鍛冶屋日記

月別: 2014年9月

先週末にコンタクトを片方失くして、メガネでの仕事とメガネでのソフトボールを経験しました。
やっぱりのうがわるい。

昨日は次男・凜くんの中学最後の体育祭。
凜くん色団長を務めました。
赤・白・青・黄・緑の5チームで戦ううちの緑組の大将です。開会式ではチームの先頭で旗持って行進。カッコいい。

午後からソフトの試合が入ってたので途中までしか見れませんでした。

ソフトはチームの人数が足りてたら休んで体育祭に専念しようと思ってましたが、朝から「昨日飲み会で財布失くして帰って来て、嫁さんがちょー怒っちゅうき今日は試合行けん。」なんて電話がかかったりで人数足りる訳もなく、後ろ髪引かれながらお昼に体育祭を後にする。

ソフトの試合終わってケータイ見たら「緑、優勝したで。」の連絡が!

やるね!
閉会式で優勝旗を受け取ることが出来るのは全校生徒の中ただ一人。

優勝チームの団長です。
なかなか出来ん経験です。
団長に推されたのか立候補したのかは聞いてません。
推されてもすごいし、立候補出来るヤツもめちゃカッコいいと思います。
目立つ場所に自分を置くことってとってもいいこと。

直前になると、それなりに忙しくて団長としてのプレッシャーもあったのか疲れて元気がなかった夜もあったりしたしね。

そんなこんなも乗り越えての優勝!

見たかったなぁ。
ビデオ見せてもらいます。

緑組優勝おめでとう!
団長お疲れ様でした!

前回は友達がお客さんになってくれたりお客様と友達になったりしたことを書きました。

今日は町の活性化に関わることで仕事に繋がったことを書きます。
こんなのは数え切れないくらいあるのだけれど最近のことを。

昨年からいの町商工会が中心になって動いてる町を全国に向けて発信しようっていう「全国展開プロジェクト」。
その中にテーマによって部会が4つ。

「仁淀川・紙・食・職人」

はさみ屋は職人部会のリーダーやってます。これはもう本当に試行錯誤。

で、仁淀川部会にも出ております。他の部会はどんなこと話してどんな風に進みゆうがやろ、って一回出てみると楽しくてやめられなくなりました。リーダーじゃなくて一人のメンバーとしての立ち位置も楽しい。

その仁淀川部会に出ることで出会って話すようになった町の酒屋さん『大国屋酒店』さんが先週鍬(くわ)を買いに来てくれました。また仕事になった。さらにこんな提案をいただく。

「お酒と鋏でお父さんへの贈り物セットみたいにして売れんかなぁ。」

いいっすね!いの町セット!やりましょう!

次は食部会からもたらされた売上。
食部会は生姜を使っていのを売り出そうと頑張ってます。
そこで登場したのが

『しょうがの女神・森島土紀子さん』

生姜の世界ではすごい人らしい。
僕もTVで見たことあります。
こんなすごい人がいのの生姜農家さんと繋がっていて、この度いのの生姜メニューの開発にご協力いただくことになりつつあるということで8月末にいの町へ来られてました。
その時に町の視察の中、くらうどさんでデザイン包丁を見つけてくれて、わざわざ工場まで来てくれて、「SANUKI no MEGUMI」を買ってくれました。

MEGAMIとMEGUMIは似いちゅうね。

さらに女神のブログで紹介してくれてます。こちらです。ありがたいことです。

こんな風に少しずつ少しずつ仕事に繋がって行きます。夜な夜な会に出て行って顔出すだけで。簡単。

「町おこし」
町がおこされたらはさみ屋にも良いことが回ってくる、と思ってやってきたけど、明らかに町がおきる前にはさみ屋は叩き起こされてます。

もしかしたら結果として町をおこすことが出来なくてもいろんなことがプラスになるのかも。
町を元気に!と思って何かやること動くことだけでいろんな人と出会うことが出来る。
お客様と直接接する自営業にとっては、これだけですごいメリットのあることやし、それが一番大切なのかもしれません。

いや、興さんといかんがやけどね。

顔と名前と仕事を知ってもらうこと。

それは消防団でもPTAでも同窓会でも同じこと。
ただ、町を元気にしたいという同じ想いを持った人の集まりで出会う人達なので結果が出やすいのは間違いない。
この人の品を買っちゃろう、このお店のサービスをみんなに教えちゃろうって意識が強いもんね。

紙部会はリーダーがなかなか手強いので、まだはさみ屋の仕事に活かせてませんが、きっとここでも何かいいことが起きるような気がしてます。

「土佐和紙 × 土佐打刃物」

素敵そうでしょ。

今夜も仁淀川部会です。


だいぶ時は過ぎてしまいましたが凜くん15歳になりました。8月24日。

息子たちが「15の夜」と「十七歳の地図」を同時に満たす9ヶ月が始まってます。誰にも縛られたくないだろうけれど、親の背中にひたむきさを感じてもらえるように。無理か。

先週土曜日、同級生が香川から帰省して花鋏を買ってくれる。奥様のお母様への誕生日プレゼント。わざわざそのために高知に帰って来てくれたらしい。

同じ日、東京から帰省したお客様が数年前に買ってくれた包丁を研ぎ直しに持って来てくれる。毎年包丁を携えて帰省してくれます。もとはお客様やけどもう友達。去年トレーラーで一緒に飲んだし。きっとこの先も繋がっていくはず。

そのあと剪定鋏を研ぎながら気付けばこれも友達の植木屋さんの鋏。こちらももともとうちの植木鋏を買ってもらったところからの始まり。
あ、ソフトのチームメイトの水道屋さんのブリキ切りも一緒に研いだ。

日曜日、帯屋町への出店に同級生の女の子登場。友達へのお祝いにデザイン包丁をご注文いただく。
「お祝いののしつけれる?」
ふるさと納税で培った技が活きる場面が訪れました。観光協会さんのおかげです。
さらに自分用もご購入。
「あんまりお料理せんきよー、形から入ろうと思って。」

もうね、友達だけで仕事は回っていくんじゃないろうか。

だから、僕も友達から買おう、青年部の仲間に仕事として頼もう、地元のお店で買おう、近所のスタンドでガソリン入れよう、と思ってます。

あとはいろんな人と知り合うこと。

出会いは大切。
そのあとも大切。

先週土曜日は佐賀県有田町からいの町へのお客様。

5月のG.W.に有田の陶器市へ出張した時にお世話になった陶山神社の宮司さんと、その時一緒に出会った大学生2人。この時ね。

陶山神社の境内にいの町のパンフレットを持ち込んで見てもらいながらの雑談の中で軽く言った一言。

「今度は宮司さんがいのへ来てくださいよー。」
「そうですね!夏に行きます!」

4ヶ月で実現。

いわゆる口約束ってやつをきちんと実現出来る人、好きです。

そんな素敵な宮司さんと、大学で地域活性化を学びながら有田の町と関わっている学生さん2人が高知へいのへ来てくれました。

そんな訳でいの町観光大使はおもてなしとは何か、頭を巡らす。

いろんな人のアドバイスを聞いて、まちあるきガイドさんをお願いして商店街を散策コースに決定。
普段行き来している場所でも裏路地の秘密や昔の写真と今の風景を見比べながらの町歩きは楽しかったです。お客さんである若い大学生から新しい視点での商店街の魅力も発見してもらったり。

それから少し仁淀川を車で登って川の美しさやゆったり流れる時間や沈下橋を自慢。

夜はこの3人の県外からのお客様を交えての『職人イドバタミーティング・番外編』。
古民家に住む友達に会場をお借りして家主がいないうちから飲み会です。

高知にいらっしゃる前の宮司さんからのメッセージ。

「遊びに行くというより、現地の方との交流を通じて見識を深める事を目的に行きます。笹岡さんのお仲間ともお話が出来たら光栄です!」

この一言で急遽ミーティング開催決定。
美味しいものを食べてもらうより、いつも一緒に頑張ってるみんなに会ってもらいたい、会わせたい。実現。

有田焼という伝統工芸を持つ町の現状・厳しさ・希望。
その真ん中で頑張る宮司さん。
それにがっつり関わりながら現場で学ぶ学生さん。

熱い熱い夜は更ける。
素敵なミーティングになりました。

何よりうれしかったのは声をかけたいの町が誇る若き職人さんがみんな出て来てくれたこと。
都合で遅れて来るメンバー、早く帰らなければならなかったメンバーもいるけれど、急なお誘いにも関わらずしっかり顔出してくれた。

これはうれしかったなぁ。
みんなのおかげでなかなかのおもてなしが出来たと思います。ありがとう。

それから後に合流してくれた会場家主のとっしゃんにも感謝です。
場所があるって大事やね。本当ありがとう。

こんな感じでいの町観光大使、使命を果たす。

宮田さん、水上くん、中村くん、また来てください。いつでもお待ちしております。

その前にこっちからまた有田に行くけどね。
その時はよろしくお願いします!

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