鍛冶屋日記

月別: 2013年11月

「明るい方が間違いなく未来だと真っ直ぐ信じれるのも才能ってやつさ」(喜びの歌)
暗い方選ばずに進めばえいがやもんね。簡単。

先日、町づくりのリーダーさん達とリーダー会と称した飲み会がありました。

もう本当に楽しかった。

でっかいことをぶち上げる大切さを思い出せさせてくれました。

出来ることからコツコツやる大切さや自分達で実際動く大変さも理解して来たけれど、理解したからこそちっちゃく縮こまってしまったのだろうけど、やっぱみんなで飲んで夢語って楽しくやらんとね。

この感じを忘れませんように。

見せられましたね。野球選手の底力。ナイスゲーム。ナイスシリーズ。

現在毎週毎週日曜が来る度に飽きもせず売り出しイベントに出続けて27連勤の22日目ですけどまーくん見てたらそんなこと言ってられません。
一ヶ月毎日完投します。勝っても負けても。
次の日曜日はお休みです。
朝8時から土佐山で試合(ソフトボール)やけど…。

もうだいぶ前のことになりますが10月23日に商談会なるものに参加して来ました。

『かがわのおみやげ発掘商談会』

土佐打刃物ですけど高松のデザイナーさんと木工作家さんとコラボしたデザイン包丁を出品。

事前に提出した資料を見て興味を持ってくれた3社のバイヤーさんとお話しして来ました。
それぞれ反応が違ってものすごくおもしろかったです。

①伝統工芸品を今風に扱うお店(30代男性)
・刃の存在感が凄すぎて柄が軽く見えます
・柄の方ももっとスペック(使う材料とか耐久性とか)にこだわった方が良くないですか?

いきなり先制パンチでダメ出しをいただきました。。けれど感じのいいダメ出し。人柄ですね。
こだわる男の人目線ならこう見えるに違いない。でもスペックにこだわるならうちが作ってきた従来の包丁で良いはずやし。それだけでは届かない層を狙ってのデザインを入れた柄の開発やし。
控えの席に戻ってデザイナーさんと「男の人向けの柄も考えてみてもいいかもね。」って前向きに相談。
感じいい人のスジの通った意見は素直に聴けます。

②四国の旅行雑誌を作る会社・取材で出会った良い品をネット通販で販売(20代女性)
・かわいい!使ってみたい!
・来月取材に行きます!

今度は絶賛をもらいました。
うん。
このデザイン柄のターゲットはここ。だからやっぱ正解。
そしてこの方も感じ良し。取材お待ちしてます。

③栗林公園に併設されたお土産や工芸品を扱うお店
・ショーケースも一緒に提案してくれるとお店としては扱い安いね
・香川県の委託事業としてやってるお店なので取引相手が高知の事業所ってのは厳しい…

だいぶ興味持ってくれてたし、この包丁が並んで似合うお店だと思ったので残念でしたけど、いろいろ教えていただきました。
2つの包丁だけを飾る用のショーケースもデザイナーさんと木工作家さんと一緒に考えてみよう。

たぶん他の業者さん達は会社からの責任を背負って自社の新商品を売り込みに来てる方々で自分達は場違い感ありありやったし、結局今のところ何も結果は出てませんが、すごくためになるお話聞けたし、目指して来た方向は間違ってないとも思えたし、また次の展開を考える機会にもなりました。

本当にすごくおもしろかったのでまた何か形にしてこういうチャンスをもらいたいと思いました。

次に繋げます。

楽天なかなか頑張るね。やっぱり野球も面白い。あ、上原さんもすごかった。

この前の日曜日と月曜日、高知県で開催された「ねんりんピック」のソフトバレーボールが行われた地元いの町の体育館へ販売に。

夏頃に商工会さんから「10月のねんりんピックに出店しませんか?」って言われた時に思い出したのが2008年のマスターズ。全く売れず。立ち止まってくれる人もほとんどいませんでした。

「スポーツイベント行っても売れんがですよね…。」

「そうかもしれんけど、町内からの出店も必要ながよ。出てくれんろうか?」

はい、お願いされたら断るタイプではありません。という流れで期待することなく出店。

のんびり気分でお隣の紙草履屋さんとお話ししたり、おもてなしコーナーへ無料コーヒーを何度ももらいに行ったりしながら午前中全く売れず。予想通り。

お昼に喫煙所で滋賀チームのねんりんピアンの女性と出会いました。お昼の買い出しの相談をしてたので
「スーパーありますよ。歩いても行ける距離です。」
って声を掛けて少しお話し。
「試合がんばってください!」って自分のお店に帰ってたらこの女性がお店を見に来てくれる。

「せっかく仲良くなったんやから買って帰るわ。包丁大好きやし。」

売上第1号。喫煙所営業成功です。

そこから流れが変わりました。
その日はあと2つ植木鋏が売れてまずまず出店した甲斐があった感じの成果。

翌日も「お客さん(選手のみなさん)は昨日と同じ人ばっかりやしなぁ。」って期待なし。

でもこれがびっくりするくらい売れました。
包丁6丁、植木鋏1丁。
たしかに2日あるなら帰る日に買うよね。

その結果を踏まえて考えるとねんりんピック世代のみなさんは「少し高くても良い物を買った方がお得」ってことを知ってる世代。そして高知までソフトバレーを楽しみに来る意欲と余裕を持った方々。

はさみ屋のお客さんとしてはドンピシャだった模様。結果論ですけど。
(5年前のマスターズは40代。お土産や記念のお買い物よりガチンコで競技に来てる方々やったってことですね。)

やっぱり安請け合いは大切です。
チャンスがあれば行くべき、出るべき。
出店したからこそ全国各地にうちの包丁や鋏が旅立つことが出来たのだから。

他にもお隣で出店していた紙草履屋さんから研ぎ直しを預けてもらったり、

スタッフとして動き回ってた役場の方から包丁の注文をもらったり。

なかなか素晴らしい2日間でした。

最初の喫煙所エピソードの滋賀の女性は2日目にうちの前を通りながら
「これもらっていいー?」って言いながら僕の顔を持ち帰ってもくれました。

この金髪さとるちゃんは今滋賀にいます。

さらに今日、滋賀からお電話までいただきました。

「ねんりんピックで似顔絵もらってきたおばさんですけどー、帰って来て包丁使ったらよう切れる!おたくのチラシも入ってたから電話しました。」

うれしい。

さらに
「包丁大好きやから時々買うんやけど、実際作った人と話して買うなんてことないからうれしかったんよー。」って。

うれしい。
そこはうちの強みです。
商品だけでなく作り手まで見てもらう、知ってもらう。
大事なことだ。

書きたい書きたいと思いながら時間がどんどん過ぎてしまってたねんりんピックエピソードですが、今日いただいたお電話で一応完結した感じなのでがんばって書きました。

ま、完結することなくこの後もまだまだ続くことも期待しながら、刃物まつりとねんりんピックで売れてしまってスカスカになった包丁の品揃えを埋めるべく、働きます!

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