自販機物語 その三

契約書がやって来ました。
残念ながら今週中に。でも黒いスーツじゃなくて紺のスーツが。ちょっと年上かなぁってくらいの人でした。しかも黒いスーツとは別の会社らしい。

黒いスーツの人の会社は「自販機置いて下さい。」って開拓するだけ。
これからジュース売って儲けるのは紺の人の会社。
ちなみにジュースを詰めに来たツナギの人もまた別会社。
あぁ、ややこしい。

もちろん文句言いました。

「ちょっとほったらかし過ぎですよ。すぐに来れんでも電話は入れれるはずです。もう機械持って帰ってもらおうと思ってました。」

謝られます。でも響いてない感じ。この人謝り慣れちゅう。やっぱりこういう時はキレて怒鳴るくらいの方が効くがやろうなって思いました。難しい。
黒いスーツの兄ちゃんに責任を押し付けようとする感じも見えたので「それはきちんと引き継いでないあなたのせいです。」って言ったけど、「すみません。」で済んでしもうた。

モヤモヤです。

それから黒いスーツの若い兄ちゃんは会社を辞めたと聞かされました。あの子が来たき置くことになったがやのに。

なんだか切ない。

彼を立派な営業マンに育ててやることが出来ませんでした。
もっと早く呼びつけて注意しちゃったら良かったなあ。辞めるにしても次の仕事のためになったがやないかなぁ。

そんな感じでモヤモヤしたり黒いスーツの若者の行く末を案じたりしながら、主役が僕の前から消えてしまったので、この物語は完結です。

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