鍛冶屋日記

日: 2019年8月22日

お仕事上でなかなかのピンチの瞬間が近づいてきております。来週から。ピンチの内容はまた次回。

 

8月13日に研ぎ直し講習会の先生をやって来ました。

JAさんの年間通した学びの場「あぐりライフスクール」って活動の一コマを担当です。ずいぶん包丁研いできたけど講習会として教えたことなんてなかったわけで。まぁ、誰でも何でも初めての時はあるわけで。

 

JA職員の同級生から依頼があって

「包丁研ぎの講習会やらん?報酬出るけど。」

「いくら?」

「2万円」

「やる。」

 

で、決定。2時間講習会して2万円。時給1万か。いい仕事や。

が、そう上手くはいきません。

例によってギリギリまで準備してなくて前日にしゃべる内容を考えてPCに打ち込んで印刷。生徒さんに体験してもらうために研ぎ桶と砥石3種類を2セット新たに構える。

準備に1日かかったので時給1万のはずが日当1万に減額。砥石代の投資もあるのでもっと目減りしました。そんなもんやね。

 

当日は約20名の生徒さん(全て年上女性)に20分くらい包丁の良し悪しや研ぐ時の注意点なんかをしゃべってから、あとは実際に体験してもらいました。

各自お使いの包丁を持って来てもらって研いでもらう。「もうちょいこうですね」って言いながら最後は僕が仕上げたり。頑張って黙々とやってみてくれる人、「先生にお願いしよ。」って雰囲気ありありな人。いろいろでしたが全体的にはみなさん熱心に取り組んでくれました。

 

講習会終わって片付けしてたらある生徒さんから言われました。

「包丁買う時、包丁研ぐ時は必ず先生のとこに行きます。他には絶対行きません。」

本当にうれしい言葉でした。社交辞令でもうれしい言葉。

目指していたのはまさにこれ。

講習を受けてくれた20人のうち何人なのかはわかりませんが、この先1人でもはさみ屋に来てくれたらうれしいなぁ。時給とか日当じゃないところの効果。未来のための種蒔き。あ、このフレーズ久しぶり。

隣の隣の佐川町での講習会だったので

「いの町のこの場所に刃物屋さんがある。鍛冶屋さんがおる。」ってことは20人みんなに伝わったと思います。楽しみに待ちます。またこんな機会があればやりたいです。ご依頼ください。

 

 

さぁ、次のイベントは大阪遠征です。

9月7日(土)8日(日)

大阪海遊館にてイベント出店。

昨年は大雨で流れて行けなかったので2年ぶり2度目の出場。

2年前は大変良く売れたので楽しみな遠征。

最近鋏ばっかり作ってたら包丁が全然品薄状態になってるのであと2週間、頑張って作ります。

 

大阪近辺のみなさま、海遊館で待ってます!

 

 

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