鍛冶屋日記

日: 2009年10月2日

「レベルは上がって当然、下がることはあってはならない。
時代も国も取っ払って通用する物をつくりたい。」
テレビで見たある漫画家さんの言葉です。

ある取引先から毎月決まった数頂いていた注文が一旦ストップしました。
原因は不況やら華道人口の減少。

注文が減る→時間が余る→今まで以上に手間が掛けられる→今以上に良い品が出来る→売れる→遊べる。

いい展開。

もちろん穴を埋めるべく新しいことにも挑戦しなければなりません。

それもまた良し。

こんな感じでこの1ヶ月、仕事が楽しくなってます。ヤバいです。

注文ストップになったお得意先も言ってくれました。
「以前のように数売れる時代じゃない。手間掛けてその分値段が高くなってもかまん。良い品を送って来なさい。」

ありがたいことです。

2倍の手間と時間を掛けて2倍の値段で売れたって仕事は楽にはならない。
値段は倍でもできる数は半分。収入は同じ。

それだけならいいけど値段が高くなって買ってくれる数が減れば収入減。

この部分を気にする親父。

「名人になっても飯食えんぞ。」
鍛冶屋で50年飯食ってきた人のお言葉。

名人らぁてならんでかまん。

「あそこのは切れるで。」
って言われたい。

それだけやし、それしかないと思うがやけど。

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