鍛冶屋日記

年: 2008年

りんくん風邪で熱でぐったり。

おとなしくて無口な凜。
期間限定だそうです。
お見逃しなく。

「八日目」
これからどんどんすり落として削って頭の形を作ります。
再び刃を真っ直ぐに、背の部分をまるく、刃の表側を斜めに削って鋼を出します。それから表面を平らに削って、もう一度刃の厚みを均一にしながら薄くします。こんな感じ。

そこで一旦全部しるしを合わせて

一組ごとに将来の相手と同じになる様に一つ一つ形を合わせます。

これも時間がかかります。削って合わせて、合わせて削って。
「いつまでやりよらぁ!」です。

初めの頃は、あっ、こっち削りすぎた、あっ、今度はこっちが、ってどんどん細くなってしまったり。

100組合わせる途中で八日目終了。
残りは明日。

ハッピーマンデーに関係のない月曜日の祝日。

朝から包丁を6丁研ぎました。右肩が痛いです。腕枕のせいやろうか。

「カレーの後のハイライトはうまい。」

文化の日。

秋天予想。
ディープスカイ-ウォッカ。馬単で。
発走10分前。

「七日目」
穴から下は出来上がったので、お相手探し。
できるだけ均一に仕事してきてもやっぱりそれぞれ形が違ってます。その中から将来組み合わされるよく似た相手を探します。100組。
これってペアを見つけて、穴を揃えて合わせてみるとこの状態。

それから刃先のかみ具合と足のふくらみ具合を見ながら金槌でまたコツコツ叩いて形を合わせます。

形的には出来上がりに近づいてきました。
それから組み合わせごとにタガネで印(しるし)を打ちます。穴の回りの将来隠れる場所に。

機械で作った鋏にはこの印はありません。均一ですから、どれを組んでも出来上がる。
鋏をバラして印があれば手打ちの鋏ということです。

これから頭の形作り。
あ、七日目終わりや。

クロワッサンが好きだということを今朝思い出しました。

続き。

ここでまた火を起こして、足先を曲げます。足先のくるって丸まってる部分を蕨(わらび)と呼びます。ここを作る作業。

先だけ焼いて写真の型に置き、

火箸でクイッて曲げて
すかさず型から取って

金槌でコンコンコンって叩き曲げて蕨の出来上がり。

これからしばらくは火は使いません。

六日目でした。

お昼休みが2時間ぐらいあればいいのに。

「六日目」
昨日伸ばして尖った足先をまた長さを切り揃えます。

それから足全体を研磨。木の棒に溝を掘ってそれにあてがい、ぐるぐる回してグライダーで丸く削ります。

まだ目が粗いのでもう一段階細かいバフで磨きます。これもあて方は同じ。ぐるぐるです。

左がグライダー、右はバフをあてたもの。
写真じゃ違いわからんね。

続く。

今朝はビーサンでの出勤をあきらめました。

「五日目」
ここでバラつきのある形を一本一本揃えます。

見本に合わせながら肩の張りや足の曲がりを直します。金槌でコツコツ叩いて見本と合わせてまた叩く。時間掛けすぎってよく怒られます。
「いつまでやりよらぁ!」

形を合わせ終わったら足の長さを切り揃えます。穴を基準に。
次にまた火の前。
切った足先(写真左)を焼いて金槌で叩いて尖らせます(写真右)。

もう五日目終わった。なかなか進まんもんです。

この前大阪に住む妹にお誕生日おめでとうメールをしたついでに「ブログまた書きだしたき。」って言ったら返信に「続きゆうねぇ。携帯持って元来の筆まめさが顔を出したか。」って。

ん?俺、筆まめやった?って一瞬戸惑いました。年賀状も書かんのに。

そういえば学生の頃は妹やったり当時の彼女によく手紙書きよった。
働きだした頃も大学の後輩とか、後に奥さんになる人に書いた書いた。

そんな事を思い出したら「元来の筆まめ」も少し納得。

けど手紙ってもう10年くらい書いてないなぁ。

10日程あごのヒゲをそってません。

「四日目」
火造りで形ができたので穴を開けるところを決めて印を打ちます。これも目見当。上過ぎる下過ぎるってよく注意されました。(写真左)
そこにドリルで穴をあけます。(写真中)

この穴を基準にして頭の長さを決めて切ります。(写真右)
切り落とすと、少し刃先がゆがんだり曲がったりするので、もう一回平らになるように焼かずに叩きます。

ここから整形。
刃を真っ直ぐに削ります。

次に刃の裏側をすります。
鉄粉まみれになって
四日目が終わりました。

昨日、仕事場=実家にアメリカンな保険屋さんから新商品の紹介の電話がありました。
仕事中やし、めんどくさいなぁと思いながら、自分の家ではないし、母も不在だったので
「ちょっとわからないんですが…。」って言いました。
そしたら

「あ、息子さんですか?」

「はい。」

「学生さんですか?」

「はい。」

「じゃあ、また掛け直します。」

36歳10ヶ月、電話の応対無事終了。

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