包丁少年

この前の火曜日に小学生の男の子とお母さんがはさみ屋にご来店。

「お仕事の手を止めてすみません。この子が見たがっただけですので…。」

遠慮気味なお母さん。

「見るだけでもかまいませんよー。どうぞどうぞ見てってください。」

どう見てもウキウキワクワクしている少年。
車で通りかかって刃物屋見つけて覗きたがってくれたらしい。

「やっぱり!包丁いっぱいあるでお母さん!うわー、これ欲しい!あ、こっちの長いやつもいいなぁー!」

で、デザイン包丁を見つけて

「あ、これいい!ね!お母さん!これ買っていい?お年玉で!」

困るお母さん。

「いいろ!ダメ?あ、じゃあこのちっちゃい2000円のやつならいい?いいろー?」

こんな子おるがや!
お母さん困ってるので少しお話しました。

「何年生?」
「二年!」
「お料理好きながや?」
「うん!」

おもしろい。包丁が並んでるの見てハイテンションになる小学二年生。お年玉で包丁を買いたがる小学二年生。
鍛冶屋の作業に興味を持つ子供はいたけれど完成品に食いつく小学生は初めてだ。

お母さん困っちゅうし、前回書いたように本当にタイミング良く子供向けデザイン包丁を開発中なのでそれを伝えました。

「今ね、このかわいい柄のシリーズでちょっと小さいやつを作ろうと思うちゅうがよー、子供用に。3月には完成予定やきその時また見に来てや。」

「んー、そっか…。うん!わかったー。お母さん!帰ったらカレンダーに書いちょこう!」

変わった子。
でもうれしい。

冷却期間を置いて忘れられてしまうのか、ますます包丁への情熱が盛り上がるのかわかりませんが、ほんのひとときでもこんな風に思ってくれる子がいるってことがわかりました。うれしい。はさみ屋を見つけてくれてありがとう。

そんな子と出会った2日後に全然別のところから研ぎ直しに持ち込まれた包丁。子供用。

うん。子供用だ。
このパンダやドングリの絵によってお料理に興味を持つ子たちはきっといる。それは素晴らしいこと。

でも、こういう方向じゃないとこを求めてる親御さんもいるはず。
包丁は切れなくてはいけない、切れる刃物使えば料理はおいしくなるし、切れる包丁の方が実は安全で切れない刃物使ってたらケガするよ、ってことまで伝えたい親御さん。
で、そこに向けてのはさみ屋の子供向けデザイン包丁プロジェクトなのだけれど、今回出会った少年のように、すでに包丁を使うのが大好きな子供たちにも選んでもらえたらまた違ったうれしさや充足感もあるよね。

もし、3月にもう一回来てくれて新デザインの包丁を気に入ってもらえたなら頑張ってお母さんを説得してみよう。

はさみ屋に連れて来てくれるようにお母さんを説得出来るかどうかの方が大変やろうけど。

しっかり準備して楽しみに待ちたいと思います。

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