鍛冶屋日記

年: 2011年

またやっちゃいました。

これで明日売れんかったら「ほら見たことか。」になるなぁ。
そんなことは絶対言わない親父ですけど。

結果が欲しいなぁ。

なんとか明日晴れますように…。

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仕事やらイベントが次から次へと舞い込んできております。
数年前から蒔いて来た種が発芽しつつあるのか。よくわからないけれど忙しく楽しんでます。咲きますように。咲き乱れますように。

そんな中、今日、ある提案をお断りしました。この前広島へ連れて行っていただいた問屋さんからのご提案。

「笹岡さんの刈込鋏に関するバイヤーさんとの商談に同席しませんか?勉強になると思うよ。」
「11月にまた高松で砥ぎ直しのイベントしてくれませんか?」

この2点。

行くの嫌いじゃありません。むしろ是非行きたい。
でも物理的、時間的に無理な気がしてお断りしました。
これから年末まで今の時点でイベント出店予定が10件。限界な感じ。売りに行ったり砥ぎに行ったり出来る場所をたくさん見つけれるようになってきましたが売るための品を作る時間が少し足りなくなってます。

こういうお話いただいて断るの初めてかもしれません。
でも、これ書いてるうちに、商談は行ってみたいなぁ、と思ってしまってます。こんなチャンスなかなかないでねぇ。明日電話してみようかなぁ。

それはそれとして、怒涛のイベントラッシュのスタートは今週土日の『刃物まつり』です。
先週も先々週も県外遠征してきたけれど。怒涛の日々はもう8月くらいからスタートしてる気はするけれど。

10月15日(土)16日(日)

土佐山田町の鏡野公園にて

売りに行きます。試し切りきゅうりもまな板も砥石も持って行きます。去年より見せる工夫もレベルアップさせたいと思ってます。刃物屋さんが十数件並んだ中で目立ってやります。遊びに来てください。

明日から3日間、持って行くための品をがっつり仕上げます。

週末にお会いしましょう。

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広島へ行って帰ってきました。
仕事をして来ました。

土曜日のお昼、出発一時間前に会った友達に

「普通のもみじまんじゅうお願いします。カスタードとかチーズじゃなくてフツーのやつね。」

んで、22日の土曜日に会う予定があったので

「わかったー。22日に持ってくわー。」


今日、かなり緊張感を持って臨んだある会が終わって「あー、疲れたー。」って車に乗り込みホッとした瞬間、うちの奥さんからメールが来ました。

タイトルは
「36歳頑張ってみた。」

んで、この画像。

いい写真。

ピアスの穴が20年振りに2コ増えたそうです。
「思い立ったが吉日。」やって。何があったがやろうね。きっと何にもないがやろう、と思います。

うん、勢いって大切。
素敵だと思います。

俺もなんかしでかして写メ送りたいです。

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まわりくどいのは苦手です。
「どうしようかにゃあ…。」っていくら考えても、結局まっすぐ話をすることしかできません。オブラートは持ってません。
まっすぐぶつかった方がうまくいくと信じています。

大人の世界も苦手です。
どんだけ偉いか知らんけどそんな知らん人の顔色をうかがうよりも近くの人のために動きたい。

あれこれ思いを巡らせて小細工するのはめんどくさいです。

そう思って、今日、ひとつまっすぐ伝えて来ました。どう転ぶかはわかりません。何にも変わらないかもしれません。でもそうしか出来んきしかたない。

明後日、またまっすぐを投げてきます。そんなに豪速球じゃないよって顔して(これは得意かも)。

少しでも響いてくれればいいなぁ、と思います。

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朝市終了。

昨晩の懇親会は楽しかった。京橋朝市の主催者の方々の熱い思い、本当に自分達の住んでる場所を盛り上げたいという気持ちが伝わって来ました。

「ついに年に一度のこの日がやって来ました。」
「宣伝もしっかりしてます。天気もよいのでお客様は必ず来ます。」
「お客様のお腹をいっぱいに、財布は空っぽにしてあげてください。」

こんな風に前夜祭で盛り上がれるイベントやってみたいなぁ。うらやましい。

それからホテルに帰って10時過ぎには眠りに落ちました。

3時起きの予定が2時に目覚めてしまったのでそのままシャワー浴びたりタバコ吸ったりして4時に会場入り。

本当にそんな時間からお客さんがちらほら。空は真っ暗なのにお客さんはどんどん増えます。ちょっと会場ぐるっと回ってみるとお魚屋さんや八百屋さんの朝市らしいお店もありますがラーメンや牛串なんていう夜店の雰囲気満点のお店もいっぱい。オーガニックなパン屋さんとか真剣にコーヒー淹れてるお店とか。

八百屋のおんちゃんはビール飲みながら売りゆうし、缶ビール片手に歩いてる若者たちもいます。5時6時やのに赤ちゃん連れのご夫婦とか。

お客さんの数にもびっくりしたけど、世代の幅広さにもびっくり。なんでこの茶色い髪した子達は日の出前に朝市を歩きゆうがやろ。不思議。

7時半をピークに減り始め10時にはお客さんいなくなりました。

すごいイベント。

はさみ屋の売上もなかなかのもんでした。上等。

けど、それより何より「イベントのあり方、つくり方」の方が勉強になったなぁ。20年以上続く歴史の上に出来上がったものなんだろうけど、目指してみてもえいがやないろうか。たいへん参考になりました。感動的。

みなさま、是非「京橋朝市」行ってみてください。毎月第一日曜日。たいへんですけど日の出前から行くことをおすすめします。朝市と夜店のないまぜ感、絶対楽しいと思います。

まだお昼過ぎですがもうすでに四国に上陸しました。
では、おやすみなさい。

「アサイチ」って響きにそこはかとない親しみと懐かしさを覚えます。ようまあ毎日毎日…。

明日、岡山へ向かいます。岡山市の京橋朝市の「全国有名朝市フェア」へ出店します。
お昼にバスでいのを出発して(役場や商工会の方や和紙屋さんや生姜屋さん達と一緒に)、晩は他県からの出店者さんとか主催者の方達との懇親会があって翌朝は午前3時半にホテル出発…。

起きれんと思います。

朝の4時半から11時頃までのイベント。

朝市って言っても朝市過ぎんかえ。

でもまぁ、お客さんが来るがやろうき頑張ってやって来ます。

県外遠征やしまな板置いて行こうかにゃあ、って思ってましたがやっぱり持って行って試し切りしてもらうことにしました。

岡山のみなさま、日曜日の未明に会いましょう。

あ、高知のみなさま、日曜日のおかみさん市は久しぶりに親父さんが行きますのでよろしくお願いします。

イベントかぶると売りに持って行く分2セット構えんといかんきなかなかたいへん。なんとか間に合いそうですけどまだ準備が途中なので明日の朝やります。

来週は広島。

再来週は刃物まつり。

なかなか働くにゃあ、俺。

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同級生の仲良し達がバタバタと40歳になっていきます。ドキドキしてきた。
そのうちの一人へのおめでとうメールの返信に「かっこよくあほなことやっていこうにゃ。」って。そうありたい。

この前鋏を持って来られた植木屋さん。

「これ買った時からいまいち切れんのですけど見てもらえますか?」

噛み合わせを少し直してみる。試しに紙を切ってみる。いまいち。安物ではありません。きっとかなりのお値段したであろう手打ちのしっかりした鋏です。でも切れ味はいまひとつ。一度砥ぎ直してみましょうってお預かりしました。

「京都の○○って鋏屋さんで買ったんですけど親父さんが辞められて息子さんの代になったばっかりの時に買ったのでいまいちなんでしょうかねぇ…。」

二代目にとっては恐ろしいコメントです。

親父引退しました、ってなったら絶対言われるにちがいないコメント。
確かにぶっ倒れるまで自分の領域を明け渡さない親方の話もよく聞きます。そりゃそっからやればいっときは同じ品質は出来ないと思います。仕事大好きな職人さんばっかりです。

うちの場合もまちがいなく仕事大好きですけど、簡単に渡してくれます。出来るようになった部分はさっさと僕に渡して自分は新しいことする、みたいな親父です。感謝。

もともと親父の品、息子の品みたいな区別はあんまりない。自然に出来る部分が増える感じ。ただ、そこで自分が品質的に欲張るから今だに僕の方が追いついてないわけで。出来る部分においては親父の仕上げた品をさらに直して出荷したりもしゆうがやけど。

それでも言われるがやろうにゃあ、「親父の品は良かったぜよ。」って。

それはそれでしゃーないか。

「自分を越える職人を育てれんようなら一人前の職人とは言えん。」らしい。そんなことを新聞で読んだのでいろんな意味でがんばらねばと思いました。

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お前の親父なかなかえいとこつくろ、って質問を思いついたので修学旅行から帰りたての凜に投げかけてみました。

「ねぇ、地デジカってどこいった?最近見んけど。」

そしたらあっさり

「流れ流れて今はロシアにおるらしいで。」

って返って来ました。

まさか行方を知っちゅうとはね…。

手ごわい。

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「松茸好き?」って聞かれたけれど好きも嫌いもないので
「どっちか言うたらシュークリームの方が好き。」って答えました。
我ながらほぼ完璧な応対。わかりやすい。

今日は問屋さんに連れられて予告通り日高のJAサングリーンさんで砥ぎのイベント。

お店の従業員さんが包丁持って来てくれたり「今日だけ?じゃあ取りに帰って来る!」って再び6丁携えて見えるご夫婦がいたりで全部で26丁砥ぎました。1日の稼ぎとしては上出来でしたが体はボロボロ。出先で砥ぐ数としてはおそらくこの辺が限界です。お昼ご飯の時間以外休む暇なく夕方6時まで立ちっぱなし砥ぎっぱなしでした。

お昼ご飯は一緒に来た問屋さんの取引先の専務さんにオムライスをご馳走になりました。うまかった。

同席したサングリーンの若き店長さんが

「Yさんと同級生ながですよね。Yさんにはお世話になってます。それからいのにえい刃物屋さんがおるってYさんから聞いてました。」って。

すばらしい。

Yさんていうのは僕の幼なじみであり今でもチームメイトのJA職員。小学校2年生からの友達。

こっそり誉められちゅうのはとってもうれしい。

俺もどっかでこっそりあることないこと誉めちょくきね、ゆうせい。いつか巡り巡って本人に届きますように。

ありがとう。

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