先週土曜日は『職人イドバタミーティング』4回目。
テーマ「人口減少の街で仕事するためにどう行動する?」
今回座長としてテーマを決めてくれた若き散髪屋さんが自分の事例を挙げて口火を切ってくれたので議論はスムーズに盛り上がる。
2時間越えの楽しく熱いミーティング。
お客さんが来ないと仕事出来ない待ちの商売の難しさ。散髪屋さん。
自分の仕事が研ぎ直しだけならどうするか。持って来てもらわないと出来ない仕事だけだったら。置き換え。
絶対取りに行く。中山間に出向いて研ぎ直しイベントをするか、集配する受付システムを作る。頼みに来たくても来られない人っているはずです。集配ノウハウはクリーニング屋さんに習えば出来上がるよね。
集荷しに行く訳にいかない散髪屋さんの作戦としてはお店の休みを使って介護施設や病院に訪問散髪しに行ってるそうです。
きちんとした対価がもらえるのならやるべきや。
おじいちゃんおばあちゃんは喜んでくれて待ってるだけじゃ手に入らない仕事を生み出す。あり。
そして、こういう需要は絶対増える。
もう一人、僕より年上の散髪屋さんの困りごと。お客さんが土日に集中してせっかく電話もらっても身体一つじゃ捌き切れないジレンマ。
けれど、平日はゼロの日もあるらしい。
「ゼロが3日続いたら心が折れそうになる。自分のどこがいかんかったがやろう?って。」
その一方で週末は大忙し。かと言って、お手伝いしてくれる人を一人雇うのは簡単じゃない。
お客さんが増えればどんな仕事でもあり得る問題。植木屋さんもこの悩みはずっと抱えちゅうよね。
これはもう「一週間先になってもこの人に髪を切ってもらいたい。」って思ってもらえる関係作りしかないと思います。
彼らなら出来そうやし、自分では気付いてないかもしれんけど大部分のお客さんに対しては出来ちゅうはず。それをコツコツ増やしていけばいい。その関係を強く強くしていけばいい。
そんな楽しい議論で時間が足りません。
僕の意見は
「人口減りゆうかもしれんけど、地元の町の全ての人をお客さんには出来てない。知ってもらえてない。まだまだお客さんになってもらえる可能性のある人はそこにもここにもいっぱいおる。そこに届けることが出来たらきっと隣の町にも届くんじゃないかなぁ。隣の隣の町から来てもらえるお客さんも生まれたりするかもよ。」
あとはどうやって届けるか。
ニュースレターかポスティングかfacebookか。
その一つの方法として「職人ストリート」を使ってくれたらいい。
技より人を伝えるために。
このミーティングに出て来てくれる若い職人さんの何かが動いてくれたらいいなぁと思います。
帰りに真っ暗な駐車場で若い散髪屋さんが先輩散髪屋さんに質問して話し込んでる光景を見れただけで、この場所を作った甲斐あり!やね。
このミーティング終わりの個別ミーティングが異業種である植木屋さんやはさみ屋に向かって来たら、また一つ違うものが生まれて来るね。
楽しみや。
負けられん。