鍛冶屋日記

カテゴリー: まち

1月も半分以上過ぎてしまいましたが、昨年の出来事でもう一つうれしかった出来事があったので、書きます。

11月24日に伊野商業高校へ行って高校生を前に仕事のことや、いの町でのイベントや活性化の活動について話をしに行きました。

 

いつもの仲間たち4人で行ってそれぞれ班分けされた8人くらいのグループごとに話しました。

いつものごとく、事前の準備なんかなくその場で思いつきでしゃべりました。とりとめもない話になって、高校生たちの心を掴んだ手応えなんか全くなく時間が過ぎました。

これから大人になる彼らに何か届けることが出来たかなぁ、もっときちんと準備して行くべきやったなぁ。ちょっと反省。

 

それからしばらくして、その時僕らを呼んでくれた先生が工場までお礼に来てくれました。

こんなレポートとともに。

ページを開くと感想やお礼の気持ちが綴られていて、「良かったー。思ったより聞いてくれちゅうがやなー。」って思いました。

 

「選ぶ時、迷った時はカッコいい方を選ぼうぜ。」って話が残ってる子が多くてちょっとうれしかったです。

 

と、同時に少しこの気持ちを忘れてたなぁと自分を省みる機会にもなりました。

数年前はずっとこれを意識して行動していた気がします。周りの誰彼にもそう言いよったし。

「やった方がカッコいいじゃん。」

 

最近はなんかいろいろうまく進んで来て、あんまり意識してないなぁと。

「カッコいいと思った方に進んでみて、それで失敗したってカッコいいじゃん。」

 

ですね。簡単なこと。

もう一回「カッコいい」を意識して進んで行きたいと思いました。

 

話を聞いてくれた高校生のみなさん、ありがとうございました!

 

 

 

長男涼太くん、就職内定もらったそうです。専門学校の2年間なんてあっという間やね。この前までサッカーしよったのに。おめでとう。

最近は夏のお休みを利用して県外からのお客様が来てくれます。
岡山から親子で数年振り2度目のご来店のご家族は鋏を2丁買ってくれました。大きく立派になられた息子さんに時の流れの早さを感じます。その後ご家族は四国カルストへ向かわれました。高知を楽しんでくれたことでしょう。

3日前は兵庫から生け花の先生が来てくれました。女性お二人でご来店。
「こちらの鋏をひとつ買って使わせてもらって気に入ってます。形や大きさを指定してのオーダーメイドは出来ますか?」

「ありがとうございます!出来る限りご要望に合わせて作りますよー。」

お弟子さんが使う用の鋏をうちで頼んでくれるというありがたいお話。サイズや仕様ごとのお値段をお伝えして後日ご注文いただけそうです。小さな小刀も見本的にひとつ作ることになりました。

だいたいお話も終わって帰り際、
「あ、このあたりで地元のお酒が買える蔵元さんか酒屋さんはありませんか?」

お酒が好きなのか、お酒好きな方へのお土産か。

「ありますよー!」

この地図を駆使して一生懸命紹介しました。

大国屋酒店』さん
いの町で一緒に頑張る仲間です。大国さまのお膝元にある町の酒屋さん。知識はあるしやる気も想いもある酒屋さん。県外からのこだわりありそうなお客様にも自信を持って紹介出来ます。
「行ってくれたらいいなぁ」と思っていたら数時間後、大国屋さんから連絡が。

「さきほど神戸からの女性2人組がご来店。高知の美味しい地酒を買ってくれました。紹介ありがとう。」

良かったー!
なんやろね、この達成感。
自分とこの品が売れるよりうれしいかもしれん。いや、絶対うれしい。

他の仲間の商品や仕事ももっともっと紹介したり繋げたり出来たらいいと思って日々生きてますが、なかなか今回みたいなチャンスは巡って来んがよね。お客様の方から求めてくれるようなビッグチャンス。
それでもそういう機会は探し続けよう、逃さないようにしよう、って思える出来事でした。

それから我が身を振り返って「誰かに自信を持って紹介してもらえるお店、商品、職人でおらんといかんなぁ。」とも思いました。

「あ、〇〇欲しいがや。あー、知り合いに作りゆう人おるけどあの人紹介出来んなー。」みたいなこともきっとある。

そうならないようにがんばります。

いつかのミーティングで若いクリーニング屋さんが言いました。

「みんながしっかり仕事してお客様にきちんと対応してれば、絶対町に人は来ますよ。」

商店街活性化なんてそんなもんかもね。
そのためにやれること。みんなやりゆう気がします。だから大丈夫。

是非いの町へ。
お待ちしてます!

いの町の商業振興会というところに所属してます。
もともとは商店街の諸先輩方が商売の振興について考えて行動してきた会。ご多分に漏れずいの町の商店街も廃業や高齢化で会員さんの減少も免れず、もっと範囲を広げてはさみ屋にも声がかかり入会したのが2年前。1年経ったら理事になってました。

その理事会での議題。
「商店街の街灯が設置されて10年。全く掃除もしてなくて汚れてきてます。掃除してきれいにしてはどうかと。業者に頼めばお金がかかる。かといって自分達でやろうにも若い人も限られていて実際に動ける人は少ない。そこで商工会の青年部にお願いしてやってもらいたいなと。高所作業車を借りるとかの実費は商業振興会が負担して、実働は青年部にお願いしようという案です。どうでしょう?」

賛成しました。大賛成。
地元の商店街の街灯を商工会の青年部がきれいにする。とてもいい物語。
しかも11月23日の祝日は大国様の秋の大祭。それに合わせて大国様~商店街~紙の博物館までを使ってイベントを開催します。
『Kami祭』

はさみ屋は実行委員長やってます。

大国様の秋の大祭に備えて青年部が街灯の清掃。
もしかしたら新聞とか取材してくれて青年部の社会貢献活動がイベントの宣伝にも繋がるかも!
実行委員長の計算。是非23日までにやってほしい。

「出来れば実費だけでなく青年部の活動資金の足しになるくらいのものも出してほしい。完全ボランティアでは青年部もしんどいです。」

若いってだけでいいように使われるのはごめんですって場面はしっかり経験してきた青年部出身者としての意見も付け足して賛成しました。

無事可決。
青年部の方も受けてくれたようで良かった良かった。

と思ってたら青年部担当の商工会職員さんから電話がかかって
「商店街の街灯の清掃をするんですけど…」

うん、知っちゅうよ。

「なかなか人数集まらなくて、笹岡さんも出て来てくれませんか?」

あ、そういうことね。
うん、みんな忙しいもんね。
行かん訳にはいかんよね。

「はい。行くようにします。」

なかなか会議室で話だけしてふんぞりかえって
「金は出すき若いもんにやらしちょけ。」って立場にはなれんもんやね。そこに行けた気がしちょったのになぁ。惜しい。

11月23日(月・祝)
Kami祭
職人ストリートも開催します。

是非遊びに来てください。

半年前にご注文いただいたふるさと納税の仕事をようやく全て消化して、少し落ち着いたところです。ふるさと納税の威力恐ろしい。恐ろしくていろんなところにしわ寄せが来てるのですごく悩んだけれど、今年度もやります。もうすぐオープンする予定。

高3と高1の息子達が大学進学しても浪人しても留年しても大丈夫なくらい稼がんといかんきね。一浪一留までは責任持たざるを得ない経歴です。あの時は何にも考えずに浪人したなぁ。ドラフト5位に納得いかずに浪人して遊んで遊んで実力を落としてドラフト6位で同じ球団に入るみたいな無謀な経歴。今となっては過去のおもしろエピソードやけど親はたまったもんじゃないよね。そんな時代や経験があったらからこそ今がある、って言ってもらえるように日々頑張っております。

稼ぐと同時に品質も守らんといかんので、もう少し計画的に仕事出来るように頭を使おうと思います。無制限に身体が使えたらいいのになぁ。

まだまだお待たせしているふるさと納税以外のお客様もおられますので、働いてはいます。一休みしてる訳ではなく一息ついただけですのでもう少しお待ちください。

もう一つ、町の力のお話。
地元いの町がこの春パンフレットをリニューアルしました。

タイトルは『ふわふわ

↑ここから見られます。Web版。

素敵な場所の紹介がたくさん。いの町にいながらいの町に行きたくなる記事がいっぱい出てます。行ってみよう。

ここにはさみ屋の包丁も載っけてくれてます。18ページ。

「キレ味抜群で器量良し。」

町の公式観光パンフレットに商品とお店の連絡先を載っけてもらえる鍛冶屋もそうはおらんでしょ。だいぶうれしい。
あちこちで配りたいと思います。

こんな風にして町に活かされ町を活かして。
この恩恵がもっともっといろんな人に届いたらいいなぁ、と思って夜な夜な会に出たりミーティングしたり。
やったらやっただけ何かに繋がるよってこと。伝わればいいなぁ。

なかなか難しいけどね。
やりますよー。

そんなことばっかりしよらんとその時間使って商品作れば?って声もちらほらありますが、それは聞かないふりをして。
だってそんなことばっかりやって仕事作って来たがやもんね。

やりますよー。
やりましょう。

今年はまだ指切ってません。血ぃ流してない。カットバン使ってない。1ヶ月。素晴らしい。

はさみ屋、高知のタウン誌に載っけてもらいました。
東京から帰ったら発売中でした。

『ほっとこうち・2月号』

「おらが町のスター」のコーナー。
158ページです。
いの町代表。

「ほっとこうちさんからいの町特集のお話をいただいてるんですけど紹介していいですか?」by観光協会

「いいよー。」

こんな軽い感じで取材が決まったのだけれど、出来上がりを見るとなんだか感慨深くてうれしいです。

「おらが町のスター」
・mow candle
・畑山ガーデン
・浜田兄弟和紙製作所
・刈谷農園


そこにはさみ屋。
このメンバーに紛れ込めたことがうれしい。

畑山ガーデンさんはまだお話したことがないのだけれど、まっちゃんやmowちゃんや浜田くんと話したりそれぞれの動きっぷりを見てきて

すごいなー
やりゆうなー
先行きゆうなー
かっこいいなー
こうならんとなー

ってずっと思ってきたので。

周りから話を聞いたり実際会って話をしたり、見習って刺激をもらって自分の仕事に置き換えて考えてお手本にしてきた対象の人たち。
そこの列に並べてもらえた感。

うれしい。
そんなことを一人感じてます。

mowちゃん、5年半前にお店を訪ねて初めて会って話したキャンドル職人。
それからしばらくしてから、吾北で作られたキャンドルがデパートで売られててびっくりしてたら神戸に支店出しちゅうし。
「この仁淀川が流れる吾北で作ったキャンドルを都会の人に届けたかったんですよー。」って。
自分で仕事を作り出してそこから販路を作ってイベント作って。本当にすごいと思います。
最近会う機会が増えて会うたびに熱い話を聞かせてくれます。

浜田くん兄弟、和紙職人。
いろんなとこから話を聞けば聞くほど土佐刃物業界と同じで、様々な問題を抱えながらそこに手を打つこともないまま衰退しつつある土佐和紙業界。伝統工芸はどこもそんな感じながやろうねぇ。そこでしっかり自分の色を出して自分の道を進んでる感じ。
昨年ようやく会うことが出来て話をすることが出来ました。やっぱり先行きゆう。

まっちゃん(刈谷農園)は一番身近に存在する農家さん。
農業はお手本です。僕はそこに学ぶべきこといっぱいあると思ってます。言い過ぎかもしれんけどおそらく最も衰退していて後継が作れなくて困ってる業界。そこで「作り手の顔を出して売る」とか「品質にこだわって作る」とか「作って加工して売るところまでまでやる6次産業化」とか。見習うべきとこいっぱいの業界。
自分のやりたいことを親父さんに説明する時によく例えに出したなぁ。
「農家さんだってJAさんに卸すだけじゃ先が見えんなりゆうやんか。自分の顔出して売るとか自分で販路開拓するとか、大事やろ。」
「農家さんだって品質にこだわったとこだけしか生き残れんと思わん?」
そんな新しい農業の先頭を走ってる感満載のまっちゃん。
いつもいろんな場面で一緒に楽しんでます。

本当いの町を代表する熱い職人な方々です。
そしてみんな年下。
年下やのにお手本。
さらにみんな自分の町が好き。
話してみたらわかるけど、これはもうびっくりするくらい好き。

『ほっとこうち・2月号』いの町特集、是非ご覧ください。
そしてmowcandleとか浜田和紙とか刈谷農園とかを覚えちょってください。
この先きっとどこかでまた出会えます。
出会ったらきっと得をします。

「あれ?はさみ屋は?こんなもん?」
って言われんように頑張ります。

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