鍛冶屋日記

日: 2008年10月27日

「寒いー。」って言いながら集金に来たJA職員である小学校の同級生がTシャツ姿の鍛冶屋を見て「…バカじゃない?」って言いました。
火ぃ焚きゆうき。

「一日目」

まず材料を適当な大きさに切りました(写真の右)。極軟鉄という材料で地金になる部分です。200本切ります。鋏はそれで100丁分です。損した感じ。

それから、切った材料を焼いて、足の部分をベルトハンマーで丸く伸ばします(写真の左)。くるくるくるくる伸ばします。
ベルトハンマーはこれ。足で踏み込むとダンダン叩いてくれる機械。この左側にガス炉があります。

その後、鋼(ハガネ)を焼いて、使う大きさに合わせて伸ばします。花鋏の鋼は小さいです。

ここで一日目終了。

ちょっと、ケガしたり遊んだり飲んだりばっかりになっているので、お仕事の話。

「鍛冶屋です。」「はさみ作ってます。」って言うと時々「一つ作るのにどればぁかかる?」「一日で何丁できる?」って聞かれます。芸術家ではないので一つ作ってまた一つって作り方はしません。なので答えに困ります。その謎を解いてみようと思います。

先週の金曜日から生花鋏を100丁作り始めました。作り方を説明、紹介しながらいつできあがるか検証してみます。他の製品の工程が入ったり、研ぎ直しの時間があったり、さぼりたくなったりするのでだいたいの目安ですけど。

出来上がりはこの写真。
では、次回から不定期連載「花鋏の作り方」
やってみます。

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