メディアに出る意味

テレビの取材を受けました。
放送は11月10日(月)午後6:10~
NHK『こうち情報いちばん』の
『しあわせじぶんいろ』ってコーナーです。お時間合えばご覧ください。

最近急にメディアに出ることが増えてます。
2月には四国旅マガジン『GajA』さん
10月初めに高知新聞さん
ほとんど同時にちょい役でミリカさん
来週はNHKさんで放送されて
12月にはJAさん発行のフリーマガジン『とさのうと』にもうちの鋏が登場します。

新聞に出てすぐに「かき氷機の刃は研げますか?」って問い合わせはありました。
「雑誌で見たので買いに来ました。」って岡山から植木鋏を買いに来てくれた方もいました。『GajA』効果。

それでもそんなにお客さんが増える訳ではありません。

メディアに出る意味ってきっと新規顧客獲得よりも、既存のお客さんの満足感アップの方が大事なんじゃないかなぁ。

新聞で僕を見て「あ、いつも研ぎを頼むはさみ屋さんや!」とか思ってもらうこと。「あ、この鍛冶屋さんの包丁使いゆう!」とか。常連さんに喜んでもらえるよね。
自分がよく行くお店がテレビとかで紹介されたらうれしいもんね。
それでまたご来店の時に「新聞出ちょったねぇ。見た見た!」って言ってもらえて。

あと友達もすごく喜んでくれます。
同級生のメーリングリストに「今朝の高新にはさみ屋さん出てます!」って流してくれたり、小学校時代の同級生の女の子が研ぎ直し持ってきて「新聞見た!雑誌も見たよ。頑張りゆうね!」って言ってくれたり。うれしいなぁ。

今回のテレビ取材は本当にお店の改装とか刃物まつりと重なってまあまあ大変でしたが、受けて良かったと思ってます。
忙しかったけどね。2日間密着。

そんな時間あるなら包丁仕上げなさい!って自分で思いもしたけれど、

「取材断るなんて100年早い。」よね。

たまたまちょっとあれもこれも続いてるけれど取材をしてもらえるなんてそうそうあることじゃない。いろんな職業いろんな人がいる中で見つけてくれた。
鍛冶屋という仕事が斜陽産業で数も減って後継者も生まれず、いつの間にか珍しい職業になってしまって、という状況もラッキーなわけで、本当にいろいろ恵まれちゅうなぁと思います。同じテンションで仕事してても見つけてもらいやすいはず。

さらにポジティブに考えると、今回テレビを見てくれた人の中に5年後10年後の新規顧客が潜んぢゅうかもしれんしね。そんな結果、検証しようもないけど。

見つけてくれたから、声をかけてもらえらたから出る。その姿勢で行きます。
また誰かに見つけてもらえるように仕事します。
あー、お客さんへの向き合い方と一緒ながや。

「惑わされない勇気と踊らされない心」
(斎藤和義『手をつなげば』より)

これも必要。

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