鍛冶屋日記

月別: 2013年9月

デザイン包丁の現在。


一応デビューは7月の七色ロード。イベントにて初の公の場でお披露目。

その後コンセプトを示したPOPを揃えて8月10日に委託販売先の2つのお店に並べて来ました。

・土佐セレクトショップ「てんこす」
・土佐和紙工芸村「くらうど」

これでたくさんの人の目に触れる場所に置かれて本格デビュー。

ひと月放置した後、9月10日に様子を見に行くと

売れてました!

今年一月からあるきっかけで始まったプロジェクト。

『鍛冶屋×デザイナー×木工職人』

打ち合わせ、メールでのやり取り、試作、なんて初めてのことばかり。
そんな中で新しいロゴも出来上がる。

今までは「土佐・英・青入」という刻印を打ち込んでましたが、デザインされて木作家さんが作ってくれた素敵な柄を付けた時、

「この包丁を選んでくれる人にとっては土佐打刃物であることとか鋼の種類がどうとかあんまり関係ないにゃあ…。」ってことでデザイナーさんに新ロゴを発注。

はさみ屋の新ブランドの出来上がり。

「hasamiya」やけど。

高知の鍛冶屋と香川のデザイナーさんと木工職人さんが力を合わせて作った包丁の商品名は

・「TOSA no DAICHI」(ストライプ)

・「SANUKI no MEGUMI」(ドット)

の2種類。

今までの同じサイズの包丁と刃の部分は同じです。新しい形でもないし新技術もありません。鋼の質も砥ぎ方も同じ。つまり耐久性も切れ味も変わらない。
変わったのは柄とロゴとパッケージ。そして3人分の想い。

それでお値段は2倍です。

でも、いいもの出来たと思います。
かっこいいしやわらかい。

この新しい包丁を見た上で従来のものを選んでくれてもいいし、お値段高くてもデザインされた方を選んでくれる人もおるはず。(実際ひとつ売れた実績も出来ました。)

少しでもはさみ屋の品や仕事を、見てくれる人、気付いてくれる人が増えるんじゃないかとのんびり構えておりますので、新商品、新ブランドをよろしくお願いいたします、

繰り返しますが、今並んでるお店は「てんこす」さんと「くらうど」さん。
もし、行く機会があったらはさみ屋のショーケースを覗いてみて下さい。
もちろんはさみ屋に来てもらっても置いてます。

さぁ、次はどんな展開が待ちゆうかなぁ。

自分を俯瞰で見ること。

大事だけれど簡単じゃないので誰かと話す。信頼する人達と話して確認。ダメ出しがあったり信頼を感じることが出来たり背中を押してくれたり。体育館や韓国居酒屋やソファの上で。
そしたらスッキリする。また思う方向へ動ける。

めんどくさいことは時々やってくるけどなんとかしますよ。乗り越えるだけじゃなく脇をすり抜けることも視野に入れて。自分がどうあるべきか、だけでいい。誰かに押し付ける必要はない。

楽しい場所はいくつもあるしね。もっともっと辛く悲しいどうしようもないことも起こりうるし。

今日は凜の体育祭とバニーアイズの試合が重なってめずらしく試合欠場の予定が体育祭だけ延期になったのでソフトボールして来ます。

降ってきたけど…。

「明日ひまー?」ってメールが来た翌日に、昔家庭教師に通って勉強を教えてた3人の元教え子達と晩ごはんに行く。

彼らは姉妹とそのいとこ。
ひろし27歳・かれん20歳・ありさ19歳。

10年前、5年前、1年前の僕の歴史の一部です。
感慨深いとはこのことや。

「お前に問題解かせゆう間に読みよった漫画何やったっけ?全巻読んだやつ。」

「んー、あ!シャーマンキング!」

みたいな昔話や近況報告しながらこいつらと飲める日が来るとはね。一人抜かっちゅうのはチクリとするけど。

あの頃話した恋バナへのアドバイスやお勧めしたり反対に教わったりした音楽とかを覚えてくれちょったり。

「かれんが夢の中で見たハブと戦うマングースは鳥やったもんねぇ。」

僕が教えた連立方程式の解き方なんてすっかり忘れちゅうろうけどみんなのところへ通った意味はそんなしよーもないところに残っちゅう。それでよし!

こんな感覚なかなか味わえんはずや。
それぞれの中学・高校時代に親でも友達でもない立場で接することが出来た僕の特権。

みんなが揃って誘ってくれて本当にうれしかったです。

みんないい子です。
それぞれの成長。これからも楽しみ。

大人になったねぇ。

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