鍛冶屋日記

カテゴリー: りょうた

全部が少しずつ間に合ってない感じ。
これが昨日までにあと一つ仕上がっちょったら、雨が降る前にあと3時間仕事出来ちょったら、そんな感じの毎日。
お久しぶりです。

書くことを忘れて過ごしていた時期を越えて書くことを探していた日々でしたが、ようやく見つかったので書いてます。

先週の金曜日、この時から全然変わってない次男りんくんからLINE。

営業してくれてます。うれしいね。
新学期頑張ってますように。

んで、昨日は長男涼太よりLINE。

で、ストライプの方をご注文いただきました。一人暮らしの友達が彼女だったらいいなぁ。

例によって売り切れ品切れ中なので頑張って作ってます。期限は5月らしいので大丈夫。

息子が友達(彼女だったらいいなぁ)へのプレゼントにはさみ屋の包丁を選んでくれる。うん、うれしい。

水玉とかシマシマとか作りよって良かったなぁ。だいたいいっつも在庫ないけど。

17歳と19歳も売上に貢献してくれるので頑張って作ります。こればっかり言いゆう気がするけど。作ります。

桜花賞を外した翌日の今日。(あー、メジャーエンブレム…)
長男涼太くんの専門学校の入学式でした。
『高知理容美容専門学校』
美容師さんを目指してスタートです。

赤や青や緑や白の髪の子たちが60人。女子はメイクもばっちり。
「明日は個人名札のための写真撮りがあるので、髪のセットやメイクもばっちりして来てください。」って先生が注意事項としておっしゃる学校。どんどん新しい世界を見せてくれます。

入学式終わりで仕事場兼実家へ。
生まれて初めて買ったスーツのスポンサーになってくれたじーちゃんばーちゃんにご挨拶がてらスーツ姿を見せに行く。立派な赤い髪の孫に育ちました。

帰る前に記念撮影。
仕事着姿であることにちょっと抵抗を感じたじーちゃんでしたが写真に収まってくれました。

大丈夫です。
あなたのその真っ黒で火花が散って穴だらけの仕事着が孫の未来の一部を確実に作っております。
じーちゃんから孫に繋がるのは当たり前かもしれんけど、うちの場合はもっと直結。

鉄粉と油にまみれた仕事着。
炎にさらされ穴だらけの仕事着。
それが孫のかっこいいスーツに繋がっちゅうわけで。

そうなりたいよね。
本当に。

いい写真だ。

「これ剃ったら涼太が負けるかも」って思って剃らずに伸ばし続けたヒゲを剃りました。もう一週間前かー。

11月3日(火)
ヒゲだけじゃなく、担げるもんは担いぢょこうと準々決勝の時と同じ服・同じBGMで会場の春野球技場へ。
会場では準決勝のもう1試合、「明徳vs.中央」が始まるところ。最初は観戦してたけれど「涼太に会わなくちゃ」と思ってアップする丸の内イレブンを探す。見つける。見つけたけれどフェンスの向こう。眺める。涼太のアップを見るのも最後かも、って思いながら眺める。

そのままベンチ裏で準備する涼太をスタンドから眺める。第一試合が終わって敗れた中央高校の健太(鴨田FCのチームメイト・つまり幼なじみ)がスパイクの紐を結ぶ涼太に声をかけてくれるのを見つける。素敵な光景。

その後スタンドから涼太を呼ぶ。裏へ呼び出して話す。
「ポジションは?」
「今日はボランチ。8人でしっかり守って前の2人でカウンター狙い。」
相手は強い。間違いない作戦。
「じゃあ、おまえから前線へのパスが大事な訳やね。」
「うん。」
「頑張れ!とにかくシュートのイメージ。ゴールのイメージ。勝つイメージ。これだけや。」
「OK。」

緊張感バリバリの雰囲気。でも涼太はそうでもない。リラックスムード。

試合開始。
ほんの15分、あっさり高い個人技でズドンと先制される。全然崩されてないのに1点取られる。
正直この時点では「何点やられるがやろ」って感じ。さすがに強い高知商業。

苦戦しながらも踏ん張る丸の内。
「0-1」で前半終了。
1点リードされてる分、前の試合ほど応援してて苦しくない。試合会場外に出てタバコを1本。
今まで小学校一年生から涼太だけを見てきた親としての前半の涼太の動き。
「いつもよりいい。動けゆう。キレキレや!」
前の試合準々決勝よりも格段に動きがいい。充分やれてます。本当にそう見えました。
スタンド下のトイレが競技場のベンチのすぐ裏であることに気づいてたのでトイレの窓から声をかけに行く。
「涼太!」
こっちを向いた涼太に
「いいぞ!続けろ!」
笑顔が返ってくる。

再びスタンドに上がって応援。

後半、高知商業選手交代。
エース・たくみ登場。
数分後、切り札・堀見も投入される。
2人とも 中学時代のFCコラソンのチームメイトです。同じチームだったけれど2人はトップチームで大活躍。涼太は卒団までBチーム。差がありました。こっちからしたら大きな大きな差がありました。
でも、今、同じ舞台に立ってます。涼太の運。涼太のセンス。それからもちろん涼太の努力。そんなの全部を活かし切って同じ舞台に立ちました。そりゃ感慨深いです。彼らの実力は恐いけど、2人が出てきてくれて相手にとって不足なし。

試合に戻ります。
じりじり続く「0-1」の時間。
「やっぱ強いなぁ、商業。」
って思いながらもなんか希望はチラつく試合展開。まだ何かあるって思わせてくれる丸の内の戦いぶり。そして残り10分をきった時に相手陣内で得たフリーキックの場面。

涼太がボールをセットに向かいます。動画を撮るべくiPhoneを構える親父。
手を上げて合図するキッカー。絶妙の弧を描くボール。
「よし!」
キャプテンの足にドンピシャ!ゴール!同点!叫びました。4回叫びました。

俊輔に魅せられ、ヤットさんに憧れたサッカー少年がフリーキックを蹴りたいと思うのは当然です。そこに憧れ続けたやつがプレースキッカーというその役割をチームの中でしっかり勝ち取って、この大舞台で強い強い相手に1点ビハインドの場面でフリーキックで同点を作り出す!
ドラマです。少なくとも見続けて来た親にとってはものすごいドラマです。

2015年11月3日14時26分
涼太がヤットさんになった瞬間です。
「背番号7」

試合に戻ります。
同点に追いついたこの時残り8分。やっぱり強い高知商業。
ロスタイムに入ろうかってところで1点取ってくる。どうしてそのこぼれ球がたくみの前に転がるかなぁ。

ロスタイムです。
落ち込む選手に監督の先生が叫びます。
「こっからやろうが!」

センターサークルに向かう涼太も手を叩きながら周りに声をかけてます。たくましくなったなぁ。そういう時に声出せる選手、好きです。

そこからまだドラマがあるなんて思ってませんでした。最後まで戦ってほしい。それだけでした。が、最後のチャンスを活かす丸の内。ロングスローから同点ゴールを決めたところでホイッスル。また叫んだ。
すごい試合です。本当にすごい試合を見てました。しかも「勝つでこの試合!」って本当に思ってました。

延長突入。
延長後半、また涼太がビッグチャンスを作り出しました。コーナーキックからのサインプレー。キッカーが選んだのは単純に上げるのではなく、フリーの味方にグラウンダーのパス。後で聞いたら「あれは時々やるプレー。ボール置くときにアイコンタクトがあったきね。」
ここからのシュートは惜しくも本当に惜しくもポストにはじかれる。でも頭を使ったナイスプレー。
あの場面でゴール前に放り込んで混戦からあわよくば、ではなくて確率が高く思える相手の裏をかくプレーを選べる冷静さ。おしゃれ。俊敏さとか身体の強さではないところで勝負してきた涼太の真骨頂。親バカですみませんが、ここにもヤットさん的スタイルを垣間見ました。

そして延長は両チーム無得点。
「2-2」で試合終了。
勝負はPK戦へ。

涼太は3人目で決めました。
が、試合には敗れる。強豪校の強い気持ちに押し切られ、PK 3-5で丸の内の長い戦いが終わりました。ナイスゲーム。

相手5人目のシュートが入って勝敗が決した瞬間、うなだれ膝から崩れて芝に突っ伏す仲間のゴールキーパーに真っ先に駆け寄って肩を叩いたのが涼太でした。
これを見た時に一番泣きました。さすがです。いい子だ。いい子に育った。


本当に全部見せてくれました。ハイライトのフリーキックだけじゃなく、リードされた場面で味方を鼓舞している涼太。最後の場面でGKを気遣う姿。試合後にライバルであって友達でもある相手チームの選手に呼ばれて一緒に写真を撮る姿。応援席に挨拶に行く胸を張った姿。

最高でした。

応援席とは反対のスタンドで1人で見ていた僕の方に帰って来た時に見せてくれた晴れやかな最高の笑顔。やりきったねぇ。

目があって最初の言葉。 最高の笑顔で

「だれたー!」

よくやった。カッコよかった。
こんな感じを味わえる親、なかなかおらんろ。

小学校1年生からサッカー少年。
高校3年生までサッカー少年。

肉離れもありました。骨折も捻挫もありました。

6歳でサッカーを選び素敵なコーチと素敵な仲間に出会って楽しくって泣いて喜んでボールを蹴って、少6でこんな選択。
2009年12月12日
FCコラソンへ。

3年後はまた次の選択
2012年11月19日
丸の内高校サッカー部へ。

そんな選択と努力の積み重ねがこの日の大きな舞台にこの日のFKに繋がってるわけで。

今涼太の周りにいるライバル達と違って、足が速いわけでもなく身体能力が高くもなく、スピードとスタミナに欠けて1対1ではやられてしまう、小・中・高全ての年代で出会ったコーチのみなさんから「課題はスピードとスタミナ」と言われ続けた。走るのが苦手。キライな訳じゃなくて苦手。
「中学入って走る練習してスピードがついたら」「高校入って無茶苦茶走らされてスタミナがつけばいい選手になるはず」思い続けてきたけれどそこは高3の今でも埋まったとは言えません。
そんな選手がパスの技術とキックの精度と視野の広さと戦術眼とかアイデアとかいわゆるサッカー理解力で勝負してこの舞台に立つ。想像してませんよ。
走れないと話にならない現代サッカーでは少し時代遅れ感もあるファンタジスタ的なプレースタイル。それでもここまで来た。最高にカッコよし。

そして最後の2試合、フル出場で走り切ってドリブルで勝負する姿もヘディングで競る姿も相手のキーマンをマンマークで抑える姿も身体を張ってイエローカードをもらう姿も見せてくれました。

そして最後の大舞台の翌朝の新聞でこんな風に褒めてもらえる。

「中盤の笹岡らが100分休むことなく上下運動を繰り返した。」

1番苦手なとこを最後の最後に褒めてもらえた。すごいなぁ。あー、褒めてばっかり。

涼太の18年、サッカー始めての12年。全て自分で選び取り、素敵な仲間と出会い素敵な指導者に巡り合う才能。たぶんこれが彼の一番の才能だと思います。

だから心配なし。これから先も心配なし。

充実感と達成感と満足感。
それから負けて2日後くらいからじわじわ起き上がってくる悔しさ。「あー、もう一試合見たかったなー。PK負けかー。決勝やったのになー。」

人間欲張りです。

自慢の息子の高校サッカー選手権。高知県でベスト4。準決勝敗退。
これから先、これ以上おもしろくて興奮するサッカーの試合を見ることはありません。ワールドカップだろうがチャンピオズリーグだろうが。人生最高のゲームをしっかり見ました。

本当やりきったね。出しきったね。
お疲れさま。カッコよかったで。

あ、まだまだ負けられません。
僕も頑張ります。

涼太のサッカー話が続きます。

今日は準々決勝。会場は日高。
小6の時に全日で全て出し切った会場や」なんて感傷に浸りつつ、ミスチルの『fanfare』をリピートで聞いてテンション上げながら会場へ向かう。
「吹き荒れるよ 今日も見通しの悪い海原で みんな悪戦苦闘してるんだ ひとりじゃないぞ 頑張れー!」

相手はシード校。最後の時も覚悟の観戦。
「サッカーの神様、涼太に、涼太のチームにミラクルをください。」
サッカーしてないのにサッカーの神様に頼ってみたり。

試合開始。シード校相手に頑張る丸の内。フリーキックを蹴る涼太。押される、攻められる時間長い。
それでも前半「0-0」で粘る。

ハーフタイム。

ひと息ついて自分の胸が苦しいのに気づく。応援していて息がつまる。

後半開始。
フリーキックを得る。少し距離があったので涼太は蹴らず。ハーフライン辺りからのフリーキックに涼太がペナルティエリアでマークを外そうと動くのが見えた次の瞬間

「あ!飛んだ!」

ヘッドに競り勝ち、ボールがゴール方向へ力なく転がる。コロコロゴールに向かうボールに「うわー、うわー」って思ってるところに味方が詰めて先制点!

「しゃーっ!」って叫んでガッツポーズしてました。
超レアな涼太のヘディングでのアシスト。

これが後半開始5分。
ご想像通りそこからの35分が長い長い。
何度も言うけど相手はシード校です。シュートもクロスもコーナーキックもフリーキックもどんどん飛んでくる。
キーパー頑張る。DF頑張る。涼太も走る。クリアする。
「逃げ切れるかも」ってよぎった頃に相手にPKが与えられました。

監督の先生の声が響きます。
「たく(キーパーの子ね)を信じろ!こぼれ逃すな!」

また頭の中ぐるぐるです。
「あー!でも決められても同点や!けど追いつかれたらキツいにゃあ…。」

祈りました。何を祈ったのかわからないけれど祈りました。

シュートはポストに当たり最大のピンチを防ぐ!
それからもピンチの連続。長い長い「1-0」の時間。
翔悟は負傷交代。コーナーキックのピンチにベンチから仲間に声かける翔悟。
「ここ集中!やらすなよ!」

陸人も両足つって交代。後輩に背負われてベンチに帰って来た陸人が芝生に寝転んでつぶやく。
「あー、最後までやりたかったなぁ。」

みんなの思いがいっぱい見えます。泣きました。

長い長い4分のロスタイムも凌いで「1-0」勝利!

すごい。
すごい試合見ました。見せてくれました。

県体では跳ね返された壁を破ってベスト4。
そして県体でやられた高知商業との準決勝までたどり着きました。

涼太もアシストだけじゃなくいっぱい勝負したしいっぱい守ったし最後までいっぱい走った。今日は最後までフル出場。気持ち見せてくれました。
7番、めちゃくちゃカッコよかったです。

あー、疲れた。
緊張と歓喜と安堵。

次は11月3日。
「覚悟なき者は去れ あてどない流浪の旅 Nobody knows 航海の末路」

本当に楽しませてくれます、うちの息子。
また仕事サボって応援です!

刃物まつり、よく売れました。おそらく過去最高の売上。買っていただいた方、出会ってくれた方、ありがとうございました。使ってもらえてるかなぁ。

一昨日の日曜日は朝からソフトボールを2試合やってから、急いで涼太くんの試合を観に行きました。冬の高校サッカー選手権・県予選。

高校3年生にとっては負けたら引退の最後の大会です。見逃す訳にはいきません。

野市の河川敷の会場に着くとものすごい強風。バニーアイズのユニフォームのまま、すごい場違い感を感じながら涼太のアップを眺め、あがってくる時に声をかけました。

「風…。」
「うん、すごいねぇ。」
「味方につけろよー。」
「OK!」

試合開始。前半は風下。本当にすごい強風。風と相手の勢いであっさり先制を許す。反撃しようにもゴールキックが風に戻される、クリアしたボールがふわふわ返ってくる。頑張ってる間に2点目も奪われました。(相手の2点とも涼太のコラソン時代のチームメイトに決められる。昨日の仲間が今日のライバル。今でも仲良し。)

本来攻撃の形を作り出す涼太(ポジションはトップ下)にボールが入りません。 ほとんど相手側にボールを運ぶことすら出来ず、自陣での長い長い守りの時間。
見てるこっちも「前半はよ終われー。後半風上になってからじゃないとなんともならんー。」って気持ち。

なんとか0-2で踏ん張りハーフタイム。
「2点か。厳しいなぁ。」って思いながらも希望を持って後半開始。

が、しかし!
ピッチに涼太がいませんでした。前半のみで交代!

ベンチ脇でスパイクを脱いで頭を抱えたり芝生に憤りをぶつけたりする涼太が見えます。6歳から続けて来たサッカーがあと40分で終わるかも、って時にピッチに立てない悔しさ。よく分かる。あとで聞いたら泣いてたらしい。悔し泣き。怒り泣き。

見てるこっちもそうですよ。
「先生、2点取らんといかんのに涼太引っ込めていいんですか…。一回戦は3つアシスト決めた選手ですよ…。風上に立ってさぁこれからって時に攻撃の形を作り出せるスペシャルなパサーを下げてどうやって点を取るんですか…。」
監督批判ごめんなさい。僕は涼太ファンです。

こうなってしまった状況を理解してから試合を眺めながらも頭をぐるぐる駆け回る想い。
「まじかー。涼太の高校サッカー、ってかサッカー人生がこんな強風のせいで、しかもベンチに下がってその瞬間を迎えるのかー。残酷過ぎるー。そんなドラマありながー。将来大人になってこれも思い出として笑って振り返れるがやろかー。辛いー。終わってなんて声かけたらえいがよー。」

と同時に、ベンチ横でふてくされて駄々をこねる涼太を見て
「今、そんな態度じゃだめやろう。今こそ味方のために声出して、ベンチからできることをやり切らんと。」とも思う。

そんな中、味方のFW陸人(鴨田FCからのチームメイト)がPK獲得。シュートも決める。「1-2」
これでだいぶ頭が切り替わり、逆転すれば涼太にも次のチャンスが生まれるってことが頭に浮かんでくる。もう応援です。祈りです。
ベンチの涼太も少し気をとりなおして芝生に正座して味方の逆転を祈ってる様子。
でも、コーナーキックやフリーキックのチャンスの場面になる度に、もんどりうつ涼太。「俺ならもっといいボール蹴るのに!」って心の声が聞こえて来ます。
僕も同じです。
「あー、涼太がおったら…。先生、やっぱり点取るにはプレースキッカー置いちょかんといかんかったがやないがですか…。」
涼太ファンですから。涼太ファンも心で叫ぶ。
それでも味方の頑張りで追いつく。「2-2」!涼太も芝生に正座で拍手。

さらに、陸人が点を取る。取ってくれた!涼太も正座でガッツポーズ。
「3-2」逆転!試合終了!生き延びた!

試合後、陸人に声をかけます。
「ナイス、陸人!ありがとう!」
そしたらこんな粋な答えが返って来ます。

「涼太泣きよったきね。頑張った。」

うれしいねぇ。小学校時代から知るサッカー少年のたくましい姿。成長。

自分で勝手に紆余曲折を感じながらも、ベスト8進出です。

心の中でいっぱい文句言ったけど、「0-2」から涼太を外してきっちり逆転したのだから先生の采配ズバリです。
本当にこんなに風の影響ってあるがやね。実感する試合でした。怖い怖い。

涼太を送る帰り道の車の中
「終わったと思ったね。」
「うん、俺のサッカー人生これで終わりかって思った。ハーフタイムの間ずっと『まだやれます!』って先生に言いに行こうか考えよったし。」
「けどあれで逆転したってことは先生の采配ズバリってことやきね。」
「やねぇ。」
「あと一週間、しっかり練習で気持ち出しちょき。先生に『あ、涼太目の色が違う。この前の交代が効いたかにゃあ。』って思わせんと。じゃないとまた替えられるぞ。いつもより走る。いつもより声を出す。今日先制された時とかも周りにいい声かけは出来ゆうき、そういうのをもっともっと出せばいい。『やっぱ涼太はピッチに置いちょかんと』って思わさんと。」
「うん。」
「これからはいつ終わってもおかしくない試合になる。最後ピッチにおりたいろ?」
「うん、頑張る。」

頑張れ。
もうサッカー少年にこういうアドバイスをする機会もなくなるがやね。
最後やきもう一回LINEしちょこう。

ベスト4をかけた試合は土曜日です。
また仕事サボって観に行きます!

えーと、先週月曜日に43歳になりました。

43歳スタートの一週間は6日で77時間働きました。給料と労働時間を時給に換算したらものすごく安くてびっくりしました。今週もあまり変わりなく作って砥いで作って砥いで。

そんな状況なので、受験生である凜くんの家庭教師も全く行けてません。それでも模試の結果はずっと「合格間違いなし」です。
本人余裕です。
たとえA判定でもそこに添えるコメントは「合格間違いなし」じゃなくて「その調子で頑張りましょう・気を抜いたらやられるよ」くらいにしてくれんと全然勉強しゆう感じがないがやけど。

昨日久しぶりに会って訊いてみました。
「初詣行く?合格祈願。お兄ちゃんは行って合格したで。」
「あー、別に行かんでいいろ。」

余裕。かっこいいけどね。凜らしくて。

息子達にしばらく会ってない状況でクリスマスを迎えたので25日の朝、2人にメールしました。
「メリークリスマス」

凜は普通にお返事
「メリークリスマス( ´ ▽ ` )ノ」

涼太は
「いい子にしちょったのにサンタさんが来てなかった。MerryChristmas」

なかなかかわいい高校2年生です。

「サンタさん今年は忙しいらしい。まだ稼ぎゆうき配るのが遅れるってさ。」って返事しました。遅れても来たらいいのにね。

そんな感じの歳の暮れです。
年賀状はようやく現在印刷中です。
1月2日の同窓会でのスピーチも考え中です。

明日は年末特別日程のおかみさん市。
今年最後の売り出し。
ストーブ持参で頑張って来ます。

この前の誕生日の日に、涼太くんに聞いてみました。

「ワントップどうするー?」

「あー、大迫。」

高校2年生の涼太くんは柿谷さんの強気発言がお気に召さないようです。
そう言えば、俺も大学時代、ブラジルから帰ってきたわけのわからん若僧サッカー選手のビッグマウスにイラっとしたなぁ。
それからの20年間ずっとスゴさを見せつけられて今では「カッコえい!」としか思ってませんけど、KING KAZU。

ワントップの話の続き。

「やっぱり後ろから見たら大迫がおってくれたらやりやすいと思うで。」

涼太くんは主にトップ下やボランチのポジションの選手です。
自分がやるなら、自分がパスを出すなら。

普通のサッカーファンなら監督目線で考えるとこをチームメイトとしての目線で見ゆう。さすが。

また別の日。
ネイマールのシュートの凄さを分析するTV番組を一緒に見てたら
「あー、俺ならダイレクトで浮き球のパス出しちゅうのに。」って発言。

ネイマール特集やのにネイマールじゃないとこ見て、ネイマールにパス出した選手へのダメ出し。対抗心。

生まれついてのパサーです。

そういう見方が出来るようになった息子が誇らしくてうらやましい。

中1だった4年前とは違う見方をするがやろうね、W杯も。

楽しみ。
もうすぐ。

いつの間にか100人の同級生に声を掛ける新年会の幹事に就任してました。驚くほど自然な流れで。
ま、メーリングリストに投げて人数集計してお店を決めて予約してみんなにお知らせするだけのお仕事ですけど。
ニューヨークやシンガポールからの出席連絡があってメールの凄さを感じてます。

この度、涼太くんが新しいユニフォームをもらって来ました。
3年生が引退して新人戦に向かう新チーム。

『7番』

夏のこの時から考えるとだいぶの出世。
二年生が何人おるとか一年生が何人もらったとか周りの状況はよくわかりませんが、一年生でレギュラー番号もらえたら上等や。

さらに4年前のここまで振り返るとなかなか感慨深いものがあるね、7番。
憧れのナンバー。
うれしかろう。
俺もとってもうれしいもんね。

22日が試合だそうです。
ひろめ市場に売りに行く日とかぶってるので観に行けなくて残念ですが、勝てば次は23日らしいので、仕事サボって観に行きたいと思います。

うん、がんばれ!

こうやって振り返るとあらためて本当に長い間トップにおるね、遠藤さん。さすが。

東北楽天の首位快走はワクワクします。ジャイアンツのマジック点灯にはワクワクしません。でも楽天が行くなら相手は巨人がおもしろいね。

連日の息子達エピソード。

夏休みに入ってりんくんとの勉強再開。
この前教えに行った時のこと。

8時に着いたら家にはりんくん一人。
お母さんはよさこいの練習で不在。(おおとよチームで出場。連日大豊まで練習に。元気や。)

お兄ちゃんも不在。お母さんおらんきいつもより遅くまで遊びゆうがやね。

で、9時頃余裕で帰ってきたお兄ちゃんにりんくんが注意します。

「帰るの遅過ぎやろ。不良め!」

ここでお兄ちゃんの見事な切り返し。

「不良じゃないき。あのねぇ、不良ってのはこうゆうのを言うが!」

って指さしたのは僕の頭。

はい、金髪。

うまいこと言うね!

「俺は別に校則違反してないきー。」

そんな感じで仲良くやってます。

この前行ったバイキングなビアホールで一番おいしかった食べ物はこれでした。

「ミレー」

久しぶりにカテキョの話。

高校入試までずっと勉強教えてたけれど、高校入学以来、部活も忙しくて一緒に勉強してなかった涼太くん。

一学期の期末テスト中に呼ばれました。
「わからんとこあるき教えて。」

やっと必要とされた。

わからないのは二次関数のグラフの書き方。式の変形で頂点の座標出してy切片を見つければ完成やね。

「これの半分の2乗を足して引けばカッコの2乗の形になるき、頂点の座標が出る。」

って教えたらあっさりマスター。
わかりやすく教える自信はあります。
で、一時間くらい練習問題解いて終わり。

後日。

「テストどうやった?」

「グラフの問題、一つ5点で4問出ちょった。」

「20点分か。出来たが?」

「うん、全部。」

やるじゃん、お前も俺も。

「それで数学は何点やったが?」

「37点。」

「…グラフで20点やのに?」

「うん。あれ勉強してなかったら赤点やったきね。」

涼太くん笑顔です。してやったりな感じ。

……いいのか?

親父の役立ち加減は見せれた気がします。
僕とほんの一時間だけ勉強した範囲は20/20点。
自力でやった分は17/80点。自力で何にもやってないがやろうけど。

いいのか?
まぁ、えいか!

あっちもこっちもやれば出来る子ばっかりです。

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