ゾーリンゲンからの贈り物

週一回のジム通いが始まってひと月半。
ランニングマシーンに乗っかって時速7kmで20分間走れるようになりました。先週までより5分延ばすことに成功。
一塁までの全力疾走は23年間ずっと続けて来たけれど持久走(って言っても二千数百メートルしか進んでないけど)なんて高校以来の30年振り。ちょっと気持ちいいです。

 

 

研ぎ直しにまつわるエピソード。

 

いつも来てくれるお客さん(小学校時代の2コ上のお兄ちゃんのお母さん、だから70代かな)が遅めの時間に飛び込んで来て

「さとるくん、助けてー。」

子供の時から知ってるのでファーストネームです。

手にはサビた剪定鋏。

お話を聞くとこの剪定鋏は

・30年くらい前にお父さんがドイツ旅行でお土産に買って来てくれたもの

・ご主人がそれをとてもとても大切に長い間使っていたこと(ご主人にとっては義理のお父さんからの贈り物です。しかも海外からの。)

・それを知っていたから自分が使う時もそれはそれは丁寧に扱っていたこと

 

こんな背景。

 

そんなある日ご主人から

「あの鋏が見当たらんけど、知らん?」

「知らんよー。どっかにポンと置いちゅうがやろ。もっとしっかり探してみいや。」

 

ご主人が本当に大切にしていたのを理解していたので自分だって適当に扱う訳がないという思い込み。自信満々にご主人に答えたそうです。

 

「それがよー、今日畑にいったら草の中から出て来てよー。こんなに錆びて。出て来た場所からして完全にわたしの置き忘れ。」

 

ニコニコで話してくれました。
素敵エピソードです。

 

「なんとかなる?」

「大丈夫ですよー。」

「良かったー!直してもろうたら気付かれんようにこっそり返しちょかないかんき、よろしくねー。」

 

普段の「切れるように研ぎ直す」以上の意味を持つご依頼でした。
鋏の研ぎ直しの仕事をしていて良かったです。

 

昨日取りに来られてお持ち帰りいただきました。

 

ご主人が最後に手にした時よりピカピカになったはずやけど、バレんがやろか。
あえてのダメージ加工まで施すべきやったかなぁ。

 

素敵エピソードの続きが聞きたいので、またのご来店をお待ちしてます。

 

 

 

 

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