鍛冶屋日記

日: 2014年7月30日

「量より質の時代へ・生産量日本一に価値がなくなる」
農業のお話として聞いたお言葉を勝手に自分に置き換えて一人喜ぶ。ずっとそう思ってやってきました。そっち向かざるを得なかったのだけれど。

いの町の観光パンフレットを大量に手に入れました。
依然衰えを知らないふるさと納税からのご注文が12セット仕上がって発送しようとした時に思いつく。
「いの町のパンフレット入れて送ろう!」

観光協会にお願いして持って来てもらいました。

どんなきっかけであっても「いの町」を知って、そこの特産品が送られて来るのを待ってる人がたくさんいます。
そこに荷物を送るのに町のパンフレットを入れないのはもったいない。
その中の100分の1でも1000分の1でも将来町へ遊びに来てくれるかもしれません。

ってのが表の理由。

ここからが僕の目論見。

パンフレットには仁淀川とかUFOラインの綺麗な写真や土佐和紙の情報が載ってます。
包丁届いたらとりあえずパラパラめくってくれるはず。秋田や横浜や米子の方々が仁淀川を見る。

そういう人達がこの先「仁淀川」とか「土佐和紙」とかとテレビや新聞で出会ったらうちの包丁と高知の鍛冶屋を思い出してくれんかなぁと。
品は届くので包丁は使ってくれゆう状況ながやけどね。

どこかのキレイな川の映像やラフティングの風景を見ただけで刃物のイメージが蘇ったりするがやないろうか。

いの町とキレイな川とさとる包丁をセットで記憶してもらう。
何年か経って「この包丁はどこで買ったがやったっけ?」ってなった時に「いの町・包丁」とか「仁淀川・鍛冶屋」って検索してはさみ屋まで辿り着いてくれるように。

なんかすごく良い作戦に思えてきたので実行しました。それこそ1000分の1とか1万分の1かもしれんけど。

ただ注文した包丁が届くだけよりいいよね。
普段のはさみ屋のホームページからの通販のお客様(こちらは鋏を必要として探して探して来てくれるお客様ばかり)とは違う感覚でご注文くれたお客様やと思うし。

3月に初めてふるさと納税の注文がきて、売上はびっくりする程上がってますが、それで終わらせるのはもったいない。
国が「ふるさと納税の制度やめます」って言えばなくなる売上です。

せっかく出会えて実際に使ってもらえたお客さんを次にどう繋げるか。大事。

30数件品物を送った中でメールを2件、お電話で2件の反応をいただく。

「良いもの送ってくれてありがとう。」
「気に入って使ってます。」
「使いやすい。またふるさと納税で手に入れます。」
「息子に送ってあげたいのだけれど、どうすれば注文出来ますか?」

なかなかの手応えです。リーフレットやお手紙の効果もあるはず。切れ味だけでそうなれば理想やし楽やけど。

両方必要。全部必要。

買ってくれた、使ってくれたその先へ。

やれることはいっぱいある。
なら、やれることはやってみんとね。

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