびしくもないし。
「ラボさんは行けんみたいです。利休さんが行く予定です。」
利休さんは今年『高知家のうまいもの大賞』を受賞した『けずり芋』を生み出した飲食店さん。

利休さん行くなら行こうかな。向こうで退屈することもないし。利休さんは現地で調理するための機材が多いろうき乗り合わせは無理やけど。

「行ってみる。」
いの町観光協会にそう伝えて数日後、本元の仁淀ブルー観光協議会さんから電話。
詳しい日程・スケジュール・条件その他の説明を受ける。

その中で残念なお知らせ。
「利休さんは行かないことになりました。仁淀川流域の市町村から行くのは笹岡さんだけです。」

飲食を生業とする利休さんにとって 大阪の保健所の縛りがややこし過ぎたようで。飲食店さんにとってはそんなところも県外遠征の妨げになるがやね。

想像してなかったけど一人ぼっちになりました。

行くって一回言ったものを取り下げるはずもなく。一人ぼっちの大阪遠征が決まりました。

7月8日(土)9日(日)の2日間。
大阪の海遊館にて仁淀ブルーとともに出店です。

いつもよりさびしく厳しい戦いが予想されますが、いの町観光協会さんが救いの手を差し出してくれたので、やれるだけやって来ます。ありがたい救いの手。

行ってみる、やってみる、は得意です。
行ってみんとわからんこといっぱいあるし。
どんな戦いでも戦ったその先にえいことがある気がします。

それでは大阪のみなさま、7月8日・9日よろしくお願いします!

あ、その前に今週日曜日7月2日(日)は帯屋町でおかみさん市。
20連勤確定。乗り切ります。

久しぶりにテンションが上がる出来事。

日曜日を振り返ります。
いの町の精鋭が集まりひろめ市場でいの町フェア。観光協会に連れられて紙屋さんやけずり芋屋さんと一緒に出店。


人はどっさりひろめ市場に飲み込まれて行きますが、はさみ屋ブースに立ち寄る人は限られていて、売上は2,800円と3,000円の小さい包丁が2つだけ。

そのうちの3,000円の包丁を買ってくれた方がフランス人でした。外国の方は日本の刃物に興味を持ってくれます。

「これ僕が作ってます!」って伝えたくて
「I am knife maker !」って言ったら
「Me too.」って。

フランスから来たナイフメイカーさんでした。作り手。ビックリ。

それからフランス人と日本人が英語でコミュニケーション。
以下、たぶんこういうこと言ってたんだろうなぁ、の会話です。

「高知にセブンデイズいます。あなたのショップに行ってもいいか?」
「もちろん!」

「あなたのナイフをフランスで売りたい。ビジネスがしたい。大丈夫?」
「OK。是非来てください。」

名刺をもらって名刺を渡す。

本当に来たらおもしろいなぁ、と思ってたら本日ご来店!
奥様と2人のかわいい娘さんを連れたフランス人がはさみ屋に車で乗り付ける。

あらためて
「ビジネス出来ますか?貿易出来ますか?」
「やってみます。トライトライ。」

もうフランスにどうやって送ったらいいかもわからんし。お金のやり取りどうするがやろ。
「アイトライツースタディ」

「ここの包丁、サンプル的に今日持って帰っていい?」
「いいよー。」

「どれくらいで卸せる?」
「この付いちゅう値段の〇〇%で。」

「価格表をペーパーに書いてください。」
「了解!」

で、包丁の種類とサイズと卸価格を一覧表にしてお渡し。

「じゃあ、選ぶね。」って、あれもこれもどんどん出して来て結局13丁。

「うわ、これ持ってっていいとは言ったけどお金は今日くれるって言ったがやろか?後日払うけどいい?って言いよったがやったらどうしよう。まぁ、いいか。」

で、伝票書いて合計「53,300YEN也」

伝票渡すとお財布から日本のお札が出て来て無事お支払いいただいて。

うちの包丁11品目13丁、NAKIRIやDEBAがフランスへ旅立つことになりました。

すごいなぁ。
言葉通じんのにお取引が始まる。

「2週間後にフランスに帰るので、追加注文はE-mailで連絡するね。今後は先に振り込むのでそれから送ってくれたらいい。メールでバンクナンバー教えてね。」

「完全に遊びで日本に来たのにビジネスのお話が出来て良かったー!」って。

以上はあくまで僕がこう理解しましたよ、って会話の内容です。コミュニケーションは困難でしたが、話してる間ずっとワクワクしてました。

レブロン・ステファン。36歳。

サンキューサンキュー。

2週間経ったらフランスでさとる包丁が売られる模様。

日本の高知のいのの鍛冶屋の刃物が少しずつ少しずつ世界へ。オーストラリアに続いての2ヶ国目です。

さぁ、フランス語のメールを読み解いてお返事書ける人を探さんといかんね。

ひろめ市場のいの町フェア、出店して良かったです。2丁だけの売上がすごい結果に化けました。

行ったから出会う。
行かんと会えん。

単純なこと。

今週末は刃物まつりです。
10月17日(土)18日(日)香美市の鏡野公園にて。

毎年出店しているのだけれど、ここ数年はブログやfacebookでは事前に告知をしてませんでした。お店にポスターを貼ることもなく。

はさみ屋に来てくれるはさみ屋のお客さんに「刃物まつり」の告知をする必要があるのか?って疑問から。
高知の主な刃物屋さんが大集合のイベントに来てもらったら別のお店のお客さんになるリスクあるやんか。

僕のブログやfacebookを見てくれている人は刃物や研ぎ直しが必要になったらはさみ屋に来てもらえる可能性の高い人ばかりなわけで。そんな人たちにわざわざ他の刃物屋さんを紹介する感じ。宣伝の必要はないって結論でした。

が、しかし、今年は思いが違ってます。
いろんな刃物のお店が集まる場所で全部しっかり見てもらって、その上ではさみ屋を選んでもらえるようになるべし。
そんな気がしております。

他の刃物屋さんとは違う道を歩けてる自信も出来ました。みんなが歩かん道を見つけた自信。
そこから生まれる「他所のお店で商品と価格を見比べてもらっても大丈夫」って気持ち。

さらに言えば、はさみ屋のお客さんがうちで刃物まつりのポスターを見て刃物まつりに行って他のお店で包丁買っても大丈夫、って気持ち。わかる人はきっと帰ってくるに違いない、って思い込み。

そこまで受け入れる覚悟って言うと大袈裟やけど、受け入れる態勢が整ったような気がしてます。
値段や見た目だけで選んでもらいゆう訳じゃないぞ、って他の部分の努力への自負もあるしね。

この前岡山の居酒屋で聞いたセリフ
「浮気してもらって大丈夫。浮気してもらったら一番自分の腕やサービスを理解してもらえる。その先にまた帰って来てもらえるような仕事を目指していけばいい」ってことやね。

たぶん目指して来たしこれからも目指し続けます。

刃物まつりは17日(土)18日(日) 鏡野公園にて

お待ちしてます!

「商品そのものをただ売る(作る)だけでは選ばれにくくなっている。」
どこかで聞いてメモっちょった言葉。だから「使ってもらうまでの努力」と「その先の努力」が大事。

一昨日、刈込鋏を買いに来てくれたお客様。

「商工会に入っちゅうろ?」
「はい。」
「何年か前の総会で『今年は刃物屋さんが進行役やった』って女房が言いよった。」
「あー、議長しました!」

自分の町に鍛冶屋がおるって認識してもらえた瞬間やね。
横の繋がり。組織に属するメリット。そこで目立つメリット。
目立って損はない。自営業なら。

「それからこの前、息子がここで包丁買って良かった言いよったき、鋏を買いに来たがよ。」

息子さんからの口コミは強い。

あっちとこっちの情報がつながってお店に来てもらえる。買って使ってもらえる。

だからあっちでもこっちでも発信していかんとね。

という訳で、日曜日はイベント出店です。

土佐の豊穣祭
『仁淀川・神楽と鮎と酒に酔う』
9月20日(日)雨降ったら翌21日に順延
15:00~20:30
仁淀川波川公園にて

仁淀川の畔で夕暮れから夜まで、竹灯りの幻想的な雰囲気の中、和太鼓・スティールパン・馬頭琴の演奏、ベリーダンスや鮎の火振り漁、池川神楽を見ながらお酒を飲んで酔っ払うイベントです。
本当にいい感じのおすすめイベントです。

過去数年間は町の仲間とラーメン売ったり餅を作って売ったりしてましたが、今年は自分の仕事で勝負します。
酔っ払うイベントへ刃物売りに行きます。

そんなに売れるとは思ってないけれど今までとは違うお客様に認識してもらうチャンスやきね。

「あ、いの町にも鍛冶屋さんがおるがや。」

これが一番重要。売れないのはもう怖くない。知ってもらうことさえ出来たらその先がある、と思い込んでます。どうにかこうにかその先を作って来たし。

イベントの詳細はこちら↓
『仁淀川・神楽と鮎と酒に酔う』

遊びに来てください!

鍛冶屋志望者現る☆
昨年秋の経験(→こちら参照)があったのでちょっとスムーズに対応出来ました。うまくいってもいかんでも経験しちょくことって大事やね、本当に。
面接をして、こちらの現状や仕事の内容などいろいろ話して返事待ち。
東京の22歳男子。
はさみ屋雇用を生み出せるのか。
いの町への移住者を作り出せるのか。
乞うご期待。

思いもしないことが起こるなぁ。

話は変わって今週末いの町のオススメイベント『en』をご紹介。

今回は出店者ではなく完全にお客さんです。
観光協会主催なので「笹岡さん売りに来てもいいですよ。」って言われたけれど、ちょっとはさみ屋とイベントが似合わんかなぁ、と思ってお客さんになることを選びました。

こういうイベントにも出店者として出て行ける雰囲気を身に付けたいです。

「職人、カッコいいっすね。」ってのは時々言ってもらえることはあるけれど、その先へ。
「職人、オシャレじゃん。」まで辿り着きたいです。

とにかく楽しみなイベントです。
mowちゃん頑張ってます。
いの町観光協会もやる気です。

会場はちょっと遠いけれどドライブがてら遊びに行ってみてください。
絶対気持ちいいしきっと楽しい。

詳しくはこちら。
en~灯りと自然と音楽と~

よろしくお願いします!

今年もG.W.は有田の陶器市へ。

昨年の感想はこちら
そしてその後のこんな流れ(from 有田)で会場主の宮司さんと仲良くなったこちらの植木屋さんも今年は一緒に佐賀へ。
昨年より経費削減のため行きは夜中移動。夜8時出発でドライブ・フェリー・ドライブで朝6時過ぎに到着したら雨でした。

かなり降っていたので出店は会場の陶山神社の社務所内に変更。中に入ってしまったのと雨でお客様も少なかったのでのんびり過ごす。眠かったし。

そこに有田地元のケーブルテレビさんの取材が来てインタビューを受けました。これはスリランカの商品をPRするシャナハンさん。

今年は刃物だけでなく土佐和紙やポン菓子も持って行ってたので高知をいの町を有田のみなさまにPR。


スリランカといの町が隣り合わせに置かれている佐賀県の神社の社務所です。
そんなこんなでのんびり1日目終了。

2日目。
良い天気。良い天気の陶山神社の雰囲気はやっぱり最高でした。
朝一で参拝しておみくじ引いたら『大吉』でさらに気分良し。

昨年も一緒に出店していたうどん屋さんが研ぎ直しを持って来てくれたり、今年初めて会った革細工屋さんやマッサージ屋さんや雑貨屋さんが包丁を買ってくれたり。本当に出店者さんがたくさん買ってくれて、他にも「今度買います!」とか「大きさ検討して連絡します。送ってくれますか?」(by シャナハン)とか。

前日取材を受けたケーブルテレビの放送を見てくれたお客様がデザイン包丁を買いに来てくれたり。取材効果で『SANUKI no MEGUMI(ドット)』お買い上げ。

さらに、イベント主催者の方がfacebookに写真載せてくれたらオーストラリアにいるお友達から「こちらで売ってみたい。お取り引き出来ますか?とりあえずサンプルとして3つ売ってください。」って。Skypeなるもので直接話して商品見てもらって選んでいただきました。うちの包丁オーストラリアに行くみたい。

他にも「facebookを見たケニアの友達からこっちの飲食店で使いたいって連絡があったけどカタログあります?」って言ってもらえたり。カタログがないことをお伝えしたら「じゃあ、写真撮って送っときます。」って。

すごいなぁ。陶器市期間中の陶山神社はとってもグローバルです。スリランカやオランダや中国の方が佐賀弁や長崎弁をしゃべってます。それが世界に繋がってます。

今年もたくさんたくさん素敵な人達と出会うことが出来て、幸せなゴールデンウイークでした。みんないい人ばっかり。

あ、有田に来るきっかけを作ってくれた福岡のいい人もわざわざ会いに来てくれました。ご家族連れで。
いの町のみなさん、土佐和紙逓信局の一筆箋、花村さんに届きましたよー。

この旅で一番心に残ったエピソード。
海外のお菓子や飲み物を売るブースにいた最近有田に移住したというオランダ人の女性とお話ししてる時に出てきた言葉。

「有田は素敵よー。かわいい町だし。」

『かわいい町』ってすごいでね。

初めて聞くフレーズ。
そしてすごく納得のフレーズ。
また行きたくなる町。

町がどうこうよりも、やっぱりそこに住む人、そこに集う人に魅力があるからまた行きたくなるがやろうなぁ。その先に住みたくなったり。いい町です、有田。

また言うけど、みんないい人ばっかり。そしてみんなこの場所が好き。

こんな風に有田は今年も素敵でした。
有田のみなさま、お世話になりました。
また行きます。

最後にホテルへの帰り道に迷って偶然行き着いた有田ダム。美しいダム。

年度末の大変さ、初めて実感してます。

「世の中に寝るほど楽はなかりけり、知らんあほうが起きてはたらく」
名言や。

2月が28日しかないことに気づいてあわてる。
今週末はイベント出店で金曜までしか仕事出来ないことに気付いてあわてる。

そして凜くんの高校受験まであと1週間。
残業したい気持ちを抑えて残業しなければならない状況に目をつぶり、毎晩毎晩一緒に勉強してます。今さら焦る家庭教師と受験生。受験生はあんまりあわててないかも。

鉈の研ぎ直しを持って来てくれたお客さん。
「うちの女房がおまんのことをうんと気に入っちょらぁよ。」

ん?何した?俺。

「伊野商業で講義したことがあったろ?あの時刃物のこといろいろ教えてもろうたって。」

あ!サマーセミナー!

伊野商業さんが企画するセミナー形式の学びのイベントに職人仲間と参加しました。
植木屋さんとクリーニング屋さんと一緒に職人として仕事に関するお話をしました。3人で一コマの講座を担当。

あの時奥さまが聞きに来てくれてたんですね。
もう1年半も前のこと。

「それにこの前、伊野駅前で売りよったろ?」

はい、いのえきマルシェ。
この前の日曜日でした。

「そこで見かけてなんか買おうかと思ったけど買えんかったき、今日初めて来てみたがよ。」

ありがとうございます。

・奥さまがサマーセミナーで鍛冶屋の話を聞く
・家に帰って旦那さんに話す
・旦那さんの頭に残る

そこから1年半

・偶然伊野駅で奥さまから話を聞いた鍛冶屋を見かける
・3日後、欠けた鉈を持ってご来店

ながーい熟成時間をかけてお客様になってもらえる。
自分で作って自分で動いて自分で売ってる醍醐味です。あちこちに出かける意味。

動くこと全てに意味がある、ってまた思わせてもらえました。
サマーセミナーなんてそんな効果考えてないもんね。お世話になってる伊野商業さんが声かけてくれた、じゃあ何かやってみようか、って感じやったなぁ。

そしていのえきマルシェが最後の一押しに。
なんとなく頭にあった鍛冶屋を見かけたことで「行ってみよう」になってくれた。

また繋がりました。

これでしっかり研ぎ直して納得してもらえたら、もうこのお客さんは次刃物が必要になったらはさみ屋が頭に浮かぶはず。大丈夫。

本当にきちんとうまく繋がってくれる仕事です。
1,000円の研ぎの仕事ですけど、これが一番大事です。

なんとかお店まで来てもらうこと。そのためにまず知ってもらうこと。何度も何度も見てもらって認識してもらう場面を作ること。こう思ってイベント出店を繰り返す。売りに行くより知ってもらうために行く。
そして、今、テレビや新聞やタウン誌に載っけてもらって認知してもらう場面が飛躍的に増えました。そうやって覚えてもらう。
「あそこに鍛冶屋がある。研ぎ直しもやってくれる。」
次必要になった時に思い出してもらう。
そうしてやっとお客様になってもらえる。
もらえない場合もあるでしょう。

でも、それを続けることがやっぱり大事だなぁって実感させてくれるエピソード。無駄なことなんてない。だからどこでも出て行ける。

そんなきっかけの場所に、知ってもらう最初の出会いの場になってくれたらなぁ、ってところが『職人ストリート』。

若い職人さん達にそういう意識で出てきてもらえたらいいなぁ、と思います。

今週土日、いの町商店街にて『かみのひな祭り』の一画で『職人ストリート』開催します!

いろんな職人さんに、心意気に出会いに来てもらえたらうれしいです。

よろしくお願いします!

明日のいの町、いろいろやってます。

・国際版画トリエンナーレ(30日まで)
・イノビ・オーダー2.7「イモビ・オーダー」~拡がりと繋がりから新しい価値を発見する町歩きアートイベント(30日まで)
・和紙と光のフェスティバル「デジタル掛軸 in 紙博」(22日23日)
・いのは生姜やき~生姜焼き街道(スタンプラリー12月20日まで)
・大国様秋の大祭(23日)
・職人ストリート(23日)

本当にいろいろあってわけわからんと思いますので、僕がお客さんなら明日の日曜日いの町へ遊びに行ってどう振る舞うか、シミュレートしてみます。

9時起床。やっぱり10時起床。

11時にいの町に着いて、生姜焼き街道でお昼ごはん。町内の17店が参加してます。どこにしよう。詳しくはこちら

それから商店街でイノビ・オーダー巡りながら13時から大国様秋の大祭のおなばれが練り歩いてくるのでどこかで出会う。大国様周辺におらんといかんね。

おなばれが過ぎたら「職人ストリート」で多肉植物を買う。たこ焼き(生姜焼きあんかけコロコロ鰹)も買う。ポン菓子はおみやげ。

再びイノビ・オーダーを巡る。

古民家、倉庫、空き店舗など12ヶ所の展示なので商店街を端から端まで、階段登って琴風亭まで。
仁淀川の石焼きイモの移動販売も見つけて食べる。ちょっとお腹張りすぎ。

イモビスタンプラリーもあるのでスタンプ集める。コンプリートして記念品もらったら、紙の博物館へ。

4時とか5時になってても大丈夫。この日は「夜の紙博」として夜間開館してるので5時以降でも入館出来ます。トリエンナーレ鑑賞。3年に一度しかない国際版画展です。

表に出たらすっかり日が落ちていて紙の博物館の建物にデジタル掛軸が投影されてます。鑑賞。体験。

紙の博物館の駐車場に出店している生姜焼きメニューを食べて生姜焼きスタンプラリーの台紙を手に入れてガリの試食をして、ビール飲みたいなぁと思いながら、デジタル掛軸の幻想をじっくりゆっくり楽しんでから帰路。

じっくり楽しみ過ぎてイノビのスタンプラリーが残ったり生姜焼き街道のスタンプラリーを集めるために来週もいの町商店街へ行く。

楽しめるはず。楽しんでください。
昼間はポカポカ、夜は寒いので防寒対策はしっかりと。

はさみ屋は『職人ストリート』(11時~17時まで)でお待ちしておりますのでちょいちょい出会いましょう。

あー、お客さんになりたいです。
職人ストリート終わったら夜の紙博へ遊びに行きます!

本当に盛りだくさんで観光協会さんや商工会さんや紙の博物館さんは大忙しでしょうが、しっかり準備してくれてますので、明日23日はいの町へ、是非!

行って来ました。
佐賀県『有田陶器市』
3日と4日の2日間。

陶器市本筋の通りではなく、通りから少し入った陶山神社の境内での出店。

さすが陶磁器の町。狛犬さんも有田焼です!

陶器市は1日10~20万人来るイベントで会場の商店街はすごい人出。

それに比べて神社はのんびり穏やか。

だけど、陶山神社の雰囲気にやられました。素敵な場所。

それからこの神社の宮司さんがまた素敵な方でした。僕より少し年下ですごく穏やかな人ながら有田という町への想いを熱く持っていて「有田の町を、有田の陶器市をこうして行きたい。」って。こういう人がリーダーであるべきですよって感じ。

「ここがダメ、あれがダメ」ってのは誰でも言える。
「だからこうして行きたい。」って言える人は少ない。
さらにそれをすでに実行し始めてるっていう凄さ。

いい人と出会えたなぁー。

やっぱり行って正解でした。

他にもたくさん素敵な出会いがありました。

佐世保から韓国海苔巻きを売りに来ていたかっこいい料理人のおじさん。初日に包丁買ってくれて、2日目のお昼にこそっと寄ってきて「今日の裏メニューはカレーです。宮司さんにチンしてもらってください。」って野菜たっぷりの挽き肉カレーを食べさせてくれました。うまかったー。
一緒に出店して仲良くなったお隣さんにお客さんには出してない裏メニューを出してくるシブいオヤジさん。それをチンしてくれる会場主の宮司さん。素敵過ぎなイベントでしょ。
いつかこの方のレストラン行きたいなぁ。佐世保のレストラン『Farm』さん。

ちょっと斜に構えて「チラシ配りに来てます。」って言いながらただブラブラしてた若い陶芸家の兄ちゃん。業界の本流でない少し外れたところで仕事をしてる感じが共感。

また別の「有田本来の石」を材料に、こだわってものづくりをしている陶工さんを紹介してもらって、あっと言う間にコラボの話が出来上がったり。
『有田×土佐』
1年後には発表することになるんじゃないかなぁ。

G.W.の一週間で100万を越える人を集めるデカいイベントを持つ町ならではの歪み、伝統産業が今でもお金を生み出し続けてるからこその難しさ。(二級品とか安売りとか高過ぎる出店料とか…)

そんな話も聞けて勉強になりました。

何より陶山神社の魅力。

素晴らしかった。

はい、鳥居も陶磁器です。
土佐和紙で鳥居作れんものか。

やっぱりね、この前書いたけど「売りに行く」じゃなくて「会いに行く」です。

もう本当に売りに行くふりして素敵な人を探しに行ってる感じです。

「売る」って部分を疎かにし過ぎかもしれません。
でも、いくら大声出して呼び込んでアピールしても売れんがよねぇ、刃物は。
安さで勝負ならまた違うがやろうけどね。

それでも鋏や包丁を見て、僕が研いでる姿を見て、研ぎ直した包丁を使ってもらって、何か感じてくれる人は佐賀にも福岡にも見つけた自信と見つけてもらえた自信はあるので大丈夫な気がしてます。

佐賀の有田。
必ずまた会いに行きます!

遠いけど。

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