手仕事風

最近は鋏を作っています。
久しぶりにはさみ屋っぽい文章が書けます。

今日は焼き入れ前の表面の仕上げにヤスリをかけました。生花鋏。

普段の品はバフやグライダーなど機械を使って表面に砥ぎ目をつけたり磨いたりして仕上げますが、今回はヤスリ目仕上げのご注文です。県外の刃物専門店さんからのオーダー。

あえて昔ながらの手仕事風の感じを出します。手仕事風って言っても本当に手仕事ながやけど。

これがなかなか大変で、少しのでこぼこでも当たらないとこができるし、真っ直ぐ目を通さないととっても雑に見えます。

平らになるまでヤスリを前後にゴシゴシゴシゴシ。ブレないように真っ直ぐ真っ直ぐゴシゴシゴシゴシ。

ほんの12丁分、24本の作業で腕がパンパンです。

ゴシゴシゴシゴシで三時間半。

包丁を手砥ぎで仕上げる時も思いますが昔の職人さんは大変です。

親父の時代やその前の世代の方々がなんとか機械化したいと考えたのも当然です。楽に早く。しんどいもんね。

そしてその恩恵を受けて昔の職人さんよりずっと楽に作業しながら、あえてそれに逆行するような仕事もやってみることも出来る現代の半人前の鍛冶職人。

恵まれてます。
腕はしんどいけれど。

このしんどさ、嫌いじゃないです。

まだ10丁分残ってるので明日もヤスリと仕事します。

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