涼太 vs. 風

刃物まつり、よく売れました。おそらく過去最高の売上。買っていただいた方、出会ってくれた方、ありがとうございました。使ってもらえてるかなぁ。

一昨日の日曜日は朝からソフトボールを2試合やってから、急いで涼太くんの試合を観に行きました。冬の高校サッカー選手権・県予選。

高校3年生にとっては負けたら引退の最後の大会です。見逃す訳にはいきません。

野市の河川敷の会場に着くとものすごい強風。バニーアイズのユニフォームのまま、すごい場違い感を感じながら涼太のアップを眺め、あがってくる時に声をかけました。

「風…。」
「うん、すごいねぇ。」
「味方につけろよー。」
「OK!」

試合開始。前半は風下。本当にすごい強風。風と相手の勢いであっさり先制を許す。反撃しようにもゴールキックが風に戻される、クリアしたボールがふわふわ返ってくる。頑張ってる間に2点目も奪われました。(相手の2点とも涼太のコラソン時代のチームメイトに決められる。昨日の仲間が今日のライバル。今でも仲良し。)

本来攻撃の形を作り出す涼太(ポジションはトップ下)にボールが入りません。 ほとんど相手側にボールを運ぶことすら出来ず、自陣での長い長い守りの時間。
見てるこっちも「前半はよ終われー。後半風上になってからじゃないとなんともならんー。」って気持ち。

なんとか0-2で踏ん張りハーフタイム。
「2点か。厳しいなぁ。」って思いながらも希望を持って後半開始。

が、しかし!
ピッチに涼太がいませんでした。前半のみで交代!

ベンチ脇でスパイクを脱いで頭を抱えたり芝生に憤りをぶつけたりする涼太が見えます。6歳から続けて来たサッカーがあと40分で終わるかも、って時にピッチに立てない悔しさ。よく分かる。あとで聞いたら泣いてたらしい。悔し泣き。怒り泣き。

見てるこっちもそうですよ。
「先生、2点取らんといかんのに涼太引っ込めていいんですか…。一回戦は3つアシスト決めた選手ですよ…。風上に立ってさぁこれからって時に攻撃の形を作り出せるスペシャルなパサーを下げてどうやって点を取るんですか…。」
監督批判ごめんなさい。僕は涼太ファンです。

こうなってしまった状況を理解してから試合を眺めながらも頭をぐるぐる駆け回る想い。
「まじかー。涼太の高校サッカー、ってかサッカー人生がこんな強風のせいで、しかもベンチに下がってその瞬間を迎えるのかー。残酷過ぎるー。そんなドラマありながー。将来大人になってこれも思い出として笑って振り返れるがやろかー。辛いー。終わってなんて声かけたらえいがよー。」

と同時に、ベンチ横でふてくされて駄々をこねる涼太を見て
「今、そんな態度じゃだめやろう。今こそ味方のために声出して、ベンチからできることをやり切らんと。」とも思う。

そんな中、味方のFW陸人(鴨田FCからのチームメイト)がPK獲得。シュートも決める。「1-2」
これでだいぶ頭が切り替わり、逆転すれば涼太にも次のチャンスが生まれるってことが頭に浮かんでくる。もう応援です。祈りです。
ベンチの涼太も少し気をとりなおして芝生に正座して味方の逆転を祈ってる様子。
でも、コーナーキックやフリーキックのチャンスの場面になる度に、もんどりうつ涼太。「俺ならもっといいボール蹴るのに!」って心の声が聞こえて来ます。
僕も同じです。
「あー、涼太がおったら…。先生、やっぱり点取るにはプレースキッカー置いちょかんといかんかったがやないがですか…。」
涼太ファンですから。涼太ファンも心で叫ぶ。
それでも味方の頑張りで追いつく。「2-2」!涼太も芝生に正座で拍手。

さらに、陸人が点を取る。取ってくれた!涼太も正座でガッツポーズ。
「3-2」逆転!試合終了!生き延びた!

試合後、陸人に声をかけます。
「ナイス、陸人!ありがとう!」
そしたらこんな粋な答えが返って来ます。

「涼太泣きよったきね。頑張った。」

うれしいねぇ。小学校時代から知るサッカー少年のたくましい姿。成長。

自分で勝手に紆余曲折を感じながらも、ベスト8進出です。

心の中でいっぱい文句言ったけど、「0-2」から涼太を外してきっちり逆転したのだから先生の采配ズバリです。
本当にこんなに風の影響ってあるがやね。実感する試合でした。怖い怖い。

涼太を送る帰り道の車の中
「終わったと思ったね。」
「うん、俺のサッカー人生これで終わりかって思った。ハーフタイムの間ずっと『まだやれます!』って先生に言いに行こうか考えよったし。」
「けどあれで逆転したってことは先生の采配ズバリってことやきね。」
「やねぇ。」
「あと一週間、しっかり練習で気持ち出しちょき。先生に『あ、涼太目の色が違う。この前の交代が効いたかにゃあ。』って思わせんと。じゃないとまた替えられるぞ。いつもより走る。いつもより声を出す。今日先制された時とかも周りにいい声かけは出来ゆうき、そういうのをもっともっと出せばいい。『やっぱ涼太はピッチに置いちょかんと』って思わさんと。」
「うん。」
「これからはいつ終わってもおかしくない試合になる。最後ピッチにおりたいろ?」
「うん、頑張る。」

頑張れ。
もうサッカー少年にこういうアドバイスをする機会もなくなるがやね。
最後やきもう一回LINEしちょこう。

ベスト4をかけた試合は土曜日です。
また仕事サボって観に行きます!

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