鍛冶屋日記

日: 2020年2月12日

ある集まりでは「ちょっと一回原点に帰らんとこの先わちゃわちゃするなぁ」と思って次提案してみようと思っていたのに、また別の集まりでは「ちょっと原点に戻って考えんといかんがじゃない?」って指摘を受ける。

この指摘にものすごく納得してありがたいと思えたのでやっぱりあっちで次に提案してみようと思います。

原点に戻って考えて理念をアップデートするのもありやしね。

 

 

この度はさみ屋は新しい局面に突入しました。大袈裟や。

「お仕事のご依頼を断る」というフェーズ。

 

ご存知かもしれませんが、はさみ屋はお客さまに直接販売するだけではなく、卸の仕事もしてます。OEMの形での製造もあります。

今まで基本的に販売単価、卸のお値段が合えばお仕事を受けるというスタンスでやってきました。

が、ちょっと刃物業界の状況が激変中でありまして、引く手数多の売り手市場が忍び寄ってきております。怖い。

仕事を増やそうと延々努力してきたはずなのに、海外市場や外国人観光客への需要増大とかどこかの鍛冶屋さん廃業による作り手不足のために仕事が舞い込んできても全然おもしろくない。

おもしろくないとは思っていても基本的にお受けしてました。でも、もういっぱいいっぱい。

 

そこにまたお仕事のご依頼があったのだけれど、1日考えてお断りしました。本当はお電話で話しゆう間に判断しちょった気もするけれど。

 

そのあとに考えたことは「これからは並べる場所もしっかり考えて動かんといかんね。」です。

どこでも並べてどこでも販売する局面は終わった気がします。

こんなこと言ったら偉そうに聞こえるし、この先仕事無くなったら違う動きするかもしれんけど。

 

ま、仕事増やす努力はずっとやってきたしこれからもやっていくのであんまり心配はいらんかな。

 

久しぶりに一歩進んだ気がします。

 

正直、今、鍛冶屋の品、手打ちの刃物はブームです。特に海外の人に向けて。それとともに完全なる作り手不足。

ブームに乗りたい人も現れてきたように感じます。

もちろん想いをもってご連絡いただく方もいます。そこはしっかり応えたい。

ただ作り手がブームに乗っかり過ぎたら危ないよねぇ。経営者としてしっかり上手にやらんと。

 

ちょっとそんなことを思いました。

 

この前の日曜日、今年初めて万馬券をとりました。馬券当たったのも今年初めて。どうして200円買ってなかったがやろ。

 

働きます。

 

 

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