鍛冶屋日記

年: 2011年

土曜日の話。
僕はサニーアクシスへ箱を持って立ちに行ってたので会えてませんが、広島からお客様がいらしてくれました。以下は父から聞いた話です。

昨年12月にうちのホームページで刈込鋏を買ってくれて気に入っていただけたようで、お子様とアンパンマンミュージアムに遊びに来たついでにわざわざうちのお店まで来てくれたそうです。

そして植木鋏と鉈(ナタ)と包丁をお買い上げいただきました。

うれしい。

そのうえ、お土産までいただいてました。
ありがとうございます。

遠く高知まで遊びに来てくれて、うちの品を3つも買ってくれたうえにお土産まで。

こっちがお土産渡さんといかんくらい買ってくれちゅうのに…。
もうどっちがお客さんかわかりません。

お会いできなかったこと心から残念に思います。
この場をかりて、本当にありがとうございました。

ひとつ買ってもらえたお客様に気に入ってもらえたら、遠く広島からでも(ついでとは言え)追っかけて来てくれる。

目指す理想の形です。

そうじゃないとうちみたいな吹いたら飛びそうなちっちゃな鍛冶屋はこの先やっていけません。確実に。

これからも、たまたま買ってくれた方に、それから一回砥ぎ直しに出してもらった方に、追っかけて来てもらえるほどの仕事をしていかねば、とあらためて思いました。

それから、ナイス、アンパンマン。

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義援金活動して来ました。
いの町商工会青年部。

10日程前に役員会にて「義援金出そうや。」って明神くん(部長)に言いました。

「もちろん。商工会は全国組織なので県連や全国連から要請もあるでしょうし青年部としてももちろん出しますよ。」

そうか、よかった。

そしたら3日前に部長から電話が。
「この前言ってたのは青年部の会計から出すとして、それとは別に義援金の募金活動しに行きましょう。今週末行けますか?」

あら、そこまで。
でも、それは良いことですから、言い出しっぺとしては行かざるを得ない。

「今はあちこちでやってますけど青年部としてはやっぱり町内でやるべしなので、今サニーアクシスの店長さんに交渉中です。」

すばやい。

そんなわけでサニーアクシス店頭にて募金活動やって来ました。

手応えあり。

思った以上に集まりました。
お金を入れてくれた上に
「がんばってよ!」
「寒いのにご苦労さん。」

みんなやさしい!
ちびっこもたくさん入れに来てくれました。
立ち止まってお財布から小銭を探してる女の人は5割増しでかわいく見えます。言い過ぎた。2割増し。

今はもうあちこちで募金活動やりゆうしどこのお店行っても募金箱があるので出す意志のある人はもう出してるんじゃないか、自分たちがやる意味があるのか、みたいなことも思ってましたがそうじゃないがやね。

「どっかでやろうと思いよった。」
「あちこちでやっちゅうきちょっとしか出せんけど。」
とか。

ただ置かれた箱に入れるのとは違う、自分たちの声かけが動機付けになってる気がしました。何も入れずに通り過ぎにくいプレッシャーもあったりして。

本当に金額の大小関係なく立ち止まって硬貨ひとつ入れてくれるだけで箱持って立つものは元気になります。なんぼでも「ありがとうございます!」って言えます。
誰にも止まってもらえない時間が続くと元気がなくなります。
そんな時を見計らって100円玉入れながら「ご苦労さん、ちょっとでごめんよ。」なんて言われたりしたらたこ焼きくらいおごっちゃりたい気分になります。
これからは募金箱抱えた人の前を素通りできん気がします。

結果、たくさんの気持ちが集まりました。
ご協力くださった方本当にありがとうございました。

本当にいい経験です。

みなさんの善意を預かっただけですが幸せな気分。

(今回お預かりした義援金は高知新聞社会福祉事業団へ届けさせていただきます。しっかりと。)

いの町商工会青年部は本日日曜日もサニーアクシスいの店入り口にて義援金活動を行います。
(11時~13時、お昼休みをはさんで14時~16時まで)

はさみ屋は試合があるので今日はいませんがかまわない方はご協力よろしくお願いします。

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えーと、以前に少し書いたあるプロジェクトがゆっくり少しずつ進行しています。
23年間もの長い間あんまり深く触れずに生きてきましたが、なんか出来ることがあるがやないかえ、すべきことがあるがやないろうか、ってことで始まりました。

最初は3人、2回目6人、3回目7人。
最終目標は350人。遠い道のり。

何をしたらえいかもわからないままの発進でしたが、少しずつ目標が定まりつつあります。

昨日は昼間、母校で毎年行われてる式を初めて見学に行きました。式に出たわけではなく式を見に。

そこで式に出席してた同級生8人に会いました。
ユニクロのパーカー(色はグレー)着た39歳がスーツ姿の8人の大人に想いを伝えました。
「ぜひ参加させて。」って返事。

ちょっと追い風を感じたので帰り道に2人にメールしました。
「それ、賛成。」
「お前がやるなら力になるで。」
って返信。

やっぱり目標が定まってくると話しやすい。誘いやすい。

それから夜8時に再び学校へ行きました。
今年は晴れ
夜の部は校門が閉まってるので塀を乗り越えて学校に入ります。
もうホントに毎年毎年、不法侵入です。
「塀越えるのしんどくなってきたにゃあ。脚立持って来んといかん。」などとおっさんくさいこと言ってるやつもいます。

そこでこのプロジェクトの初期メンバー3人に会って1日の報告。

「次の会は爆発的に増えるぞ。20人ばぁは来てくれるで。やるろ、俺。人望ってこれやね!」

一人が言いました。

「そればあ声かけて全然増えてなかったらおもしろいのに…。」
by孝一。隣でにやつくたいちゃん。

水を差すってこれや。

人望ってなによ、ってことです。

そんなことには負けずにみんなと別れた後、勢いあまって、仲良しながやけど少し疎遠になってた4人に電話。

みんな協力的でした。
いままで怖れちょったがは何やったがやろ。

一気に14人に声かけちゃいました。

ねずみ算です。
ねずみ講ではありません。

爆発の予感です。

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裸の王様に「裸で!」って言えるのってかっこいいなぁ、と思いました。
今の自分は、王様が裸のまんまおってくれたらそのうち俺が王様や、みたいなことを思ってしまっています。
でもねぇ、だいたい裸で歩きゆうような王様は裸であることを指摘されても服を着ようとはせんがよねぇ。

新聞で見つけたあるアーティストさんの言葉を自分に置き換えてみました。

「本人の力ではどうしようもないこともある。そこを理解した上で工夫する。
売り込みはよく考えて積極的に行く。

やり過ぎはない。

自分の品を気に入ってくれる人と巡り会う偶然の確率をいかに高めるか。
品質を見極める客観的な視点をいかに持ち続けるか。」

偶然です。

偶然うちの品に出会ってそのうえ買ってくれて使ってもらえる。そういうお客様に「良い!」って思ってもらえるように仕事をする。

そして、その偶然の確率を高める努力も必要。

そして裸の王様にならんように気をつけること。

きちんと自分で「あ、裸や!」って気付けるように。それから「裸で!」って指摘してくれる人が言いやすい人になろう。

全然、王様じゃないけど。

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出来ることをやってみる。

使っていないラジオがある人。
こちらをご覧ください。
携帯の方はこちら
ラジオバトンプロジェクト。

今回チェーンメールをつないでしまったピュアな方はこちらを読んでおいてください。他の人も読んでみて。

蟹…。

便乗商法、義援金詐欺、切ない話です。

でも、騙される人がいなければ詐欺は成立しない。
知っておくことはとっても大切。

お気をつけください。

思いついたこと、やってみました。

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りんくんと一緒にニュースを見てる時の話。
テレビの中では「今、出来ること」を櫻井翔くんが教えてくれてました。

凜が言いました。

「義援金。募金する。」
「お、するか。」
「えーと、100円でもえいが?」
「全然かまん。」
「今、千円札しかない。」
「じゃあ今度なんか買ったらおつりの中から100円お母さんに渡しちょきや。」
「わかったー。」

お前の100円はでかいぞ。

凜に負けないように自分が関わるところあちこちで義援金の提案をしてみてます。

とりあえず2つの団体に言ってきました。

「義援金、出そうや。」って言うと

ひとつは「もちろん出しますよ。」って反応でしたが

もう一方は「何の?」って。

びっくりしました。

「何の?」って…。

「地震の。」って言うちょきました。

了承は得ました。

うん、凜の素敵さが引き立つね。

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ルフィ、だけじゃなくて麦わらの一味、助けに行ってくれんかなぁ。

「そりゃ色々忙しいとは思うけど
主よ雲の上で何をボケッと突っ立ってるのさ」

RADWIMPS『狭心症』より

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とあるグループにおけるとある会での話。匿名希望。

ずっと意見を言い続けて、言うたびに何を言っても「ちがう。そうじゃない。」って反対されて却下されて(最終的には意見は通ったりもするのだけれど)、なにやらだんだん異端な扱いをされ始め、「あ、俺がこの会の邪魔しゆう奴みたいになっちゅう。」って思ったのでここ半年ほどは思うこと言わずに黙って聞いてみることにしてました。

もう本当に何から何まで目指す方向が違うので口を出さずに言うこと聞いてみようかと。示してくれた道を文句言わずについていってみようかと。

今回もめちゃ我慢して黙ってました。そしたら

「もっと活発に議論できる会にならんといかん。」とか
「意見も出んようじゃあ、なんにも出来んで。」とか言われました。

確かに「俺がしゃべらんかったらすっかりさみしい会になるにゃあ…」って思いながら過ごしてましたが。

言えんようにしゆうがぁ誰よー。

よかれと思って意見を言うと納得できる説明もないままつぶされる。
(それ以外の面々は意見があるのかないのか傍観者。どっちかに乗るでもなく、調整に乗り出すでもなく…。)

黙っちょったら「やる気ある?」って責められる。

黙ってれば黙ってる何人かのうちの一人になれます。

しゃべると1対1の敵役になります。

でもやっぱり意見は意見として言っていかねば、と思いました。うん、らしくない。

もちろん向こうからすれば「こいつはなんでわからんがな!」ってことなわけで。『わからずや』はお互い様なわけで。そのグループをその活動をその未来を良くしたいと思ってるのもきっとお互い様。

会話して対話してひとつずつ分かり合っていかんといかんなぁ、と。コミュニケーションってやつです。

もう本当に、ぶっ壊れるか、より素敵なグループになるか、の覚悟です。

俺一人はじかれたりしてね。

それはそれでかっこえいじゃんか、とかも思ってみたりするずるさを隠し持って勝負していこうと思います。

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「年とったからってやっちゃいけないことなんかないんだぜ。」

映画『ホノカア・ボーイ』より

今日は3月の『おかみさん市』に出店。とさのおきゃく開催中につき町には普段よりたくさん人が出てたように見えました。

高校のバスケ部のマネージャーが通りかかったり、親子三人連れのお姉ちゃんらしき方がトマトの試し切りしてくれて「お母さんこれやばい…。買おうや。」って薦めてくれたり、向かいのお食事処から出てきたおじさんが「向かいの二階のトイレの窓からしばらくあなたが砥いでるのを見てました。」って言ってお刺身包丁を買ってくれたり。

雨になり、後半寒くてたまらなかったけれど、はさみ屋Tシャツを上着で隠してはならない、という使命を胸になんとか寒さに打ち勝ちました。

その後、年に一度の「おかみさん市出店者と実行委員会の懇親会」に出席。今までは父が出てたので初めての懇親会でした。諸先輩方と居酒屋で鍋。
「若いもんが食べなさい。」ってどんどんまわってくるのでおなかいっぱいになりました。もうそんなに若くないはずですがここでは最年少。スティーブ・マックイーンの映画のことや少年サンデーの創刊号の話や「通信手段は電報やった」とかいう話を聞きながら、締めのうどんのおかわりを勧められたり断ったりしたところでのんびりゆったり終了。
一緒に飲むってやっぱり大事なことやね。

さぁ帰ろう、ってタクシーに乗るはずが少し酔った勢いでパチンコ屋さんに寄り道してました。パチンコ屋さんに入ったのはおそらく4、5年振り。そこでまずまずの成績を修め、『777』って揃ったのを写真に残すくらいヒヨッコスロッターに成り下がってる自分を愛おしく思いました。

(大学時代の自分が見たらものすごいイラつく光景だったと思います。「ちゃんと止めろや、おっさん。入っちゅうじゃんか…」とか「うわー、7揃えただけで写真撮りゆう…」とか絶対思われる。)

けれどそんなことはどーでもよくて楽しかったです。久しぶりって良い。

そんな感じで、まあまあ働き、ちょっと飲み、よく食べ、しっかり遊んだ一日でした。

時代はすっかり期末テストです。
教え子を2人抱えてるので今週は休みなし。毎日勉強してます。来週まで。

そのうちの一人、高一女子『ありさ』を紹介します。

期末の範囲は三角比です。サイン・コサイン・タンジェントです。

彼女はsin(サイン)を「シャイン」と読みます。

初めは「サインって読むがで。」って直してましたが、だんだんかわいらしく聞こえてきたので最近は注意してません。想像してみてください。

「しゃいん30°」
「しゃいんθ(シータ)」

かわいいでね。

今日は休憩時間に恋の話を聞かせてくれました。数ヶ月前まで一年くらい付き合った彼氏がいたらしい。

「なんで別れたが?」って聞くと

「んーとねぇ、『距離は近かったけど心が遠かった』き。」

かっこえいじゃんか。
笑いころげましたけど。

最後にもうひとつ。

「『少子化』って子供の数が減りゆうことながやね。」って言うので

「そうよ。ん?どんなことやと思うちょった?」

「子供の体がちっちゃくなりゆうことかと思うちょった。」

またころげました。

「だってちっちゃくなりゆうろ!最近のこども。」

やって。

なりやあせんき。

あなたがおねえさんになっただけです。

『小子化』

おそろしい。

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