「ものをつくる時に、売るためにつくるのか、つくりたいからつくるのかで、出来て来るものが違ってくる。結果として惹かれるのは後者だ。」
「自分が好きな物を作る。売るために作るのではなく作るために売る。」
facebookと新聞で見つけた2つのモノづくりに関する文章。
上はモノづくりを応援する側の方の意見。
下は実際モノを作ってる方の言葉。
どちらも理解出来るし素敵なことだと思います。
が、自分と照らし合わせて違和感を感じたので書いてます。
僕は「売るため」に作ります。
お客様に求めてもらえるものを作る。需要があってうちの技術で可能なものであれば、作って値段付けて売る。
刃物が好きだから作る、ってのとは違う。
作りたいもの作って欲しい人がいれば売る、ってのも違う。
簡単に言うとこれが仕事だから作る。
これで稼がんと。
かといって宝くじ当たって働かなくてもお金いっぱい、ってなっても鍛冶屋するような気はします。
「売るために作る」と「売れるものを作る」も微妙にちがうね。
ま、作りたいから作るとか作るために売るって人も、需要がなければ記事にもならないはずなのでやってることはあんまり変わらない。
意識としては、売るために作って、買ってもらえて、使ってもらって「買って良かった。ずっと使おう!」ってものを作りたいです。
で、その先に「もうちょっと大きいのもここで買おう。」とか、「使って良かったきあいつにも教えちゃろう!」ってとこまで行けたらしめしめです。
NHKのプロフェッショナルで本田さん(ACミラン)が言ってました。
プロフェッショナルとは
「自分の仕事に対して真摯なこと。」
そうでね。
才能とか腕とか知識とか。上には上がいっぱいおって、でもその中で選んでもらいたいと思うわけで。
傲慢とか高慢とかあってはならないし、でも卑屈や弱気になる必要もない。
目一杯やって意見や感想は素直に聞く。
痛い意見もきちんと聞く。
そういうことじゃないかなぁ。
真摯であること。
そうありたい。