鍛冶屋日記

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またひとり人事異動とやらで送り出しました。

春です。

 

ずっと一緒やったなぁ。

25歳で鍛冶屋になって、30歳の時に見つけてくれていの町商工会の青年部に誘いに来てくれた人。2002年のこと。

青年部っておもしろくないなぁと思ってあまり関わることなく過ぎた数年間。

そんな風に過ごしていたのになぜか青年部副部長に任命された2008年。

副部長であるが故に町民祭実行委員長になって警察の方々とタタカッタ2010年。

これが初めての実行委員長か。

まちかど市協議会の会長に就任したと同時に「商店街でイベント起こしましょう!」って始まった仁淀川七色ロードが2011年。

全国展開プロジェクトの職人部会のリーダーになったのが2013年。

職人部会のリーダーでありながら仁淀川部会に呼ばれたり紙部会に加入を申し出て入れてもらったり。

その全国展開プロジェクトの発展形として発足したいの逓信局の局長になったのが2015年。それから毎年開催のKamiフェスティバルの実行委員長を兼務。もう5回も開催したがや。

また別の流れの中から生まれた中心市街地再構築検討委員会が2016年から始まって終わるまで2年半くらい。これもタタカッタなぁ。

2019年は町内の若い事業者さんをいの町の広報で紹介したいプロジェクト。みんなで意見を出し合ったワーキンググループの代表として役場とタタカッタ。ていうか課長とタタカッタ。まだ勝ててない。継続中。

 

続いてる動き、終わってしまった活動、発展して進化してるチーム、一緒に動いてくれていたけどいなくなってしまった人、ずっと一緒に遊べてる人、動いてる中で新しく出会ったたくさんの素敵な人々。

 

あ、THE  WINDS  忘れちょった!七色餅!

 

歴史です。もう僕の半生です。ずっとおったよねぇ。ずっと一番近くでおってくれたよねぇ。泣いて相談したこともありました。

 

同志とはこのこと。これが盟友じゃなかったら盟友はいらない。

 

これまで一緒にやってきたこと、やめません。

こっちはなんとかなると思います。昨日集まった20人がいますから。それを見つけて繋いで作りあげてきたのはあなたです。

こっちは20人とか50人とか今まで通り仲間がおるけど、ひとりここから離れてしまうのはさびしいろうなぁ。直で関われんのははがいでねぇ。

 

ま、また帰ってくるか。

また一緒に何かやるよね。

それまでしっかり成長しちょかんとね。

 

うん、餅も作るし、朝倉会もあるし!

 

本当に長い間ありがとうございました!

これからもよろしく!

 

 

現状、土佐だけではなく日本全国他の刃物産地を見渡しても、後継者不足は深刻な状況です。これは刃物に限ったことではなく、どこの伝統工芸を見てもだいたい同じ状況だと思います。

理由はなぜか。
ただ一つ、ものづくりの世界で職人が稼げていないから。従来の販売の仕方と流通形態がそういう状況を作ってきました。これを変えない限り土佐の刃物業界に未来はありません。

この課題は何十年と変わってません。
30年前のどこかの刃物産地の提言書にも、20年前のとある刃物産地の新ブランド立ち上げのコンセプトにも明記されてます。

でも変わっていない。

鍛冶屋が稼げていたら、弟子(今の創成塾の若者たちのような)を取る余裕も出来る、息子にもやらせてもいいと考える職人も生まれるはずです。
かつてはそういう状況がありました。仕事がどんどん増えて弟子を取ってその弟子が独立してどんどん職人も生産量も増えていく高度経済成長時代。
それが、いつからか手に職をつけても、キツい仕事の割に稼げない、朝から晩まで忙しく働いてもたいした稼ぎにならないようになってます。

課題はおそらくこの一点です。
ここを変えれば次の職人は生み出せるはず。
そのためには今の職人がしっかり稼ぐこと。売上だけではなく、同世代の公務員や県内大手の会社員レベルの収入を得て、同じくらいの労働時間で生活していけるように。(あ、公務員さんも大手の会社員さんも残業しゆうか。)

ただ、時代は追い風です。
親方世代の30年前には想像出来なかった風が吹き荒れてます。機械で作った品や中国製の品と値段で戦わなければならなかった当時。品質が良いことはわかっていても安くなければ流通させてもらえなかった時代。

今は違います。
ホームセンターの安い品を全員が買っていた時代を経て、品質も重要な選択基準になり手作りの品や作り手の気持ちまで届く品を選ぶ人が増えてます。
もちろん値段だけが判断基準の人もたくさんいますが、その人たちにまでターゲットを広げる必要はない。道具に対して意識の高い層の心を掴んでいけば、その次の層にも少しずつ気づいてもらえるようになっていくはず。

大企業がD2C(ダイレクトツーコンシューマー)に舵を切っていると聞きます。大きな広告をうって沢山の小売店へ並べても昔ほど意味が無くなった。それより顧客と近づき濃く繋がることがこの先の時代には必要。
これは自分たち鍛冶屋にも出来ることです。むしろ大企業よりずっとやりやすい。

インターネットがあるのです。スマホです。SNSです。
「鍛冶屋みんながネット販売しよう」って言ってる訳ではありません。得意不得意はあるので、直接繋がることが全てではない。この部分を問屋さんや小売屋さんが担っても良い。間に問屋が入っても誰が作ったかわかる売り方。トレーサビリティのある世界。よくある職人の顔を出すという形。

ただもう一つ次の世代の職人はみんな自社での直売やネット通販を当然のツールとしてやってくるはず。スマホネイティブな世代は自然にやるよね。ここで若いやつらに逆転食らわないために今出来る人はやるべきやと思うけどなぁ。仕事じゃないところでスマホ使いゆうもんね。

そんな追い風の吹く時代です。

鍛冶屋の数が減ったことによって仕事は現存する鍛冶屋に集まってきてます。東京や大阪など都会の刃物業者さんから次々に注文が舞い込んで職人は今みんな忙しい状況だと思います。その忙しさの中身をもう一度見つめてみませんか。それはこの先も続くのか。オリンピックが過ぎ去っても続くのか。10年先20年先にその取引先は営業を続けているのか。

今の忙しさの中身とともに今の単価も見つめてほしい。
その値段で作っていれば生活は出来るでしょう。職人は70歳でも80歳でも働くことが出来ます。退職後の20年とかは想定しなくていい。たぶん自分とその家族は生きて行けるでしょう。

一点だけ考えて欲しい。
その仕事内容と今の単価で次の世代に渡せますか?
息子が職人になりたいと言った時、どこかの若者がやらせてくださいと言ってきた時。

鍛冶屋創成塾には10人の応募があったと聞きました。やってみたい若者はいるのです。
その時に「やめちょけ」って言いますか?
その時に「やめちょけ。よそで勤めた方がなんぼかまし。」って言ってきた職人が多いから後継者不足に陥っているのです。

あなたの親父さんはやらせてくれたよね。親方は受け入れてくれたから今の仕事が出来ゆうがよね。その流れを途切れさせますか?

今の世代で土佐の鍛冶屋を終わらせますか?

何か行動しても、何か新しいこと始めても、すぐに結果がでるものではありません。それでも今のままでいることのリスクを感じてほしい。現状維持への危機感を。

職人であってもそういう経営者としての意識を持つべきだと思う。それが必要な時代がとっくに来てます。

5年後10年後の自分のために、その先20年30年後の後輩たちのために。

考えてほしいなぁ。

 

 

 

「今週どうですかー?」の提案に「いいよー。」って返事するだけで4人集まる環境のありがたさを実感してます。長い間一生懸命自分から何人も声掛けて日程調整しないと始まらない環境が続いていたので。麻雀のお話。何年か振りにやり込んでます。

 

 

 

この前高校時代の同級生のママさんから「娘の中学校でキャリアブック(職業紹介)を作る企画があってアンケートにご協力お願い出来る?」って連絡があって「全然OKよー。」って返事してアンケートに答えました。そこらに転がってない仕事やもんね。

 

その質問と答え

職業名「鍛冶屋」

①どんなお仕事ですか?
鉄と鋼を使ってはさみや包丁など道具を作る仕事です。
鉄を焼いてたたいてのばして形をつくって、削って磨いて研いで切れる刃物をつくります。
また、お客さんが使って切れ味の落ちた刃物を研ぎ直して切れ味を復活させることも大事な仕事です。

②この仕事をして良かったと思うことは何ですか?
道具をつくってお客さまに販売して使ってもらって喜んでもらえること。
作るだけではなく、製品のPRや自社の広告宣伝、その先の販売や研ぎ直しなどのアフターフォローまで一貫して自分でやれること。
ブランドをつくっていくことの楽しさを感じながら仕事をしています。

③とっておいた方がよい資格などあれば教えてください。
資格は必要ありません。
技術の習得は毎日続けることが大切です。逆に言うと毎日続けることが出来れば技術は身につきます。

④ほかに何かあれば教えてください。
手仕事や職人という職業に就く人がどんどん減っている時代です。
この仕事を次の世代に繋げるために日々出来ることを頑張っています。
職人になる道もすごくやりがいのあることですが、自分がならなくても「職人さんの手作りの品」や「職人さんの手仕事」にお客さんとして関わることも出来ます。
興味を持ってくれたみなさんの生活が少し豊かになるように、良い品を作り良いサービスを提供したいと思ってますので、「鍛冶屋」という仕事を覚えておいてくださいね。

 

 

鍛冶屋から中学生へのラブレターです。

 

職人とか鍛冶屋とかの単語が頭のどこかに引っかかってくれるといいなぁ。一人でも2人でも。

未来のお客さまに自分の仕事をアピールする機会を与えてもらえて感謝でした。

 

 

 

 

 

ある集まりでは「ちょっと一回原点に帰らんとこの先わちゃわちゃするなぁ」と思って次提案してみようと思っていたのに、また別の集まりでは「ちょっと原点に戻って考えんといかんがじゃない?」って指摘を受ける。

この指摘にものすごく納得してありがたいと思えたのでやっぱりあっちで次に提案してみようと思います。

原点に戻って考えて理念をアップデートするのもありやしね。

 

 

この度はさみ屋は新しい局面に突入しました。大袈裟や。

「お仕事のご依頼を断る」というフェーズ。

 

ご存知かもしれませんが、はさみ屋はお客さまに直接販売するだけではなく、卸の仕事もしてます。OEMの形での製造もあります。

今まで基本的に販売単価、卸のお値段が合えばお仕事を受けるというスタンスでやってきました。

が、ちょっと刃物業界の状況が激変中でありまして、引く手数多の売り手市場が忍び寄ってきております。怖い。

仕事を増やそうと延々努力してきたはずなのに、海外市場や外国人観光客への需要増大とかどこかの鍛冶屋さん廃業による作り手不足のために仕事が舞い込んできても全然おもしろくない。

おもしろくないとは思っていても基本的にお受けしてました。でも、もういっぱいいっぱい。

 

そこにまたお仕事のご依頼があったのだけれど、1日考えてお断りしました。本当はお電話で話しゆう間に判断しちょった気もするけれど。

 

そのあとに考えたことは「これからは並べる場所もしっかり考えて動かんといかんね。」です。

どこでも並べてどこでも販売する局面は終わった気がします。

こんなこと言ったら偉そうに聞こえるし、この先仕事無くなったら違う動きするかもしれんけど。

 

ま、仕事増やす努力はずっとやってきたしこれからもやっていくのであんまり心配はいらんかな。

 

久しぶりに一歩進んだ気がします。

 

正直、今、鍛冶屋の品、手打ちの刃物はブームです。特に海外の人に向けて。それとともに完全なる作り手不足。

ブームに乗りたい人も現れてきたように感じます。

もちろん想いをもってご連絡いただく方もいます。そこはしっかり応えたい。

ただ作り手がブームに乗っかり過ぎたら危ないよねぇ。経営者としてしっかり上手にやらんと。

 

ちょっとそんなことを思いました。

 

この前の日曜日、今年初めて万馬券をとりました。馬券当たったのも今年初めて。どうして200円買ってなかったがやろ。

 

働きます。

 

 

ちょっと見えてきました。

 

キーワードは「次の世代のために」

ずっと言ってきたことなのだけれど。

 

それは鍛冶屋という仕事(土佐の刃物業界)においても、がっつり関わる自分の町での活動(町の活性化)においても。

そのために今の世代を動かしたいと思って動いて来ました。自分が動いて結果出して伝えて動いて。

 

むずいっす。

一歩踏み出してもらうのがとってもむずいっす。

僕は一歩踏み出すのに躊躇はない(崖から飛ぶ訳じゃなく、道の横の草むらに一歩踏み出すだけよ)ので、理解が出来ない。いや、自分が特殊なのにはうすうす感づいております。

 

同じ方向向いた仲間がいない訳ではありません。しっかりいます。ただ、今実現したい企画において意識を変えていただきたい人がわらわらおる訳です。

 

なぜ届かないか、動いてもらえないか。

もうそれはあちこちで絶望的に現状維持を見せつけられてます。現状維持では現状を維持出来んやん!って言っても絶望的に現状維持。

 

 

その理由を探していたのだけれど、これ答えかなぁってやつを見つけました。

「今の仕事、やりたくてやってますか?」

やりたくてやってる人。

やらされゆう人。

やらざるを得ない人。

 

さあ、どれよ。

 

やりたくてやってないならそりゃ無理や。

めんどくさいよね、新しいことするの。

忙しいよね、今の作業で。

変えれんよね、ルールがあるもんね。

 

そのまま10年行けると思う?

そのルール誰が作ったが?

 

動かないなら諦めるという方法はあるけれど、それでは次の世代に申し訳ないので、動かないなら動く人が現れるまで伝え続けます。

変わらなくても変えるために自分が出来ることをまた見つけます。その方向に向かってやり続けます。

 

みんなで動けば、あなたが動けば、話は100倍簡単ながやけどなぁとは思うけど。

 

そこに志の連鎖が生まれてないのは力不足。

「志の連鎖」生み出さんとねぇ。

 

向こう側から見れば余計な使命感。

それでもやっぱり「次の世代のために」

 

さぁ次はどう動こうかなー。

 

 

2020 始まりました。

今年もよろしくお願いします。

 

今年の抱負を考えようと思いました。

昨年の抱負は何やったっけ。

「仕事を終えて8時には家に帰り着く」

これ1年前に立てた目標。働き方改革です。

全く出来てない。麻雀の予定がある日には7時に帰れるのに。とりあえず「9時に帰り着く」にしてみよう。

 

それとは別にやりたいこと、叶えたいこと、いくつかあって、そっちを書きたいと思って書き始めたのだけれど、まとまらなくて3回くらい書いては消してを繰り返す。

 

もうちょっと考えてみます。

「自分がいることで、行動することで、社会にどんなインパクトを与えたいのか。」

「次の10年で何を成し遂げていたいのか。」

 

10年前に目指したものは形になってきてます。いい感じになってきたからこそ、次の10年をきちんと考えんと惰性になってしまいそうで。

これを明確にしてみたいと思ってます。

そのためにインプット中です。

まとまりますように。

 

もうよう書かんなったりして。

がんばります。

あ、役満上がりたい。今年こそ。

 

刃物まつりの振り返り。

例年に比べて売上少なし。

なんでかなぁ。土曜は朝のうち雨が残って、そのためかお客さん少なめ。お客さん少ないき仕方ないか、という気持ち。言い訳。

日曜は天気も良くお客さんいっぱい。それでも売上は例年より少し少なめ。言い訳出来ず。

昨年は良く売れました。(2日で25万円!)

昨年が売れ過ぎか。(今年は2日で15万円)

 

点数は少なめでしたが、お値段高めの品は良く売れました。ドットもストライプも出たし、1万円の鋏が2つに2万円のナイフも売れました。

普通の6,000円〜8,000円くらいの万能包丁がほとんど売れなかったなぁ。去年の反省メモに「150mmの万能包丁足りてない。10丁づつくらいは持って行くこと!」って書いちょったきしっかり作り込んで行ったがやけど。

 

包丁、鋏、ナイフその他すべての売れた点数でいうと昨年は41丁。今年は19丁。半分や。なんでかなぁ。まだまだ努力と工夫が必要ってことか。頑張ります。

 

新しい取り組みは成功したと思います。

クレジット決済とPayPayの導入。

土曜一発目の売上はPayPayでSANUKI no MEGUMI(ドットの包丁)が売れました。

PayPayはこの一件だけでしたがスクエアのカード決済を選んでくれたのが6件。5万円以上。

カードが使えなければ売上になってないかは定かではないけれど、買ってくれたお客様に5%のポイント還元があるのでそれは良し。

※はさみ屋は5%還元の対象事業者になってます。もちろんネット通販も対象です。心置きなくカード使ってください。700円の研ぎ直しでもどんどん使ってください。

 

刃物まつりでこのポスターを見てくれた若いお客様が言ってくれました。

「見て回ったけどカード使えるのここだけですねー。出刃包丁ありますか?」

なかった。上記のように万能包丁の作り込みに必死で出刃包丁ひとつも出来上がらず。

「また作っちょきますので、良かったらお店に来てください!もちろんお店でもカード使えます!」

 

そしたら2日後、来てくれました。本日のことです。うれしいよね。

けれど、2日で出刃包丁が出来上がってるはずもなく、それでも万能包丁を買っていただけました。もちろんカード決済で。刃物まつりの売上が2日経って上乗せされた気分です。

また言います。

「ありがとうございました!また出刃包丁も作っときます!」

 

イベントで出会ったその場限りではなく、後日お店まで工場まで来てもらえる。久しぶりに思い出す目指す形でした。

 

来年に向けて売り方や見せ方の工夫は必要やけど、たくさんの刃物屋さんの中から選んでくれる未来のお客様に対して恥ずかしくない商品を作らんとね、って思いました。ずっと思ってますけど、あらためて。

今回買ってくれたお客様、ありがとうございました。ガンガン使ってもらって研ぎ直しでまた会えますように。

 

 

 

 

 

前回書いてからあっという間にひと月半。

親父さん日曜日に退院決定。予定通り。

「7時半に朝ごはんが出るき8時に迎えに来てくれや。」

早く帰りた過ぎやろ。行くけど。

 

ひと月半のエースの不在。乗り越えたかというと全然乗り越えてません。親父の領域に踏み込んだのはほんの数日。あとは今まで通り自分の領域しか出来てません。

ご注文いただいてるみなさま、お待たせしてます。本当にごめんなさい。

 

父が8月末に入院して、9月の7・8日が大阪海遊館への遠征出店。そこに持って行くための包丁仕上げ。しっかり作ったのにたいして売れず。

帰ってきてご注文の鋏の仕上げしてたら10月6日は岡山へ遠征しての出店。海遊館のためにしっかり作った包丁たちがいつのまにか売れてしまっていて、また岡山のために作る。また売れず。鋏ひとつとナイフがひとつ。包丁1個も売れず。

それから帰って来てからは来週10月19・20日の刃物まつりに向けての品作り。作ってる間にまた包丁いくつも売り切れていて。あと1週間またまた作り込みに入ります。

その間も絶えることなく襲いかかってくる研ぎ直しのご依頼たち。いや、ありがたいことなのです。

8月末に電話でご注文いただいたお客様に数日後あらためてお値段と納期を連絡すると

「ブログ見ました。大変な時に注文してしまってすみません。」て言われてしまいました。

いえいえ、ご注文も研ぎの依頼も本当にありがたいことです。ただ、今までより少し長くお待たせしてしまうので、こちらこそすみませんです。他にもたくさんお待たせしてます。もう少しお待ちください。

 

前にも書いたことある気がするけど、何年も前に商工会の職員さんに聞かれたことがあります。

「笹岡さんはフットワーク軽くいつでもどこへでも町内だろうが県外だろうが出店しに行くけど、この先もずっとそうしますか?それとも違う目指す形がありますか?」

この時はこう答えました。

「今はどこでも出て行って売れても売れなくてもPR出来たらいい。『ここに鍛冶屋がいますよ!研ぎ直しもしますよ!』って知ってもらう努力が必要や。でも、最終的には工場にこもって作りよったら向こうから買いに来てもらえるようになれたらいいかな。」

 

なっちゅうかも!

海遊館行っても岡山の朝市行ってもたいして売れんかった。

けど、工場で仕事しよったらパラパラ包丁買いに来てくれて次どっか行く時はまたサイズによっては売り切れ売り切れ。また売りに行くための品揃えに残業の日々。

包丁だけじゃなくて、ネットを通じて鋏のオーダーも次々もらえてます。もう何人のお客様をお待たせしちゅうことか。

 

うん、なっちゅうね。

こもって仕事すべきながやろね。

あの時はかっこえいこと言ったけど、行きたいき行きよっただけながやね。

いっぱいいっぱいやけどやっぱり出会いに行きたいもんね。

別の形の最終形を、最適解を見つけます。

 

とりあえずは来週末の刃物まつりに向けて、あれも作らんとこれも作らんと。

頑張ります!

 

10月19(土)20(日)

香美市鏡野公園にて

遊びに来てください!

 

 

さー、前回予告した通りピンチがやって来ました。

英二さん(親父さん)が入院しました。

昨日手術。無事成功。

「右肩腱板損傷」

ピッチャーみたいでしょ。

半年くらい前から肩が痛くて金槌を振るのがきつそうな時がちょいちょい。鍛冶屋歴60年超。そりゃ勤続疲労も襲いかかるよね。

痛いなら「これ叩いちょけ」って置いとけばいいのにそれが出来ない、言えない。

働くために生まれて来たような人なので、痛いながらも我慢してやってました。やってくれてました。病院に通いながら注射したり電気当てたりしていたけれど良くならず。手術を提案されあっさり選択。相談なんてありません。

「来月手術するき。」以上。

 

入院予定はひと月半。

もう一度痛みのない肩で金槌振りたいがよね。今シーズンを棒に振っても来シーズンの復活を目指すがよね。77歳。もう本当にアスリート。

手術自体は難しいものではないのだけれど、繋いだ腱をゆっくりゆっくり伸ばしていくためのリハビリが大変ながやって。痛いがやろうなぁ。でも、ぼーっとひと月半ベッドで寝よりなさいって言われたらたぶんシュルシュルしぼんでしまう人なので、頑張る必要がある方がいい。きっとやり遂げることでしょう。ベルトハンマーに右肩を付けて(桑田さんのイメージね)マウンドに戻ってくる日は必ず来ます。

 

問題はこっちです。工場です。

エースを欠いたはさみ屋は成り立っていくのか。

まぁ、こうやって、いや、こうでもせんと、世代交代なんて成し遂げられんよね。エースが全然衰えんしサボらんし。

 

このひと月半、退院してもすぐにマウンドには立てないと思うのでその先数ヶ月で、どこまで伸びていけるか。そもそも乗り越えられるのか。

 

ひと月半先はちょうど刃物まつり。

うん、たいへんそう。

 

やります。

 

 

お仕事上でなかなかのピンチの瞬間が近づいてきております。来週から。ピンチの内容はまた次回。

 

8月13日に研ぎ直し講習会の先生をやって来ました。

JAさんの年間通した学びの場「あぐりライフスクール」って活動の一コマを担当です。ずいぶん包丁研いできたけど講習会として教えたことなんてなかったわけで。まぁ、誰でも何でも初めての時はあるわけで。

 

JA職員の同級生から依頼があって

「包丁研ぎの講習会やらん?報酬出るけど。」

「いくら?」

「2万円」

「やる。」

 

で、決定。2時間講習会して2万円。時給1万か。いい仕事や。

が、そう上手くはいきません。

例によってギリギリまで準備してなくて前日にしゃべる内容を考えてPCに打ち込んで印刷。生徒さんに体験してもらうために研ぎ桶と砥石3種類を2セット新たに構える。

準備に1日かかったので時給1万のはずが日当1万に減額。砥石代の投資もあるのでもっと目減りしました。そんなもんやね。

 

当日は約20名の生徒さん(全て年上女性)に20分くらい包丁の良し悪しや研ぐ時の注意点なんかをしゃべってから、あとは実際に体験してもらいました。

各自お使いの包丁を持って来てもらって研いでもらう。「もうちょいこうですね」って言いながら最後は僕が仕上げたり。頑張って黙々とやってみてくれる人、「先生にお願いしよ。」って雰囲気ありありな人。いろいろでしたが全体的にはみなさん熱心に取り組んでくれました。

 

講習会終わって片付けしてたらある生徒さんから言われました。

「包丁買う時、包丁研ぐ時は必ず先生のとこに行きます。他には絶対行きません。」

本当にうれしい言葉でした。社交辞令でもうれしい言葉。

目指していたのはまさにこれ。

講習を受けてくれた20人のうち何人なのかはわかりませんが、この先1人でもはさみ屋に来てくれたらうれしいなぁ。時給とか日当じゃないところの効果。未来のための種蒔き。あ、このフレーズ久しぶり。

隣の隣の佐川町での講習会だったので

「いの町のこの場所に刃物屋さんがある。鍛冶屋さんがおる。」ってことは20人みんなに伝わったと思います。楽しみに待ちます。またこんな機会があればやりたいです。ご依頼ください。

 

 

さぁ、次のイベントは大阪遠征です。

9月7日(土)8日(日)

大阪海遊館にてイベント出店。

昨年は大雨で流れて行けなかったので2年ぶり2度目の出場。

2年前は大変良く売れたので楽しみな遠征。

最近鋏ばっかり作ってたら包丁が全然品薄状態になってるのであと2週間、頑張って作ります。

 

大阪近辺のみなさま、海遊館で待ってます!

 

 

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